国道沿いに対峙している、
僕達の閉じた未来。
屋上階で、重力場に逆らうように
ゆっくり両目を閉じた。
思わず溜息が出る。
ちらりと見えた空は今日も晴天だった。
青い空とは不似合なほど、僕達の心は汚れていて、歪んでいる。
とりかえしなど、つかないほどに――――。
僕達に道徳なんて通用しない。
そんなもの死んでしまえ。
僕達の人生には、きれいごとなんていらないんだ。
そんなもの必要としなくても、生きていけるのだから。
馬鹿みたいに晴れている空にさえ
苛立ちのようなものをおぼえて、
足元に転がっていた缶コーラを力任せに蹴飛ばした。
カランカラン、と転がっていく缶コーラを
横目で見送りながら、口の中で言った。
「青春なんて、どうせこんなものだ。」
このセリフももう、何回目になるんだろうか。

つまらない一日は、まだ始まったばかりだ。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

再教育 NO.1

大好きな再教育を、自己解釈して
書いてみました。
続きも、思いつき次第投稿したいと思います!

閲覧数:136

投稿日:2014/01/18 12:35:01

文字数:367文字

カテゴリ:小説

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  • まひょこ

    まひょこ

    ご意見・ご感想

    感想ありがとうございました!
    ほずみさんの歌詞も素敵です!個人的に好みなんで頑張ってください^^

    2014/01/22 19:25:56

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