文章を書くことが好きです。 お手柔らかに、よろしくお願いします。
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神様の名前を背負って歌っても
死にゆく人は振り返らない
そういうふうに絶望は この都会にも息をしている
春よ来いとか叫べども いざ春が来たら
花粉で僕らは泣き腫らす
ないものねだりが得意な僕らだ
きっと十年 百年経っても満たされない 嗚呼無様だ
悲しくたって助けないだろ
逃げることも許されないのか
...非力なりに優しくあれ
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金曜日の夜は 私は猫にならなくてはいけない
お父さんお母さんが喧嘩してるから
金曜日の夜は 私は猫にならなくてはいけない
これまでの全てたちが壊れないように
あの日 君が少し寂しげに笑ったんだ
私の寂しさを抱きしめてるみたいに
猫をやめても そばにいるよ
それがどんなに どんなに救いだっただろう
自...猫耳ナイト
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神様は何故 千差万別な仕組みの僕たちを
惹かれ合うように創ったのか
どうして 大事な悩みの答えほど
決まった正解が無いように創ったのか
自分らしさを曝け出すにも
自分で責任を持てるようになるのが
どれほど難しいことか
それらに振り回されて 転がされる中で
器用に受け身を取った君と
生き残った僕だけが...地獄花の赤
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僕には心待ちにしてる 手紙があったんです
たった一通の 十二年も前の僕が
今の僕に宛てて書いた手紙
浮かれたモードの教室で 静かに僕は提出した
「大人になったみんなに届けます」
先生はへらりと笑っていた
やがて手紙の内容を 上手い具合に忘れた頃
僕の元に幼い僕が 遊びに来るようになった
ねえねえ僕に...手紙は一通でよかった