【第六話】MOTION

 「…なめられたら…困る…ねっっ!!!」

 がしゃあぁぁぁぁぁぁあん!!!

 と、自分の攻撃を防がれ呆気にとられている隙に、ルカのフィールドによって、後ろの壁に吹き飛ばされた。

 「ぅッ…、うぅ………」

 「レン!!!!」

 グミさんが駆け寄ろうとする。

 しかし、その時にはもう遅かった。
レンの前には、すらりとしたドレスを着た女性―――ルカが立って、レンを見下していた。

 「私や、ミクの実力、知らないわけじゃないよね、レン君??」

 レンの目線に合わせて、しゃがむルカ。

 「おいっ!何してんだルカ!!!!レンから離れろッッ!!」

 グミさんの必死の叫びも届かない。
構わず、続ける―――。

 「困るんだよね。そんな半端な攻撃されるの。すぐこんな―――」

 ぐい、と。
下を向いていたレンの顔を、前髪を鷲づかんで、上げた。

 「眼になっちゃうんだからっ」

 クス、と嗤う。

 レンの眼は、先ほどの一撃だけで虚ろに。
その顔を見て、ルカは嬉しそうに嗤う。嗤う。

 「リンちゃん、リンちゃん―――」

 不意に後ろから声がした。
―――メイコさんだ。

 「私たち、もうみんなが、奴らに能力を知られてるの。ここでグミや私やカイトが動けば、たぶん…確実にレンは殺される。―――だからここに必要なのは―――あなたの能力よ。正直どんな能力かは分からないけれど、奴らだって知らないはず。其の剣で―――」

 ―――ゾクッ。

 これは武者震いなんかじゃない。
怖い。
だって、剣を振る、魔術がかかってる剣を、レンの命が懸かってる剣を、私が―――。

 怖い。

 「早く!!」

 ―――でも、行くしかない……。

 ルカが手の中で何か光る小さなものを作った。
まるで、漫画のような。

 「ぅ…」

 どんどん大きくなっていく、光。

 「ぅぁあ………」

 私にだってわかる。
あれは、あれは―――

 「るぉぉぉおおあぁああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!」

 ―――レンを殺すためのものだってこと――――!!

 精一杯剣を振った。

 剣が光って、先からナイフのようなものが出た。

 それが一直線にルカのほうへ飛んで行った。



 ―――――こぉおおおお…おぉぁあああああああ!!!!!








 光が、私をレンを、グミさんを、メイコさんを、カイトさんを、ルカを、ミクを包んだ―――。






ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

CrossOVER NoIsE.

バトルってむづかしい。
しみじみと思います…。

この作品のキャライメージを書いてみましたww
興味があれば、どぞです。
http://piapro.jp/t/Iazs
http://piapro.jp/t/7Ma0

閲覧数:159

投稿日:2012/08/01 16:58:36

文字数:1,044文字

カテゴリ:小説

  • コメント2

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  • しるる

    しるる

    ご意見・ご感想

    ルカさんがカッコいい!!
    そんなあなたを壊s……Σ(・A・)
    つられて黒いオーラを出してしまったww

    バトルって難しいんですね
    私なら、かなり苦悩するとおもいますwww

    2012/08/26 16:55:36

    • イズミ草

      イズミ草

      ルカさんも、どんなキャラにもできますねww
      つまり、みんなどんなキャラにもできるww

      難しいですね…。
      なんで、バトル書こうと思ったんだろうか?

      2012/08/27 10:54:58

  • Turndog~ターンドッグ~

    Turndog~ターンドッグ~

    ご意見・ご感想

    ルカさん、ドS似合い過ぎです。はい。
    「嗤う」がにあいすぎってどうなのwww

    そしてイラストも見ました!
    『ばか』と言われた割にはカイトカッコいいな!!

    2012/08/01 19:52:25

    • イズミ草

      イズミ草

      そうですねw
      ちょっとドSすぎたかなって思ってますwwww

      カイト難しいんですよう><
      レン以外の男性キャラは…、かけない……!!
      でもかっこいいって思ってもらえてよかったです

      2012/08/01 20:31:03

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