タグ:デフォ子
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「へぇ、こんな展示もやってるのね」
テトさんとデフォ子さんは、店内に入ってきて、展示を見回した。
ギャラリー「ゆうひ」では、いま、イラスト作品を展示している。
人気ブロガー「ぴこ」さんの描く犬のイラストは、ユニークで、目を引くものばかりだ。
「いらっしゃいませ。ゆっくりしていって。これ、ルコちゃんの...玩具屋カイくんの販売日誌 (128) 新ドールと、「ガリバー・コーヒー」
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「なんか、ちょっと変な話になってきたわね。マスター、これおかわり」
カウンターに座った霧雨さんは、身を乗り出すようにして、コーク・ハイのグラスを差し出した。
「強めに作ってね。酔わないと聞いてられないかもね」
そういって、彼女は笑った。
「カフェ・つんでれ」のマスター、吉さんの話が、なにやら不思議な...玩具屋カイくんの販売日誌(216) オカルト談義、白熱!?
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アーチストたちが、アトリエを構えている施設、「ニコビレ」。
その1階の奥にある作業室で、ミクちゃんとルナさんが話していた。
彼女たちの前の机に置いてあるのは、人形の“はっちゅーね”だ。
「こっちの声が、向こうに聞こえるって…。それ、一体どういうこと?」
ルナさんが、ミクちゃんに尋ねた。
「うん。たと...玩具屋カイくんの販売日誌(165) “はっちゅーね”の不思議 (その2)
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水曜日の昼下がり。デフォ子さんがカイくんの店「キディディ・ランド」にやってきた。
彼女はカイくんに、自分たちのミク人形シリーズの売れ行きを、聞こうと思ったのだ。
●男子でもぬいぐるみ?
黒い色のミク人形「クロミク」を、トートバッグやケースなどの小物にしようと、ゼロ・ジー文具、ルートート社などの企業が...玩具屋カイくんの販売日誌 (27) ミクちゃんが黒化粧
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「ふぅん。僕も見てみたいなあ。その、“しゃべる看板”」
「びっくりするわよ」
興味シンシンの顔で言う、カイくんに、アン店長が説明した。
「アタシも最初に見たときは、じっと見入っちゃったもの。発明するの、大変だったでしょ?」
「んー、そうですね」
アンさんに聞かれて、デフォ子さんはのんびりと答えた。
...玩具屋カイくんの販売日誌 (109) デフォ子さんの、しゃべる看板 (part1)
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ここは、ゆくりさんの雑貨店「ゆっくり」。
さきほど、ちょっと不思議なことが起こった。
売場に並んでいる、話しかけると答える人形の“はっちゅーね”。
そのしゃべり声が、デフォ子さんの声にそっくりだったというのだ。
自分のバッグから携帯電話を取りだして、モモちゃんは、りりィさんに聞いた。
「デフォ子さん...玩具屋カイくんの販売日誌(164) “はっちゅーね”の不思議 (その1)
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日曜日の午後。
「カフェ・つんでれ」のテーブルで、デフォ子さん、ルコちゃん、ソラくんの3人が、お茶を飲んでいた。
新しくカフェとしてスタートした「つんでれ」。
忙しいテトさんに代わって、モモちゃんが店長になった。
調理のスタッフに、カレー料理の上手い、恵那ソラ(えな・そら)くんを雇っている。
デフォ...玩具屋カイくんの販売日誌 (41) コーヒーとカレー
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例えば僕がさ、それはそれはよくできた心を持ってたら
思い出して傷付くこともないのかな
付きまとうように写真みたいにドラマのごとく映し出して
僕の一部なんだろうけどすり減ってくよ
心と心で分かり合えたら
全部の全部が繋がるのに
最後の最後ですれ違っては
絡まってく感情
見えない気持ちは見えないままで
...バッドメモリー
きーち
【ズレた!】
たいしたことじゃないよ
ふとした時に気付くんだ
頭空にしよう
些細な嘘で騙してベイベー
あいつら気に食わない
些細なことがあったんだ
どうやって繰り返そう
たいしたことのない日常を
嗚呼、涙も出ないくらいに擦り切れてる...ズレた!【デフォ子】【歌詞】
ゲドウ
君のその大切な心ってホントにあるの?
