生きとし生けるもの 凍りつく世界に
一輪の生命 硝子色の薔薇

幻想の楽園の 日溜まりに縋っても
太陽は崩れ 空を剥がれ墜ちる

ねぇ、貴方を
凍らせてしまっていいかしら?
何よりも愛しい 氷の標本

絶対零度の 檻の中で 
明日を誓い合うの
かじかんだ 掌に
紅い花 咲かせて

絶対零度の 夢は
震えるほど心地いいわ
さぁおいで さぁおいで
一緒に狂いましょう?

絶対零度の 枷を遊ばせながら
刻の針 折り曲げ

絶対 溶けることのない
契約を交わした先で
雪の結晶たちは
ドレスの形に変わる……

生きとし生けるもの 全ては白く溺れ
冷えきる花弁が 安らぎを謳う

幻想の窓に 日溜まりの残り香
誰かが語りだした 絵空事

その言葉も全部
凍らせてしまっていいかしら?
情緒の果実ごと 埋めてしまいましょう

絶対零度の 檻の中で 
明日を誓い合うの
かじかんだ その頬に
花の欠片 添えて

絶対零度の 踊り場で
蝕まれてく 二人
さぁここで さぁここで
一緒に狂いましょう?

絶対零度の 指輪を拾いあげて
刻の針くるん 空回り

絶対 解けることのない
透明な鎖の下で
倖せの契約と
錆びついた鐘が動く……

「誓いのキスを。」


以下、発音用のひらがな歌詞
()内は、1音で2文字発音

いきとしいけるもの こおりつくせかいに
いちりんのいのち がらすいろのばら

げんそおのらく(えん)の ひだまりにすがあても
たいよおわくずれ そらをはがれおちる

ねえあなたを
こおらせてしまていかしら
なによりもいとしい こおりのひょおほん

ぜ(たい)れいどの おりのなかで 
あすをちかいあうの
かじかんだ てのひらに
あかいはなさかせて

ぜ(たい)れいどの ゆめわ
ふるえるほどここちいいわ
さあおいで さあおいで
いいしょにくるいましょ

ぜ(たい)れいどの かせをあそばせながら
ときのはり おりまげ

ぜ(たい)とけることのない
けいやくをかわしたさきで
ゆきのけえしょおたちわ
どれすのかたちにかわる

いきとしいけるもの すべてわしろくおぼれ
ひえきるかべんが やすらぎをうたう

(げん)そおのまどに ひだまりののこりか
だれかがかたりだした えそらごと

そのことばもぜんぶ
こおらせてしまていかしら
じょおちょのかじつごと うめてしまいましょ

ぜ(たい)れいどの おりのなかで 
あすをちかいあうの
かじかんだ そのほほに
はなのかけらそえて

ぜ(たい)れいどの おどりばで
むしばまれてく ふたり
さあここで さあここで
いいしょにくるいましょ

ぜ(たい)れいどの ゆびわをひろいあげて
ときのはりく(るん) からまわり

ぜ(たい)とけることのない
とおめいなくさりのしたで
しあわせのけいやくと
さびついたかねがうごく

ちかいのきすを

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

絶対零度の契約

応募用→https://piapro.jp/t/h635

4/20 最後に微調整……

氷の女王?的なキャラクターを意識した歌詞です。
狂気に満ちた愛、みたいな感じを表現しました。

閲覧数:255

投稿日:2024/04/20 21:52:51

文字数:1,191文字

カテゴリ:歌詞

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