夕闇を一人きり歩く 街灯が点きだした街道
西の空は光が燃えて やがて藍に溶け込んで消える
11月の風は冷えて 秋の終わりと冬の始まり
どうでもいいことに気付いた "僕は何も為し得てない"

追憶のオレンジライト 先月のコーヒーの香り
白と黒の水彩絵の具 星の見えない夜の曇天
レミレ共鳴空に響いて 遠い町に届いてますか?
境界線のその先で僕は夢を見ていたんだ

あの日誓った自分を保って今も生きられていますか?
何回も虚無に溺れて それでも足掻いて泳ぎ続けてるんだろう
まだ遠く

嫌われたくない一心で 嘘で塗り固めたプロフィール
ボロが出るのは案外早く そうしてまた距離が開いた
後どれくらいで追い付けるかな 君はとっくに見えなくなって
足跡も見失ったのに僕は何に期待してる?

夕闇を一人きり歩く 街灯を頼りに進んだ
暗黒を掻き分けるようで 実は敷かれたレールの上
一度道を踏み外したらもう二度と帰れないから
君がこの先にいることを信じて歩み続けるしかない

どうにか君に聞こえるように精一杯歌い続けてるけど
音はすぐに掠れて埋もれてしまうから届く筈がないよ

無責任と分かっているけど君には生きていてほしいんだ
君を引き留める材料なんて持ち合わせていないけれど

僕はずっと歌っているから 君を追いかけているから
冷たい風に何度も晒されて それでも絶対負けねえから

いつか君に伝えてみせるから
まだ遠く 見えないけど

暗闇を一人きり歩く 街道はどこまでも続く
未来はまだ分からないから 諦めるには早いぜ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
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夕闇街道

閲覧数:195

投稿日:2018/11/16 19:38:32

文字数:656文字

カテゴリ:歌詞

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