そんなに辛いなら捨てればいいのに
それと君が今見てるものは実はホントはないよ
そうじゃないってコトは僕にはずっと分からないし
これまで守ってきたモノは嘘でも
信じてきたコトはちゃんと矛盾してるんだ
息止めて目を瞑ってみて
それから話をしよう
君の世界が真っ白にな...君とクオリア
きーち
「よろしくおねがいします!」
「こちらこそ、どうぞよろしく」
「ふふ、いい先輩そうで良かった。ヨロシクお願いします!」
なんだか、昔からの友達のようになじんでしまった、一同だった。
ここは、新進のデザイナーや、創業して間もない、将来有望な企業を支援する施設の「ニコニコ・デザイナーズ・ビレッジ」。
1...玩具屋カイくんの販売日誌(144) ニコビレの新たな仲間!
tamaonion
あーあ、空は晴れてて
なんのために眠ってたんだったっけ
嫌いっていうほどでもないけど
嫌いになるほど知りたくもないな
I will join "Twenty-Seven"!
ホントなんだ…ホントなんだよ
まあまあ嘘はついてて
たまに正しさを見失うんだ
信じたいものだけを
信じられるほど器用でいられな...TWENTY SEVENTH HEAVEN
きーち
UVーWARS
第三部「紫苑ヨワ編」
第一章「ヨワ、アイドルになる決意をする」
その26「実技試験その2~課題発表~」
メモを持ったマコさんが、そのメモをモモさんに渡した。
モモさんは素早く目を通して、マコさんに何か耳打ちした。
頷いたマコさんは素早く席に戻って、隣のルナさんに素早く耳打ちし...UV-WARS・ヨワ編#026「実技試験その2~課題発表~」
仮免美紀
イラストレーターのデフォ子さんは、きょうは友だちの画家の個展にやってきた。
会場の画廊には、旅好きな友だちの、世界の風景の作品が壁に並ぶ。
一緒に来たモモさんが、 「この絵、いいわね!」と指したのは、インドの“タージ・マハール”と、うしろ姿のインド人が描かれた絵だった。
しばらく絵を見ていたモモさ...玩具屋カイくんの販売日誌 <番外編 ミニ・ミステリー> 入れ替えできる額縁
tamaonion
一体いつになるジ・エンド
神様に祈ればいいの?
そんなの意味ないよ
だってあの本に書いてあった
信じるのはみな自由で
救われないのは平等
何かに握られてる生が
苦し紛れの崇拝
そうだ、この際犯罪的に
(法治国家万歳だ!)...GARBAGE
きーち
「じゃあ、いまはファッション・デザインをされているの?」
「ええ。もう一人のデザイナーと一緒に、“天和”というユニットを組んでいます」
電車のシートで、デフォ子さんとマコさんが話していた。
新進のデザイナーを支援し、安い値段で事務所用の部屋を貸す設備、
「ニコニコ・デザイナーズ・ビレッジ」。
デフォ...玩具屋カイくんの販売日誌 (46) 新しい事務所がスタート
tamaonion
作詞作曲:月(つき)
歌 重音テト 唄音ウタ 桃音モモ
I feel like I can do anything(なんでも出来る気がする)
Tuesday is Nice day.(火曜日は素敵)
How many people were waiting?(どれだけの人々(フレンズ)が待っていた?...New Power Generation
月(つき)この手だけは離
UVーWARS
第三部「紫苑ヨワ編」
第一章「ヨワ、アイドルになる決意をする」
その28「実技試験その4~解答~」
再び厳かなモモさんの声が聞こえた。
「紫苑さん、お疲れ様でした」
わたしは最後のポーズを解いて、やっと自分が肩で息をしていることに気づいた。
額と耳の裏から汗が滴っていた。ぽつ...UV-WARS・ヨワ編#028「実技試験その4~解答~」
仮免美紀
「ウン、やっぱり、兄さんに似てるよ」
レン君は、トートバッグに描かれた、天使の絵を見て笑って言った。
「う~ん、そうかナ。ちょい、恥かしいけどね」
そういいつつ、まったく恥ずかしそうでないのは、うれしそうにうなずくカイ君だ。
原宿にある玩具店、キディディ・ランドの売り場。
常連のレン君が、店長のカイ...玩具屋カイくんの販売日誌(172) 心のある人形と、女社長
tamaonion
全てを愛するつもりなら自ら裏切って
その名を呼ぶこともできぬまま
知るべきは愚かしい媚び
所詮は寄り道程度に手を差し伸べるガラス越し
偽物にすらなれないくせに
己だけ満たしてゆく
どんなに愛されたら滑稽なセリフを吐けるの?
