蛇足の後日譚　大長編の後は焼け野原
草臥れたテレパシーは受け売り　安い商売
賭けるに値もしない夢

「あんたはヒーローだよ。私はずっとファンだよ」って
ずっと信じてくれた　おばあちゃん
その言葉だけ信じて　拙い生き方をしているよ

人生の正体はきっと　しょうもない暇潰しであって
何ともなしに生き伸ばして　苦しむ必要も無いんだ

描き続けた物語は頓挫して
それでもペンを取る事を諦めない　あなたの描き続ける理由について
尖った語彙で　捻くれた視線で
それでもが口から出る限り　あなたはきっとまだ前に進めるよ

暗い音楽をずっと聴いて　寝たふりをしてないと駄目な日がある
萎びた心に必要なのは　美味いご飯と時間の解決で

ルーティンのラジオも聞けずに　流行りのラブソングが煩わしくて
ゴミ箱の中に眠った革命の計画　なあ、もういいかい

描き続けた物語は頓挫して
心に火を放って燃やし尽くした　廃墟街が消えないまま

死んだらどうのこうのとか知った口を
死んだ事もない奴が言うから　死ぬほどムカつくんだよな

僕が描く事について語るなら　そうだ
こんなものを呪いと呼ばずして　なんと言うんだろう

命は軽く無いなんて事は知っていて
それでも剥き身で生き続ける事に苦しさを覚えないわけがないだろ
君の為に　とかもういい加減やめろよ
自分の為に息を続けるんだ　それでいいよ
あなたがあなたを愛さなくちゃ　愛さなくちゃ