何に動じ揺れる様子もない仮面を
今日もわたしは被れていたかしら
可愛げがないくらいでちょうどいいのよ
恋心なんて無縁なふりをして

芽生えた想いは 気づいていたけれど
何ができたでしょう 許されぬ立場にあって

絶えなば絶えね玉の緒よ 人に知られるくらいなら
忍ぶることのいずれは 弱ってしまうから……


優しい暖かい類を見ない気持ちで
今日もあなたを眺めていたはずよ
日に日に育つ愛おしさをいつまでも
隠しておける自信なんてないの

芽生えた想いを 摘み取らなかったと
悔いるべきでしょう ままならぬ立場にあって

絶えなば絶えね玉の緒よ 浮き名を流すくらいなら
忍ぶることの今にも 弱りそうだから……

ライセンス

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89.絶えなば絶えね玉の緒よ

玉の緒よ絶えなば絶えねながらへば忍ぶることの弱りもぞする(式子内親王)

※「ノベルアップ+」及び個人サイト「篝火」でも公開中。

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投稿日:2022/05/22 18:59:44

文字数:303文字

カテゴリ:歌詞

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