タグ「鏡音リン」のついた投稿作品一覧(5)
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軋む車輪 廻り出して
誰もいない場所でも 僕は生まれた
四角い街 焼け落ちてく
行方不明が加速 車掌は死んだ
線路の向こうに見えた 青い空と崖
暴走列車は 悲鳴も上げず
僕を載せて 終末へと
崩壊が呼ぶ 手繰り寄せては
諦めてさ こっちへおいで
目覚めた朝 なびく髪が...暴走列車
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宵闇の譫妄(せんもう) 糸引く眼下で
魔女の予言は 姦しく
綺麗は汚いの 汚いは綺麗
反転していく 感情
声が叫び続けていた
眠ったままの興奮が
夢現(ゆめうつつ)のままに貫く
声もなく 「アーメン」
Whence is that knocking?
血に濡れた 短剣(ダガー)が吼える...暴君
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尽き果てた理想 静寂に紛れ
貴方の言葉は 耳を刺す希望
理(ことわり)の神に 銃を向けられて
散りゆく貴方は 綺麗ね
見透かされている 淡い期待さえ
冷めた表情で あたしを貫く
Mから始まる 不幸の呪文を
口にする前に 助けて
明日がもういなくなったの
微かに残る こころ...Rose of fate
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優しい誘拐犯が 僕の手を取る
もう翼なんていらないと 不自由を望んでいた
片方だけ食われた従順
寵愛を受けていた日常が
いつだって僕を阻んでいた
手折られてゆくパラドックス
エスノセントリズム 君を見捨てていく
破壊された夢のフラッシュバック
ここに置いていく
地面を舐める夕日が ...エスノセントリズム
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赤い唇に塗りたくった林檎
その匂いは生きている
神に可愛がられた君でも
僕なら殺しはしないよ
起源まで遡った君を見つけよう
同じ味を探り当てて
とろけるような赤い色が
百年前も同じ場所で実ってた
禁断の果実 あるなら早くかじらせて
目を焼いた 鮮やかさ...林檎の毒