赤い赤い薔薇の花弁 空へ放つ香り撒いて
黒い髪にまとわりつき 絡む姿花の乙女
唇で食んで舌と絡めては甘やかに齧りつく
美しい顔(かんばせ)にたたえる微笑みは
まるで永遠に変わらない少女のよう
誰かが言ったまるで生き血吸う鬼の姫と
白い白い珠の肌は 月夜よりも輝かしく
黒い髪をまとわせたら まるで清きやわな処女(おとめ)
薔薇飾るその髪から胸元へ一片(ひとひら)花弁落ちる
新しい日迎え幾夜時がすぎても
いつまでも光る特別な少女のよう
皆(みな)が囁くまるで月食らう鬼の姫と
鋭い茨で囲まれた寝床で
永久(とわ)に護られる
血のように馨しい朱に染まる唇
まるで鬼夜叉に愛された少女のよう
誰もが言ったまるで命摘む鬼の姫と
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