比翼の鳥となり 連理の枝とならん
出逢いは突然それでも偶然ではなく運命~サダメ~で
幾度生まれ変わろうとも私達は出逢うように・・・
深緑(ミドリ)の匂いが煌めく刹那
振り返ればあなたがいた
蝶の道が鮮やぐ世~トキ~
二人の姿を綾取った
ああ 愛しきミドリが舞い上がり映ずる羽根
その先には七色のキセキがあった
あの刹那に出逢い
この世(トキ)を感じ
絡めた指先の温もりに頬を染め
あなたの笑顔に胸が高鳴る
桜の様に開き
紅葉(クレハ)の様に咲き乱れ
私達は幸福~シアワセ~を奏でていた
赤の年月(トシツキ)が空(ソラ)に広がり
紡いだ絆が指から離れる
流星の涙が暮れゆく青に
巡り逢う鼓動は足を動かす
ああ 激動するアカとアオに慟哭する銀狼
炎上(ホノウ)の中でナマエ(諱=名前)が聞こえた
あの赤に牙を向け
この青に土を濡らす
見つめた瞳の底に唇を寄せ
あなたを抱く腕に血が巡った
桜の様に惑い
紅葉の様に漂い落ち
私達は幸福を諦めなかった
とんぼ玉に金の和望み
打ち衝ける雨を見上げた
最後の華が銀の河を眺め
すべてがすべて溶け合い消えた
ああ 輝く金銀さえもこのコイには敵わない
白を染めるは血潮のアイだけ
あの雨に漂う言
この華に振り殺ぐ謀り
伝わる情念(ネツ)の悲しみに身体が崩れ
あなたの冷たさに心が泣いた
桜の様に散り
紅葉の様に枯れ葉てようが
私達は幸福を叫びつづけた
『ともに帰りましょう・・・煌めくあの故郷(トキ)に』
ああ 宿すイノチに腕をまわせば唇を噛み
瞳が眩むクロに阿修羅が写る
ああ 動かぬカラダで我が子を抱き寄せ
息引く我が身で千々にネガウ
あの刹那に戻り
この世を過したい
片羽の身体でともに飛び立つ鳥で
重なり離れぬふたつの枝になり
桜の様に一面に
紅葉の様に彩り染めて
私達の幸福を天上に祈るわ
輪廻の先でもナマエを呼びましょう・・・
比翼連理~雛鶴~
和物です。物語調で途中まで男女で歌っているイメージ。
津久井に伝わる雛鶴物語を題材にした小説より書かせて頂きました。
雛鶴物語には女の強さと生き様があります。読めば読むほど、知れば知るほど、かなしみが抑えられないです。ハンカチが手放せないです。
津久井には雛鶴の他にも三姫の伝説があるから他も書きたいな。
こちらのサイト様の小説の世界観より、書かせて頂きました。
『キミノ名ヲ。』 梅谷百 様
http://ip.tosp.co.jp/i.asp?I=momo67&P=
ご協力また快諾ありがとうございました(^∇^)
コメント0
関連動画0
ブクマつながり
もっと見る白い街並みにインクが滲んで
指でなぞり朝虹浮かんだ
空を飛ぶような折鶴綺麗
南風に日傘が舞って煌いた
夏蜜柑の香りの栞は
どこかに溶けてしまったから
駆け続けてはしゃごう
廻り廻るこの世界で
君の綴る物語が途切れてしまわぬように
僕が何冊でも何十冊でも傍で読んであげる...君の綴る物語が途切れてしまわぬように(仮)
栄基地
人波に溺れてしまいそうな
時にはそっと
私たちのこと思い出して
間違いや失敗にめけそうな
時にもそっと
私たちのこと思い出して
木枯らしに涙誘われても
弱さ見せないで
あなたの帰る場所は
ここにあるから...I'm home
momiji1225
弛[たゆ]まずに続く時の最中 その物語は始まり終わる
いずれ咲き散る花の記憶に 映り溶け込むひとときの夢
儚さばかりが 絶えずに注ぐ
虚ろなからだに 開いた穴から
ただ鳴るだけの 音の羅列を
今宵も捧ぐは 箱庭の主[あるじ]
繰り返すだけの 希薄な音色
いびつな頤[おとがい] 複眼[め]を逸らし 伏...黄金の翅[きんのはね]
yuyun
クリップボードにコピーしました
ご意見・ご感想