「ミヤ♪」

私は双子の兄のミヤに声をかける。

双子でも同じクラスとかラッキーだよね!

「何?」

「私ね、ミヤのためにお弁当作ってきたの!」

「朝渡せば良かったのに。」

ミヤは素っ気なく返す。

「なんかこういうのいいじゃない?」

「グミ、お前は彼氏作れ。」

「嫌!ミヤが一番なの!!」
どうして分かってくれないの?

「俺よりもっとカッコイイヤツいるだろ?ほら、例えばあいつ。ルキとk」

「嫌。」

「即答かよ…」

ミヤが、好きなのに。

よりによって何でピンク男が…!

「ねぇねぇ、グミヤくんさぁ。」

メイトがグミヤに話しかけたことで私との会話は終わった。

何で気づいてくれないの。

私は、兄としてじゃなくて異性として好きなのに。

「グミちゃーん!」

「っぎゃっ!?」

「おはよっ♪」

「る、ルキくん…」

私はこのピンク男が苦手。
というか嫌い。

「今日もかわいいね!!」

「離してくれない?」

「あっ、ごめんね~」

タラシ。
軽さMAX。

私のミヤと正反対。

確かにミヤは惚れやすくてフラれ魔だけど、軽くもタラシでもない。

というか私のミヤと比べたらダメだ。

「グミちゃん今日さ、カラオケ行かない?」

「え~、今日は無理かな~」

今日も明日も一生こいつと一緒に居たくない。

「そっか、残念…」

ミヤを見てみると、ミクちゃんとメイトくんと話しているようだ。

「グミちゃん?」

呼んでいるのも気にせずあちらを見る。

「俺は何をすれば…」

きっと、自分でも言っているのに気付いてないだろう。

そのくらい、ミヤの声は小さかった。

逆に聞こえたこちらがおかしい。

「ミヤ…」

何回も失恋してきたミヤ。

でも今回はフラれたときの顔じゃない。

ミクちゃんを、思う哀しみの顔をしていた。

何で、私はミヤと双子なんだろう。

双子じゃなかったら今頃ミヤは私を愛してくれてたかな?

そんなありもしないことを考えながら、ミヤの寂しそうな背中を見ていた。






fin.

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

失恋(グミver.)

失恋シリーズ第3段。
やべーよ、これ。
全キャラやっちゃいそうだよ。
まぁ飽きたらシリーズ止めるけどね~
グミちゃん、俺がいるじゃないk((
次は流れ的にルキかな?
それか新しくリンちゃんかも。

閲覧数:326

投稿日:2011/07/03 19:40:06

文字数:875文字

カテゴリ:小説

  • コメント2

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  • 檸檬飴

    檸檬飴

    ご意見・ご感想

    失恋シリーズも悪くない。

    いや、グミちゃんには俺がいるじゃないk((

    結局誰と誰が付き合うんだ?
    気になる!

    2011/07/03 21:24:41

  • 魔熊

    魔熊

    ご意見・ご感想

    なんかハマるぞ失恋シリーズ!!
    グミちゃんは、グミヤばかり見てるけど、みんなグミちゃんのこと大好きなんだぞ!!

    次は一体誰?
    気になるO(≧▽≦)O
    続いちゃえ☆

    2011/07/03 20:50:42

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