穢した跡も忘れて
幾度目にして命を知る
Is it equal?...裁きと偽り
きーち
Oh my pretty girl
Oh my bloody girl
「いつも幸せです」
「あとはそれなりでいよう」
瞳の奥から飛び出しそうな声
「時に残酷です」
「たまに笑ってみせて」
確かに足りないのは愛とテレパシー
そのままじゃいられないの?
なんで命にかえたいの?...Pretty Bloody Girl
きーち
泣きたくないって程でもなくて
ただ悲しくはなくて
どうやったら泣けるんだっけ
考えたら泣けてきた
大人になってもう嫌になって
あと少しってとこまで知って
そもそも理想ってなんだっけ
考えもしないまま呼んだ
用もないのに生まれてきた世界で確かに心は痛むんだ
僕らはきっとアイロニー...アイロニー
きーち
カフェ・つんでれに、ひさしぶりにカイくんが来ていた。
デフォ子さんと、話をしている。
このあいだ行われた、「トートバッグ展」で、
デフォ子さんが描いた「クロミク」の柄が、投票で人気2番目。好評だった。
それが、商品化されることになった。
絵は、ミクちゃんをデフォルメしたクロミク。
ラフスケッチ風に描...玩具屋カイくんの販売日誌 (49) クロミク・ワールド始動
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ある日の昼下がり。
「カフェ・つんでれ」で、テトさんとデフォ子さんが、お茶を飲んでいた。
●クリエイターを支援する施設
「ふぅん、受かるといいね」
テトさんが言った。
デフォ子さんは今日、安い値段でオフィスが借りられる施設の、
面接を受けてきた。
ファッションやデザインの業界での起業をめざす、デザイ...玩具屋カイくんの販売日誌 (43) デフォ子さんの仕事場 計画
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「なんか、よくわからないけど…」
デフォ子さんは、お茶のカップを机に置いて言った。
「ウワサでは、たまに、人の話にあいづちを打つんだってサ」
話を聞いていたマコさんは、目を丸くした。
「はぁ。でも、それって、中にはいっとるマイクロ・コンピュータで、反応するだけとちがうの?」
アーチスト支援施設の「ニ...玩具屋カイくんの販売日誌(153) はっちゅーねと、不思議な穴
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希望とは奪われるものと
知っていたなら抱かないだろう
矢を受けても恐るるに足らない
全ての先にあるものを知るには
時として闇は人を救う
それさえ闇だとしても
例えば愚かさを認めたならば
舞台に踊らされるより…
You're right and you were right
The world is ...The late warriors
きーち
ニコビレの作業室で、あいかわらず、長電話を続けているデフォ子さん。
その横で、3人が人形を囲んで座っている。
「この、しゃべる不思議な人形の、“謎”が解けるの?」
ミクちゃんが、レイムさんに聞く。
「そうですね。あくまでも想像ですけどね」
レイムさんはそう言って、部屋の中を見回した。
「この部屋。前...玩具屋カイくんの販売日誌(166) “はっちゅーね”の不思議 (その3)
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「へえ、面白いね。ウタちゃん、おめでと!」
「うん、ありがと」
テトさんの言葉に、照れくさそうに笑うデフォ子さん。
二人が座っている「ニコビレ」のロビーの、机の上にあるのは、「アノニマ・マガジン」という雑誌だ。
この雑誌で、来月から4コマ・マンガがスタートする。
タイトルは、「マイティ・デフォ」だ。...玩具屋カイくんの販売日誌 (94) 4コママンガ「マイティ・デフォ」
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UVーWARS
第三部「紫苑ヨワ編」
第一章「ヨワ、アイドルになる決意をする」
その27「実技試験その3~実演~」
厳かにモモさんの声が広がった。
「10分経過しました」
ストップウォッチから目を上げて、モモさんは変わらず微笑んでいた。
「15秒後に音楽を流します。紫苑さんは準備してください」...UV-WARS・ヨワ編#027「実技試験その3~実演~」
仮免美紀
天に唾を吐いて
地に言葉を捨てた
暴力的に見せた
矮小な業
This is hell, where you must belong
Make up for your sins eternally
蜘蛛の糸でも乞うといい
There’re pain you’d had given to the oth...罪と罰
きーち
壁の穴をふさいだベニヤ板の向こうから、聞こえてきた男の人の声。
そばにいた3人は、思わず顔を見合わせた。
「んー、なんやろ? 男の人の声、聞こえましたよね」
マコさんが、首をかしげて言う。
「ええ、たしかに」
ぱみゅちゃんも、眉をしかめて答えた。
マコさんとレイムさんは、部屋を見回した。男の人はもち...玩具屋カイくんの販売日誌(154) ニコビレ、作業室の謎の穴
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りりィさんの雑貨店「星を売る店・上海屋」。
レンくんとゆくりさんが、オーナーのりりィさんと話していた。
「彼女のたくらみ?」
金髪を掻きあげながら、りりィさんは答えた。
「ええ、モモさんの“ギャラリー・ゆうひ”で、景織子さんの原画展を観たとき、気付いたのよ」
「ふぅん」
二人の話を聞いていたゆくりさ...玩具屋カイくんの販売日誌(143) デビちゃん誕生!
