「リンちゃんっ!!」
「ん?何?めーちゃん。」
「スカートめくれてるわよ!!」
「あ、ほんとだ~」
「可愛いのになんでこうなのかしら…」
「あ、レン君!!」
「えっ…?」
「今日日直だったよね!!一緒に職員室まで行こっ!!」
「あ…うん…!」
目が覚めた。
「懐かしいな…」
その夢はレンがリンに惚れた時のもの。
リンの可愛らしい笑顔に惚れたらしい。
「あ…ヤバ!!」
時計を見るとお昼。随分寝ていたようだ。
「…そろそろ戻ろ…」
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
「鏡音君、どこ行ってたの?」
「あ…えっと…」
「コイツ保健室にいたんですよ。」
「そう。具合は大丈夫なの?」
「はい、まぁ…」
「今度は言ってから休んでね。」
「は…はい。」
「何してたんだよ、レン。」
「クオ、さんきゅ。裏庭で寝ちゃったんだよ。」
「そこまで悩むほどの問題じゃないみたいだな。」
「…今も分かんないよ。」
「は?」
「だーかーら!!まだ分かんないんだよ、リンへの気持ち。」
周りを見渡す。どうやらリンはいないようだ。
「あんなに好きだって言ってたくせに何なんだよ。」
…本当に、その通りだ。反論のしようがない。
「リンちゃん、保健室で休んでるぞ。相当ショックだったんだな…」
「………」
「カイトのヤツ、リンちゃん見に行ったみたいだけど…っておい!レン!?」
嫌な予感がする。
「っリン!?」
「な…レン!?何、急に…」
「カイトは!?」
「カイト君?隣で…」
「めーちゃん大丈夫!?」
「うっさいわね、このアイスバカ!!かすり傷で寝かすとかアンタ本当のバカね!!」
ほ…
とりあえず何もなかったようだ。
「で…何でここに来たの…?」
リンがおそるおそる聞いた。
「…何でだろ…。隣のバカがリンのとこに行ったって聞いたから…」
――リンが、とられるんじゃないかと思って。
「ははっ…やっぱりそうなんじゃん。」
「?どうしたの?レ…」
「俺、やっぱりリンが好きだ。」
「えっ…!?」
――リンが他の人のところに行くなんて想像したくない。
俺の気持ちは間違ってなかった。
こんなにも…リンが好きだ。
「レ…ン…っふ…ひっく…良かっ…た…」
「泣くなよ…」
「だっ…て…ふぇ~ん…」
「おっ、ちょっ、泣くなって!!」
「もう一回…言っ…たら泣き止む…ひっく…」
「うぅ…はっ恥ずかしいだろ////」
「ふぇぇーん…」
「わっ、分かった!!リンが好きだ!!だから泣き止んでくれ…」
「んっ、私も好きだよっ!!」
「いっ、今のウソ泣…!?」
「いーじゃん、大変な思いしたんだから!!」
レンに比べたら全然だと思うが。
パタン…とドアが閉まる音がした。
だが誰も気付かない。
「ミク、また頑張ればいいよ!!」
「っ…ルカ…っひっ…く…」
「よしよし、ミクはいい子だから直ぐにいい出会いがあるって!!」
「そっ…そうか…な…?」
「うん!!私が保証する!!」
「じゃあ…1個聞いて…い…?」
「うん?」
「アカイトさんとはどうなったの?」
「ミっ…ミクっ!!////」
「だって…気になるし…」
「なっ泣き止んだんだからお仕舞いっ!!」
「ええ…教えてよ…」
「ダメです!!」
「ケチー。」
ミクの表情は実に穏やかで、晴れやかな笑顔をしていた。
「次頑張るか!!」
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
「おっはよーっ!!」
「朝からラブラブでいーな?」
「うるせぇな、クオ。」
「リンちゃん今日の…」
「カイト君、レンが怒るから、さ…」
「朝の楽しみ1つ減った…」
「勝手に楽しむなよ。」
「ひぃっ!!あは…はは…」
「レン!!明日ってさ…」
「明日休みだぞ?」
「えっ、ウソ!?」
「今日金曜日だから。」
「木曜日じゃないの!?」
「あーあ、明日デート予定してたのにな~」
「えっ!?行く行く!!」
「だって今日木曜日なんだろ?」
「ちがっ、間違えたの!!」
「知ってる。リンって面白いな。」
「~レンっ!!!」
――俺の恋が実って、リンと笑えて。
俺、贅沢だな。
「ミク、」
「ルカ!」
「どうしたの?」
「何でもない!!」
「おっ、リン!!」
「――――っ!」
「リント兄!!高等部から来たの?」
「リント…君…」
「何してるの?遅れるよ?」
「あっ、うん!」
「リン、レンと一緒か~」
「また…会えるかな…リント、君…」
新たな恋の予感。
fin.
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ご意見・ご感想
檸檬飴
ご意見・ご感想
リンちゃんとレン君が幸せになって良かったよ(*^^*)
ミクちゃんはどうなったのか気になるww
次は何を書くの?
楽しみに待ってるよん♪
2011/04/18 20:11:17
魔熊
ご意見・ご感想
リンとレンラブラブだな。良かったね。 個人的には、ミクが幸せになってくれると嬉しいな。 読んでて楽しかった(^-^)b 次回作も期待して待ってるね(*^^*)
2011/04/18 19:15:49