A1
6 6 5 4
6 6 4 3
また幻　忘却のよう
透きとおる残月
この小指の細い糸を
貴方へ結ぶ

B1
3 6 6
3 6 6 3
時は遙か遠く誰を想う
褪せず焦がれ続け逢魔時馳せて

S1
3 6 3
3 6 4
3 6 4
6 5
3 6 3
3 6 4
3 6 3
8 6
移る移ろいゆく心
ひらり花弁が舞い踊れば
一面花霞の薄紅
花時雨にとけていく
ひとの儚い夢ひとつ
鬼に掬いとられ泡沫
二度と戻れないと悟る
されど抱かれては愛を奏で

A2
6 6 5 4
6 6 4 3
まだ名残るはその落涙
希うまじない
捨て去るから連れていって
貴方のもとへ

B2
3 6 6
3 6 6 3
ここでさようならば常世ひとり
霧のなかを行けば逢魔時出逢う

S2
3 6 3
3 6 4
3 6 4
6 5
3 6 3
3 6 4
3 6 3
8 6
そぞろ漫ろ言を唄う
揺らぐ花の影に混ざって
憂う吐息を呑む花冷え
夢見草に攫われて
うつらうつら蝶が誘う
どうかみせて花の顔
永遠に潰える事のない
鏡花水月の愛を捧ぐ

C
6 6 6 6
6 6 5 2
絶えず絶えず溺れるほど
心の臓を侵食する
貴方の名は溢れおちて
何処へ行くのか
or（6 5 2なら）
当て所もなく何処へ行くのか

S3
3 6 3
3 6 4
3 6 3
8 6
流れ流れていきましょう
ふたりきりで花の浮き舟
誰も知らない世へそっと
私と隠れてしまいましょう

——ひらがな——
A1
6 6 5 4
6 6 4 3
またまぼろしぼ(お)きゃくのよお
すきとおるざんげつ
このこゆびのほそいいとを
あなたえむすぶ

B1
3 6 6
3 6 6 3
ときわはるかとおくだれをおもう
あせずこがれつづけおおまがときはせて

S1
3 6 3
3 6 4
3 6 4
6 5
3 6 3
3 6 4
3 6 3
8 6
うつるうつろいゆくこころ
ひらりかべんがまいおどれば
いち[めん]はながすみのうすべに
はなしぐれにとけていく
ひとのはかないゆめひとつ
おになすくいとられうたかた
にどともどれないとさとる
されどだかれてわあいをかなで

A2
6 6 5 4
6 6 4 3
まだなごるわそのらくるい
こいねがうまじない
すてさるからつれていって
あなたのもとえ

B2
3 6 6
3 6 6 3
ここでさよおならばとこよひとり
きりのなかゆけばおおまがときであう

S2
3 6 3
3 6 4
3 6 4
6 5
3 6 3
3 6 4
3 6 3
8 6
そぞろすずろごとをうたう
ゆらぐはなのかげにまざって
うれうといきをのむはなびえ
ゆめみぐさにさらわれて
うつらうつらちょおがさそう
どおかみせてはなのかんばせ
とわについえることのない
きょおかすいげつのあいをささぐ

C
6 6 6 6
6 6 5 2
たえずたえずおぼれるほど
しんのぞおをしんしょくする
あなたのなわこぼれおちて
どこえいくのか
or（6 5 2なら）
あてどもなくどこえいくのか

S3
3 6 3
3 6 4
3 6 3
8 6
ながれながれていきましょお
ふたりきりではなのうきふね
だれもしらないよえそっと
わたしとかくれてしまいましょお