「次男・桃次郎の活躍」

Music どぅるぎたー(2010)
Vocal 神威がくぽ
Backing Vocal Gumi
Talk KAITO、鏡音レン


昔々 桃太郎という男が鬼を退治したのは 有名な説話(はなし)ですが
その桃太郎に 実は弟がいたってことは おそらく知られていない

昔々 桃太郎が桃から生まれて 2年くらい経ったある日のことでした
例の川にまた桃がどんぶらこ いたって冷静に受け入れるお婆さん

 かつて 桃太郎の時は あやうく斬り殺しそうになったから
     (Momotaro: あれはマジびびったわぁ)
 今度は手際よく桃を開いて おのこを取り上げて
 名付けた “桃次郎”
     (Momojiro: どうぞよろしくお願いします)

昔々 桃太郎と弟の桃次郎は 仲良く喧嘩もしてすくすく育ちました

そしてやがて桃太郎は遅い思春期を迎え すぐに桃次郎も早い思春期を迎え
村のギャルに超もてる名案を思いつきました 「やるっきゃねぇ、鬼退治!」

でも 桃太郎はちょっと楽天家だったので 殴り込んだら勝てると思ってました
でも 桃次郎はそれじゃ不安なので 山の獣たちをお団子で味方にしました

 だけど いざ鬼ヶ島に着いたら どう考えたって勝てる気がしない
     (Momotaro: 帰ろっかぁ、桃次郎)
 そこで 桃次郎は機転を利かせて 鬼に提案をした
 「その財宝(しさん)、運用しませんか?」
     (Momojiro: 手数料、まけときますよ!)

こうして 桃太郎と弟の桃次郎は 利息の一部を穏便にもらいました

     (Momojiro: このお金は、鬼の被害に遭った村人たちに寄付しよう)
     (Momotaro: えぇっ、なんでぇ)
     (Momojiro: 中長期的に見ればその方がリターンも大きいと思うんだ)
     (Momotaro: そんなもんかなぁ)

見事に鬼と村人たちの利害に折り合い付けた二人は 注目の的でした
二人のもとにメディアも殺到 「説話化」の話もすぐに持ち上がりました

 だけど 大衆的人気を得るには ちょっと話が生々しすぎる
     (Momotaro: どうしよっか、桃次郎)
 そこで 桃次郎は機転を利かせて 担当にもちかけた
 「兄貴のヒーロー物でいきましょう」
     (Momojiro: 大ヒット間違いなしですよ!)

桃太郎は名を取り 桃次郎は実を取り 二人末永く幸せに暮らしました


あれからもう幾年月 歴史の波に埋もれた桃次郎
でも今日もどこかで 落としどころを探っているはずさ
善も悪もないこの星で

     (Momotaro: 俺、桃次郎がいてくれて本当に助かったよ)
     (Momojiro: 俺だって兄貴がいなかったら、鬼ヶ島に行こうだなんて
             考えもしなかったよ)
     (Momotaro: じゃあさ、今度は竜宮城に行ってみない?)
     (Momojiro: えぇー、遠慮しとく)
     (Momotaro: えぇっ、なんでぇ。乙姫様に会えるかもしれないよ!?)
     (Momojiro: ……遠慮しとく)

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

バナナイス with GUMI「次男・桃次郎の活躍」歌詞

ググってみたら、劇団四季に「桃次郎の冒険」ってのがあるんですね。
まぁいいです(笑)。

著名な桃太郎には、実は弟がいた――というお話。
動画完成!⇒ http://www.nicovideo.jp/watch/sm10201235

mp3はこちら↓
http://piapro.jp/content/1oisgf7ie6qskvuy

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投稿日:2013/09/03 17:06:47

文字数:1,355文字

カテゴリ:歌詞

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