何かこう、春というものは無性に眠くなるものだ。
その日はレン自身もそうだった。
「ぁー…」
春の温暖な気候
辺り一面に咲く花の香り
丁度良いくらいの日当たり
適度な風
過ごしやすい快適な状態であると同時に、睡魔もハンパなく襲ってくる。
(このまま寝ようかな…)
そんなベストバランスな、リビングのソファの上。
南向きで、寒がりな者は此処を譲らないほどだ。
今日は幸いレン以外仕事やら買い物やらで皆家を留守にしている。
今日はあの同じ黄色のうるさい姉も居ないわけだし、久々の休日はゆっくり昼寝することにした。
レンはベッドから身を起こし、もそもそとリビングにあるソファへと歩く。
誰も居ない家の中は怖いくらいシーンとしていた。
そんな中、変な違和感を覚えながらも目を擦る。
リビングのドアを開けると、白くてふわふわな大きなソファが「待ってました」と言わんばかりに、ドドンと構えていた。
レンはぽすっとソファに身体を投げ、顔をうずめた。
(あぁ…気持ち良い)
外ではうぐいすも鳴き出している。
まぁ後でこのうぐいすの鳴き声が聞こえなくなるんだろうな
そんなことを考えている内に瞼が重くなる。
(絶対譲ってやんね-)
ソファを抱くように独り占めにし、静かに瞼を閉じた。
あぁ、夏よ来ないで
end
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ご意見・ご感想
シベリア
ご意見・ご感想
本当、春って眠くなりますよねｗｗｗ
レンの寝顔…おいしそう！！((((←どうしてコイツはこういうことばかり考えるのか…
うるさい姉ｗｗリンはうるさいのかｗｗｗ
ほのぼのとしてて凄いいいです！癒されました！
次も楽しみにしてます＾＾
2011/05/23 16:22:31
瓶底眼鏡
ご意見・ご感想
お邪魔です！
いいですねぇ、このふわふわした感じ……春っていいですねぇ←
なんだか一気にほっこりした気分になりました。これからもさーもんさんの作品に癒やさせていただきます！
2011/05/22 22:15:55