-おまけ-
『鏡の悪魔』を見ていない方、またその世界観を壊したくない方や、腐向け表現に不快感を感じる方は、Uターンを推奨します。
 まあ、腐向けっつったって、たいしたことないんですけどね!!(←ここ大事)

さて、それでは始めましょう。残った方々にのみ、知ることのできる、
『裏鏡の悪魔』です。

『-密室-』より。ちょっと考えてあったカイコの設定を使ってみました。
カイコさん、ヤンデレ&美少年好きな最悪パターン。

 本を並べなおし、カイコはそっと中を覗き込んだ。
 一気に酸素が薄くなったように感じてカイコは顔をしかめ、中に足を踏み入れた。隅のほうでメイトが壁と棚にもたれるように気を失っているらしく、一向に顔を上げようとはしない。
 その近くでレンが倒れている。
 メイトの方に近づくと、カイコはそっとメイトの耳元で囁くように、呟くように小さな声で言った。
「――めーくんが悪いんだよ?」
 整った顔を確認するようにメイトの顎に指を添えて少し持ち上げると、自分の顔を近づけた。長いまつげが女性のようだ。それから、唇に唇を重ねた。
 ぴくり、とメイトが反応を示したが、目が覚めたわけではないらしく、目を開くことはない。
「何のつもりだよ?」
 横から声がしたかと思うと、そこには苦しそうに顔をゆがめながらカイコのほうをにらみつける、レンの姿があった。
「あんたが爆弾魔か」
 その問いには答えずに、カイコは名とのそばを離れてレンの元に近づいていった。すぐにレンは後ろに下がって間合いとろうとしたが、後ろは金属製の棚、その後ろにはコンクリートの壁があり、下がることはできない。
 その瞬間、レンの目に恐怖の色が宿った。
 すっとカイコがしゃがみこんでレンと同じ目線の高さになると、怪しげな微笑を浮かべた。
「…来るな…」
「可愛い…。その目、めーくんとは違うミリョクね…」
「来るな…ッ」
「ちょっと反抗的だけど…くす」
「何、笑って――!?」
 まだ言い終わっていないレンの顎にそっと手を沿え、驚いているレンの唇を一気に奪う。怯えと恐怖と驚きで固まっているレンに、カイコがくすくすと笑いを浮かべていた。
 すぐにカイコを払いのけ、服の袖で自分の口の周りをごしごしと拭き、カイコをさっきよりも強くにらみつけた。

 なんてね!!そんなセクハラカイコちゃんを、リオンは推奨します。
 セクハライヤッフー!!な妄想の世界。

 メイコとカイコの出会いについて。どうのこうの。

 雨に降られることは考えていなかった。
 泥だらけの道を走りながら、メイトはそんなことを考えていた。と――。
「…あ?」
 教会の前で、見たことのない少女がちょこんと座っていた。まるで子猫のような風貌である。こちらに気がつくと、少女は嬉しそうにメイトに走りより、きらきらと目を輝かせて挨拶を始めた。
「わぁ、貴方がメイトさんですね!私はカイコです!よろしくお願いします!あ、めーくんってよんでいいですか?私のことは呼び捨てでいいので!それで、ここが教会でいいんですよね?院長先生に紹介されてうろ覚えで来ちゃったから違ったらどうしようかと思いましたよぉー」
 次々と話題を挙げてくるカイコに、メイトは戸惑いながら途中で何度か合いの手にすらなっていないような声で、「え、あ、え、うんと、あ、はい」といっているだけだった。

 この後は考え付かなかったんです。多分、教会に入って、カイコがきっちり説明して、メイトがボカリア教について説明して、一緒に暮らすわけですね。
 次の日から、メイト君は日々セクハラ少女と戦うことになるんでしょう。

