―『絶対好きにしてみせますから。』―

「はぁ…」

「ミク最近溜め息ばっかりだよ?大丈夫?」

グミはなんて優しいんだ。
さすが私の親友。
グミになら話しても大丈夫だよね。

「告白、されちゃってさぁ…」

「え!?誰から!?」

「驚かないでね?」

「うんうん!」

「氷山…先生…」

「えええええ!?」

「ちょっ、声大きいから!!」

「あ、ごめん…。でもさ、あのキヨテル先生がミクに?夢じゃないの?」

「私も夢だと思いたいよ…」

「いいんじゃない?キヨテル先生優しいし!!」

「そういう問題か?」

「じゃあ他にどういう問題が?」

「生徒と教師とか、そもそも私アイツ好きじゃないとか!!」

「え、好きじゃないの?」

「当たり前でしょ!!先生だよ!?」

「関係ないと思うけどなぁ~。人が恋するのに、立場とか関係ないよ?」

今のは名言だね。
でも…恋してないし。

「決め付けるのは良くないよ。キヨテル先生も、1人の人間だしね。」

ウインクするグミは超絶可愛い。
男を余裕で支配出来るほどの威力がある。

「そうだね、ありがと。」

「いいえ♪」

氷山先生のこと、ちゃんと向き合ってみようかな…






「うわっ、もう授業始まるよ!!急がないと…」

あれ…氷山先生と、女子生徒?

「先生、ずっと好きでした!!」

「ごめんね。」

「あ…そうですか…すいませんっ…」

泣いてるよ、あの子…

「初音さん、」

「うぇっ!?」

「何してるんですか?授業始まりますけど…」

『キーンコーン…』

……終わった…
もうイイや、サボろ…

「サボり。」

「先生としては見逃すわけにいかないんですよ。」

「見逃してよ。私のこと好きなんでしょ?」

「でもダメです。」

「ケチ。まぁ、先生だしね。」

「でも、初音さんのことは1人の人間として好きです。」

時折見せる真剣な眼差し。
なんというか…意味もなくドキッとする。

「今回は僕のせいでもあるのでサボりは見逃しますよ。」

「…ども。」

気まずい。
行く場所もないから、数学準備室にいる。

「というか、先生は授業ないの?」

「今は空き時間です。」

「暇なのね…」

「暇ではないですよ。こうして初音さんと話しているんですから。」

なんと恥ずかしい。
しかもなんの抵抗もないような眩しい笑顔。

「私は暇。」

「じゃあ授業受けてくださいよ。」

「遅れた理由先生にするけど?」

「……初音さんは何がしたいですか?」

「暇潰しなら何でも。」

「じゃあ勉強しましょうか。」

「やっぱ暇じゃない。」

「そうですか?」

沈黙。

「さっきの子さ…泣いてたよね?」

「そうなんですか?」

「知らないのか。あの子可愛かったし、私じゃなくてあの子にすれば?」

「僕は初音さんがいいんです。」

「そーですかい。」

「はい。」

またもや沈黙。
その沈黙を一時間貫いた。

「もうすぐ終わりますね。」

「そうだね。」

「また来てください。待ってますから。」

「はいはい。じゃーね。」

「はい、また今度。」

『待ってますから』、か。
先生も、変なヤツ。

いつの間にか笑顔になって教室へと歩き出していた。







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学パロみたいな㊥

遅くなりましたぁっ!!(ジャンピング土下座!

ミクぅ…早くキヨテルのこと好きになっちゃいなYO☆←

グミちゃんイイコ…
全く…嫁にしたいぜ!!(殴る、蹴るなどの暴行。

閲覧数:201

投稿日:2011/05/26 20:44:54

文字数:1,373文字

カテゴリ:小説

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  • 檸檬飴

    檸檬飴

    ご意見・ご感想

    グミちゃん可愛いよー!!
    ミクちゃんも意識してきたな!
    今がチャンスだ、キヨテル先生(*^^*)

    2011/05/26 20:59:14

  • 魔熊

    魔熊

    ご意見・ご感想

    早く付き合っちゃいなよ!
    グミちゃんすごく良い子!!なんて可愛いの!!
    名言GOOD!!!!
    続き楽しみにしてるね(^-^)b

    2011/05/26 20:52:37

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