蓮の揺蕩う暮つ方
不一の結びの裏は
足りぬ思い種
故に雨は降り止まず
路薙ぎに
形在るものを探す

風のない閑寂の下で
道惑いの私は
ゆくらかに燃えて
影が伸びる

目眩く火の昇るに
命は形を成し
幸せは在り方に
耳を澄ませていた

流るる清か水に浮き
細くに成り果てて
飛び交う音

条理の責も
貴方無しでは伽藍堂
瓦石雨なれど
人弾く音遠く
貴方と根心を
野晒れとすまでに
命燃やして

指の隙間に風が吹けど
未だ恋焦がれている

立ち昇る火の眩さに命が綻び
幸せの有様を損なっても

宿意を丹に染めれば
海界を越えて貴方に会えるわ
微かに残る温もりを頼りに

鬼と成る

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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橋姫

閲覧数:84

投稿日:2023/09/23 23:41:41

文字数:287文字

カテゴリ:歌詞

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