 ちょっとメイト君とレオンの面談を希望する声があったので。

「…何故、俺は魔法を使っちゃいけないのか」
「そりゃあ、レオンのツボが上より下だから(年齢的な意味で)」
「お前は明らかに確信犯だな」
「はい、レオンさんの入場ーーーーーーーー!!」
 まだ状況を理解しきれていないメイトは、何故か魔法を使わせないようにと、事前に言われていた。そして、よほど信用がないのか、魔法をかけられている。魔法などを使えないようにする、無属性魔法である。
「じゃ、俺はドアの向こうで見てるから」
 いうなり、レンはリンを引き連れてドアの向こうへといってしまった。取り残されたのはメイト君とレオン。
「…は、始めまして」
「うん、始めまして♪」
「…え、あ、あの…何をすればいいのか…」
 初対面でこんな状況では、メイトも流石に困ってしまったらしく、ごにょごにょと口ごもっている。それを見ているのが楽しいのか、あるいは、あちら側としての目線で見て楽しんでいるのかはわからないが、ただ一つわかるのは、明らかに楽しんでいることだけだった。
 事前にレオンについての情報をいくらか与えられていたメイトは、まともにレオンに関わりあいたくない、と思っていた。しかし、それは叶わなそうである。
「…何か、話とか…ない?」
「名前」
「え?」
「名前は?」
「…メイト。…言っておくけど、俺はお前らよりも断然年上だからな…!」
「うん。…で?」
 にこにことしたままのレオンの表情に、またメイトが戸惑いを見せた。
「…あ、あのさ、さっきいろいろ聞いたんだけど…。その…」
「何?」
「あの…レンに…なんかいろいろ…その…なんでそんなことするんだ?感性はまともだろ?」
「いろいろって…ああ」
 理解したというように手をついて、それから少し怪しい微笑を浮かべると、素早い動きでメイトに襲い掛かる。
「こういうこと?」
「えっ、あっ、え、へっ?」
「こういうのが楽しいから♪」
 どうなったのかをメイトが理解しきったときには、既に勝者はレオンであるということを自ら語っているような状況だった。肩を縮めて仰向けに倒れ、その上からレオンが床にひじをつけてメイトの顔を見て楽しそうに微笑んでいた。
「う、うへぁ?」
「…うん?」
 奇声を上げたメイトに少し驚いたようにレオンが目を見開いた。顔を真っ赤にしてもともとの丸みを帯びたつり目がさらに丸く、まるで少女のように眼を見開いて、メイトはレオンを見ていた。
「…大丈夫?」
「…お前、まつげなげぇな」
「君もねー」
 そうは言うものの、レオンは一向に行動を起こさない。
「?…どうした?」
「…なぁんか詰んない。もっと抵抗してくれなきゃあね」
 いうと、レオンはそっとその場をどけ、ドアを無理やり開くと、横にいたレンにそっと耳打ちをして出て行った。
「ッふざけんなぁぁああああああ!!!」
「ど、どうしたの、レン!?」
「あの野郎、『次は君だよ(ハート)』なんていっていきやがった!」
           END

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

鏡の悪魔Ⅳ 9.5

こんばんは、リオンです。
投稿遅くなりましたが、おまけです。
前にも書きましたが、メイト君は鈍感なので、
自分が置かれている状況を即座に判断するのは苦手なのです。
結局、レオンのターゲットはレンだけなのですね(笑
明日からはボーカロイド設定を重視した、
『君にささげる機械音』をお送りします。
レン君が口悪いです。カイトが危ないフラグです。レオンは出ません。
リンちゃんが機械です。メイコが酒乱です。がくぽが茄子です。
ミクの立ち居地がよくわかりません。ルカ、大スキだ!!!(何
っていう感じですが、よろしくお願いいたします。
では、また明日!

閲覧数:580

投稿日:2009/11/19 23:11:57

文字数:2,767文字

カテゴリ:小説

  • コメント1

  • 関連動画0

  • リオン

    リオン

    その他

    こんばんは、Ж周Жさん。
    レオン、褒めてもらったよ!よかったね!!

    がくぽは茄子決定ですが、何か?(怖
    Ж周Жさんの親御さんは非常にユーモア溢れる方なのですね。
    面倒だから、晩ご飯の話にすり替えちゃえばいいですよ。

    レンが抵抗をやめると、私もレオンも楽しくないです。
    そんなレンを見て興奮しているレオンの絡みを見つつ、私が興奮するのですよ!(自重しねぇ★

    じゃあ、君にささげる機械音も頑張りますね!

    2009/11/20 19:08:51

オススメ作品

クリップボードにコピーしました