鮮やかに薫る透明な川の流れへ
足の先をその先をまっすぐに下ろす
波は立たない飛沫も飛びはしない
けれども豊かな微笑みが聞こえるように

見慣れない場所を歩いていたの
どこでも良かったけどここで良かった
まだ旅は私を子ども扱いしていて
紡がれる口笛を優しく撫でている

この歌がどこまで届くか知っている?
聞こえなくてもいい空が呼んでいるから
もう一つ葉擦れの音を響かせたのなら
クヌギの幹が閉じ込めた音色を抱くでしょう


朗らかに願う聡明な水の畔へ
指の先をこの先をまっさらに浸す
影は落ちない波紋も立ちはしない
だけども富んでは微睡みが沁み入るように

動かない足で歩いていたの
いつでも良かったけどいまで良かった
まだ夢は私を大人扱いできずに
解される草笛を憂いて震わせる

あの声がどこへと伝うか知っている?
聞かせなくてもいい海が食んでいるから
もう一つ梢の琴を弾ませたのなら
コナラの幹が撒き散らす吐息を乞うでしょう


とまれとまれ爪の先指の先
とがれとがれ剣の先頬の先
絶えず巡る憩いとあやふやは
繋ぎて散りて追いし遊べし

総じて経るはその高き言葉故に
紫陽花の眠る月の夜に夢を咲かせよ
いのちいのちと呼びて引き寄せ
交わしつ組まれつ唇と指とを

願わくは褪せぬこと課せぬこと
杯を広げて傾け契られて
消えぬ傷の悦びやいかにトワに
眠れ眠れあけびの生る日まで


この歌がどこまで届くか知っている?
聞こえなくてもいい空が呼んでいるから
もう一つ葉擦れの音を響かせたのなら
クヌギの幹が閉じ込めた音色を抱くでしょう

明日天気になあれ
後ろの正面だあれ

みいつけた

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

紫陽花の眠る月の夜に夢は咲く

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投稿日:2024/02/17 20:07:45

文字数:692文字

カテゴリ:歌詞

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