タグ「切ない」のついた投稿作品一覧(17)
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薫る春を告げる 暖かな陽だまり
芽吹く花 色鮮やかに 景色を染めて
滾る夏に照られ 咲き誇る向日葵
ひと時の 声と光が 景色を奏で
過ぎゆく季節 想いは焦がれ
眩い夕陽に伸びた 二人の影は 未だ 離れたまま
あなたを想う度 迸る
この邪な心を どうか見ないで
燻る秋に凪いだ 切なさは泡沫
舞い散る葉...恋(music by 汐見シオ)
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幾年の時を重ねて 土を踏み締める
背伸びをしていた あの頃の姿は 朧
綻びた過去が遺した 現在(いま)を噛み締める
待ち焦がれていた 春は未だ 虚ろの向こう
夜の帳で 捜したのは 誰か
忘却に溶け込んだ 孤独な闇の中
此処に 呼べる名前はなくとも
舞い上がる 唯 この身を燃やして
例え 無惨な生き様...華(music by えんきゅー/eNQueue)
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あなたには 届かない 届かない 届かない
あなたには 届かない 届かない 届かない
あなたには 届かない 届かない 届かない
あなたには……
瞼(め)を開けて見る現実(ゆめ)は 痛みを引き連れて
迸る血の熱に 心は溶かされて
不意に伸ばした この手が掴んだのは 虚空
潺にも似た 穏やかな音に包まれて...VOICE
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あの神は 誰も救えやしない
佇むだけの時間は 何も変えてはくれない
あの髪が 靡く先の夕焼け
悴むだけの時代を 焼き尽くすような 紅
「いつか」と願った〝その時〟は とうに過ぎ去った
今は この眼が映す 残酷に脅えて
唯 一瞬の灯を 眩いくらいに 突き刺した 閃き
あの夢は 何も叶えやしない
愛しい...閃—ヒラメキ—(music by eNQ)
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いつからか 光が薄らいだその瞳(め)で
何を映しているのか わからない
幾つもの 光を見てきたはずの瞳(め)で
何処を捉えているのか わからない
傍にいる時間(こと)が 煩わしい時期(とき)も在った
そんな罪さえも赦してくれた あなたに どうか
この声を届けたい この詩を聴かせたい
咲き乱れる 様々...Wish
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波に置いていかれた 貝殻のように
あなたへの想いは あの日のまま
濡れた風に吹かれて 振り返るけれど
私だけが 此処に立ち止まってる
交わした言ノ葉は 思い出へと解けて
二人の時間を 捕え切れなかった
どれだけの痛みも 涙を引き連れて
繰り返し響く波の音(ね)に 呑まれる
満ちては引いていく この景...渚
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曇る窓をなぞる指が 描き出す名前
抑え切れない想いを 湧かせて
鍵を掛けた心(むね)の扉 抉じ開けていく
押さえ続ける想いに 負けずに
幾度となく吐き出した 嘆きさえ
二人の燈を消せず 凍てつく
解かれた糸を手繰り あなたを追いかける旅
結末を拒むように 記だけを積み重ねていく
「二人の手と手を重ね...unrequited love
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過ぎ去っていく季節 通り過ぎる景色
視界の中に留まる物は 何一つ無い
朝を告げる太陽 繰り返す日常
瞳に映る全ての物は 進化を詠う
紙一重の喜びと寂しさも
心を揺さぶる 一欠けらの証
時間(とき)を刻んで 時間(とき)に刻まれ
振り返れば 輝く軌跡
消えないままで 消せないままで
積み重ねられていく...a lost
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四月の香に 躰を包まれて
想い帰す 遠い日の淡い約束
騒ぎ出した 大地の奏でる 狂想曲
出逢いと別れ 始まりと終わり
輪廻を謳う 春に産まれ 春に散る華
見上げた青空を 臼紅に染め上げて
儚さを 漂わせ 逞しく 舞い踊る
流れる時間(とき)の中 思い出に身を就けて
在りし日の 悼みだけ 此の胸に 蘇...葬春華
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季節は 吐息を白く染め
音の無い街に響く
凛と鳴く 確かな冬の歌声
髪を撫でる風に誘われ
仰いだ真昼の空の中
蒼色の月が 溶け込んでいた
銀色に煌めく 数多の雫
雲の隙間から 舞い降りて
今にも泣き出しそうな 月に微笑い掛けるように
宙の中を 咲き乱れた...六花
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どれだけ深く願えば この念いは叶うのか
幾重に及ぶ思い出 この掌(て)に遺る温もり
時間という砂に埋もれた 実像
善も悪も そうして いつか 風化していく
同じく生命(いのち)を賭して 輝くのなら
生きて その光を見てみたい
託された言葉に副う 輝く道を
生きて 歩んでいける 両の足が在るから
訪れ...念い―オモイ―(music by ryota01)
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乾いた瞳が 痛みを伝える
照り付ける陽射し 宙(そら)で揺れ
現実を 規制していく
谺する叫び声は 言葉になんて なれなかった
泡沫の光は 人が抱く夢だと
輝く太陽が そう嗤う
吐き出す煙に 誇りも霞んでいく
枯れ果てる大地 笑顔(いろ)を忘れた空
恵みなんて 降ってはこなかった
乾いた瞳が 悼みを...fairy tale―希望―
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今はあまりに刹那く 見えない恐怖に立ち竦む
明けない夜はないと 信じた希望を 抱き締めて
〝何ヲ想イ 誰ヲ想イ 咲イテイクノカ〟
偽りに満ちた世界で 安らげる場所は何処(いずこ)?
終わりのない悲しみ 枯れていく泪
残ったのは 風に舞う 一輪の花
不確かな朝に 儚げに咲き誇る……アネモネ
過去はあま...Anemone
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何を見詰めているの?
微睡んだ季節の中 その潤んだ眼で
何を映しているの?
虚ろいだ心のまま その荒んだ眼で
迷い込んだ先は 同じ顔をした群衆
春の背に纏わり付いた 雨に降られ
塞ぎ込みを決めたのは 人だけじゃない
見上げる空は 深く昏く 澱んで
傘を持つ手を打ち払う 雨の下で
重い足取りに浮かぶ ...紫陽花(music by taylor.L)
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青空(そら)を映した海は 青く 煌めいて
何処までも 澄み渡るよう
海鳥(とり)の囀り響く 青い世界へ
このままで 溶けてしまいたい
逢いたい想いが 荒む波のように 昂って
耐えない私を 味のない毒が 誘った
黄昏る時間(とき)は 夕焼けに染まる 海の真ん中
あなたを想えば 零れる泪は 今日も枯れず...Ocean Blue(music by taylor.L)
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「忘れてしまいたい」と想う程
こんなにも あなたを愛していた
募りゆく悲しみは いつでもこの胸を痛ませる
いつだって 二人で居たいから
いつだって 二人で微笑ってた
「いつだって 二人で居ようね」と
いつの日か 誓い合ったのに
〝夏〟と呼ぶには
まだ暖かかった あの日の海辺
波音と共に 届けられた...fare well
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数多の星煌く 藍色の月夜の下
隙間風に誘われ 仄かな灯へと
空ろな闇は 白衣(しらきぬ)を穢し
私を果てなく導く
散り逝く思い出(ひび)の欠片
紡ぐ事は叶わず 雫と姿を豹え 頬を伝う
粉雪が讃える此の冷たさから
唯 貴方を救いたくて――
嗚呼…微笑み交し合った あの頃
嗚呼…還らない 戻らない...夢遊病