「…はぁ…」
どうしてあんなこと…とため息をつく美少女、リン。
「リンどうした?」
「あ、メイト兄…」
「らしくないぜ?リンがため息なんて。」
「うん…あのさ、メイト兄て恋…とか、する?」
「え?リン好きな人できたのか?」
「いや、逆っていうか、その…」
もごもごと言葉を濁す。
それを察したかのようにメイトと呼ばれる赤茶色の髪を持つ、美青年が喋り始めた。
「リンは、そいつのこと、どう思うんだ?」
「んーと…しつこい犬みたいな…」
レンはリンに犬と思われているようだ。
「メイト、俺の唐辛子…」
「アカイト、ちょうど良かった。」
「は…?」
嫌な予感を感じとるアカイトというこれまた美青年。赤い髪が特徴で、俺様な性格。
「リンが寂しがってるから相手してやれ。」
「リ…リンのか?」
「アカイト兄、蜜柑食べたい。」
「蜜柑て…」
「蜜柑食べたいの…ダメ?」
上目遣い+涙目(嘘泣き)。
「っ!!…はぁ…今持ってくるから…」
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
「でね…こっ…告白…されて…しかも付き合うこと勢いでおkしちゃって…」
「誰にだよ。」
「えっ…!?あ、うー…レン…に…」
「レンて、クラスメイトだって話してたヤツか?」
「うん…。ねぇ、アカイト兄、」
「何だよ…」
「レンと付き合わなきゃダメ!?」
「いや、ダメってことは…ないんじゃねぇの?」
「てか、付き合うって何するの!?【ピー】とか!?ねぇ、アカイト兄はルカさんとしたの!?」
「リッリンそんなことどこで聞いたんだよ…っ!!」
「リント兄が言ってたの!!」
「リント…あいつ…っ!!」
ちなみに鏡音家は5人兄弟で、上から順にアカイト、メイト、ルキ、リント、リンだ。
リンは末っ子で、男の中に女が1人。
多分、女の自覚がないのはこの兄弟が原因だろう。
「リンはレンってヤツが好きなのか?」
「わかんないから聞いてんでしょ…!!」
「リン怒んなよ…めんどくさい(ボソッ」
「?なんか言った?」
「別に。」
「ただいま~」
「リント兄おかえり~」
「おっ、リンじゃん♪何してんの?」
「アカイト兄に相談っ」
「あ、オトコ?なら俺が…」
「リント、リンは兄弟だぜ…」
「分かってるっつうの。あ、そいやレンが家の前にいたけど?」
レンとリントは友達だ。
「は!?」
「ん?リン、レンが好きなのか?」
「ちっ違うよ!!」
「ふーん…?」
リンは家の外に出た。
「レン、何してんの?」
「あ?何もしてねーよっ。」
「なら何で家の前にいるの?」
「別に。てかその格好、どうにかならないワケ?」
夏場だからか、暑くて服が乱れている。
「え?うん?どうにかって?」
鈍感だ。題名は裏切らない。
ふと、リンは気付いた。
―そいや私達、付き合ってるんだ―
急に顔が火照り始める。
今まで感じなかった恥ずかしさに加え、沈黙で立ち去りたくなった。
「はっ…早く帰ってね!じゃっ!!」
「まっ、待って!!」
「な…何!?」
「昨日は…ごめん。でも、リンが好きなのは本当だから。リンが…好きだ。」
「っ!!///」
あんなに真っ直ぐで真剣なレンを見たことがなく、少し戸惑った。
顔が…赤い。
「しっ知らない!!」
「リン!!またな!!」
『またな!!』というレンの顔があまりにも綺麗で、一瞬見とれてしまった。
「っ、またね…!!」
リンの顔が今にも茹で上がりそうな程真っ赤だった。
―――どうしたの、私――。
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貧乏くじ 困っちゃう
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一方通行 出口もないわ
重症なんで 祈るだけ
失うものなど 忘れちゃったわ...ファントムジョーカー
かぜよみるいと
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ご意見・ご感想
檸檬飴
ご意見・ご感想
ナイス急展開だぜ!
お兄さん達がいいなぁ。
あの中に入りたいww
続き楽しみにしてるよ~☆
2011/04/15 22:42:03
魔熊
ご意見・ご感想
急展開だ!! 文才スゴッ!!
リン可愛いな。後、お兄様方かっこよすぎ!!
続きが楽しみです(*^_^*)
2011/04/15 22:36:13