「遅い!」

「あぁごめん」

「そっちから“1人のクリスマスは嫌だよぅ”って泣きついてきたのに!」

「いや言ってないし!」

「大体あんた何なのホント。感傷会=自宅でしょ」

「いつ誰がそんな方程式作ったんだよ」

「私が1億年前から」

「強いな!!!?」

「で、何故に出掛けるの」

「ほ、ほらさ、非リア充の俺たちがリア充体験して鼻で笑「よしクオ神」分かってくれたか」

ミクは思う。

(これラブっちゃえば憎きリア充を見返せんじゃね!?)

「クーオっ」

「うお!?」

「手くらい繋ごうよ」

「お、おぉぉ…」

その考えを知らないミクオは顔を赤く染め、戸惑う。

「イルミネーション見に行こうよ!!」

と近くのカップルが話している。

「クオ、私たちも行こ、イルミネーション!そしてリア充逝け」

「い、いいけど急にどうしたミク」

「リア充への復讐だよ☆」

「はは…」

「でも私たち、端から見れば恋人同士だよね」

「なっ!!!!!?」

「うぬ、やはり本物の恋人の方が…」

「…じゃあさ、本物の恋人に…ならないか?」

「え?」

ぽかーんとするミク。

「やっぱダメ…か…?」

「え、ヤラナイカ?」

ズコッ

滑った。

地面とチューする前になんとか顔を上げて転倒は免れた。

「ヤラナイカ、じゃねぇよ!!!!」

「え、じゃあ何?」

「あーもう!!俺はな!」

「うん何?」

「お前が好きだ!!」

「ふーん…」

「ふ、ふーんて…」

「…………………………は?」

「反応おっそ!!!!」

「私を好きなの?クオが?タチの悪い嘘はやめんさいな」

「嘘じゃねぇよ」

「………あぁなってやろうよリア充に!」

「え、マジで!?」

「私、実はね、ずっと前からクオのこと…その…」

ゴクリ、と息を飲む。

「好き……だったと思う。うん」

「何故に曖昧!?」

「だってほら…クオは弄りの対象で、弄るとゾクゾクドキドキするしね!」

「ドSーー!!!!!?」

「ってことでキャッキャウフフなリア充を共にしようではないかクオ!」

「…これでいいのか…?」

「よしイルミネーション見に行くぞ!」

「……ああ」

それでも好き、と言われたことに喜び、幸せに感じてしまうのはクオだけであろうか。

いや、クオだけではないはず。

「あ、クオ!!」

「何だよ」

「メリークリスマス!」





























ミクがクオを弄りの対象ではなく愛する対象になるまで、あと少し。


















画面の向こうの非リア充さん、Merry Christmas!!(by作者)






fin.

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

【Christmas企画】僕のクリスマス、安泰(笑)

クリスマスなんていらない。

どうもリア充しないのではなく出来ない禀菟です!

どうせなら画面の向こうで幸せになって貰おうかと。

しょーもない小説を読んでくれてありがとうございました!

閲覧数:187

投稿日:2011/12/25 13:39:06

文字数:1,150文字

カテゴリ:小説

  • コメント2

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  • 魔熊

    魔熊

    ご意見・ご感想

    メリークリスマス!
    …まぁ、私には縁の無いイベントだけどねww

    クオがなんか苦労してるねww

    俺は仏教だからクリスマス関係無いし!!

    2011/12/25 21:34:14

  • 檸檬飴

    檸檬飴

    ご意見・ご感想

    クオミク可愛い(*^^*)
    良かったね、クオ!


    クリスマスなのバドミントンをするっていうね!
    楽しいけど、リア充からほど遠いっていうね!

    ま、来年も非リア充どうし仲良くしようじゃないか!

    2011/12/25 18:22:37

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