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雑貨店「ゆっくり」の店の前にやってきた、リンちゃんとモモちゃん。
2人は、店のドアを開けて、中に入ってみた。
雑貨に古書マンガ、アニメのDVD、キャラクター雑貨などが、いろいろと置いてある。
「いらっしゃいませ~」
店の奥から、のんびりした声が聞こえた。でも誰も出てこない。
「ゴメン、ちょっと手が離...玩具屋カイくんの販売日誌(160) デビちゃん、売り出し作戦開始 ~その5。
tamaonion
子供みたいだってさ
お互い様なんだけど
悪者は僕で
君は君の正義で
もう負けって分かったら
あがいてみたくなって
どうかしてるのはね
君のほうだったりして
いつまでだって愛に飢えてたいから
いつまで経っても待ち続けてさ...君はMurder
きーち
UV-WARS
第一部「重音テト」
第一章「耳のあるロボットの歌」
その9「コクピットvs砂嵐」
コクピットにいる全員が凄まじい重力に晒された。
一気に自分の体重が百倍になったのと同じ感覚だった。
指一本動かすことが不可能だった。まるで、指が釘で打ち付けられたようだった。
不意に加速が止ん...UV-WARS・テト編#009「コクピットvs砂嵐」
仮免美紀
「お、いたいた。ちょっと説明してもらお」
のんびりした調子で、デフォ子さんは言いながら、室内に入ってきた。
雑貨アーチストたちが、アトリエを構える施設、「ニコニコ・デザイナーズ・ビレッジ」。
作業室では、レイムさんとぱみゅちゃんが、机の上でラフデザインを広げて話しているところだった。
「あ、デフォ子...玩具屋カイくんの販売日誌(175) 不思議サイト「クリスタル&クレイ」
tamaonion
「これも、わりとカワイイ」ですよね、どう思います?ガクポ先輩」
メグさんは、向かいに座っているカムイさんに聞いた。
雑貨店「トーイパーク」のスタッフルーム。
机の上に、新製品の人形「はっちゅーね new version」 が、ちょこんと置いてある。
この少女のすがたの人形は、言葉をかけてやると、内蔵...玩具屋カイくんの販売日誌(148) ミクさんの「はっちゅーね」
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たかり合うことだけがすべてさ
ヒト気取りの獣が吠えるこの場所で
くだらないお前たちのテーマは
涸れた心の墓場に向かうんだろう?
"It's lazy..."
終わりのない境界の奪い合いから
最後に笑う馬鹿のscreamを
Die or Die with pain
跡形もないように心の準備を
知らない...Kill the Hell of Anonymity
きーち
これまで何度も 叫んで 全部吐き出してきた
捨てたはずなのに なんだか 僕は親切だね
「ずっとここにいて どちらにいるか分かりたいですか?」
どんな意味も知らないままで
言葉は溢れ出てきたのに 置いて行こうだなんて
「今」さえ無いことだってさ
流れる時がいつも 思い出を忘れさせてまで
僕の背中を...言の葉
きーち
UV-WARS
第一部「重音テト」
第一章「耳のあるロボットの歌」
その19「涙」
雲の切れ間に星が見えてきた。
小隊長が声をあげた。
「おーい、生きてるか」
モモが応えた。
「生きてますよ」
「テトは?」...UV-WARS・テト編#019「涙」
仮免美紀