タグ「スローテンポ」のついた投稿作品一覧(12)
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涙をぬぐったその跡で 残ったものは何でしたか
涙をこぼしたその跡で 咲いた花の名を知ってますか
足りないものを埋めるために 払った犠牲はなんでしたか
凹んだ地面を均すために 掘り返した場所はどこですか
海が見える公園の隅っこで その長い髪を潮風で靡かせて
汽笛が震わす空気の中 行き交う船を眺める君を...山下ベースボールパーク
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なくすはずのないくらい 大事にしまっていた
だけど気づいたらどこに しまったか忘れてた
あるときふと思い立って 片付けた記憶
やっぱりどこにもないやと 変に冷静になった
しっかり鍵をかけてたかな 人目につかないところかな
ほかの人から見て手の届かない 高いところにちゃんとあるかな
眠りたいというのな...オテント(書きかけ)
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踏んづけられた心が 初めて知った痛みを
こんなものだと飲み込んで 受け止めることで強くなるんだ
引きちぎられた心が 割れて入った皹だらけ
つぎはぎとめて諦めて 受け入れることで強くなるんだ
適当ばっかでのうのうと 育ての親に甘やかされ
他人任せで寄生して 捨てられてやっとホントを知るんだ
眠気が君を...灰被り
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生きるほど苦しくなるのは きっと誰もがそうなんだ
何にも思い出せないのも きっとよくあることなんだ
何かを探して回るほど 無駄足のように感じるのは
諦める事の気楽さを 頭が覚えているからさ
嬉しい事も悲しいことも 痛いことも気持ちいことも
なんでもしっているようでいて きっと僕らは何も知らないのさ
...牝田
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君のいなくなった部屋 カーテンの隙間から灰の雲
だだっ広い街から 幸せの音ひとつ抜けた
君がいなくなった部屋 聞こえる音が君の声のようで
だだっ広いテリトリー 持て余してギターを持つんだ
狭いくらいがちょうどいい おしくら饅頭だと落ち着くんだ
日々の喧騒の中で 僕の日常を作ってったんだ
穴の縫い目か...帰寂
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躓いた石ころ蹴り飛ばすように 足にたかる蟻を踏み潰すように
何も悪いことなどしてないのに 誰からも冷たいのは何故
街灯りを自分の手で消すように あの子の記憶を書き換えるように
夢魔法その類の幻術で 惑わされるように惑わすように
ああ不平等だ数の暴力だ なんていったって最後は多数決
どうしようもない壁...DID
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何気ない毎日がゆらりと過ぎて 明日の足音空へ登る
何気なく過ぎた時間の中で なんとかやりくり愛の定義
何気なくみてたお月様の まん丸じゃないトコ探して笑う
何気なくはじめた中身のない話 意味のないコトを言い合い笑う
数分おきになっていた電車の音が 数分前からはたりと止んで
数分後に迫った今日の終わり...おやすみ
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太陽が昇って 雲がそれを隠す ありきたりなことだけど 僕は少し寒いや
太陽が昇って 月がそれを隠す 珍しいらしいことだけど 僕は少し寒いや
ツーシームを投げる猫 今じゃすっかり絶滅危惧種
どうやら偉い人たちが それは困ると騒ぐらしい
ツーシームを投げる犬 今じゃすっかりここから消えて
どこかにいるら...太陽
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最後の口づけ 離れ離れになるのが今更
惜しいだなんて 女々しいことは言わないでね
永い夜の果て ここは 地か空か
遠くへ向かう 君の背中が眩しくて
その小さな背に あまりに重たすぎる荷物を
抱えて
辛くなったらまた此処へおいでなんて そんな言葉を望んでないって分かってる
喉に引っかかったまま言い出せ...LAND
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君に渡した プラットフォームの隅に咲いてた
小さい蒲公英の 綿毛を飛ばす
そっちのほうはどうだい 小さな幸せを沢山
見つけることは出来たかい 大切な人も
喉をからして叫ぶように歌う 機械のように通過してく人の川の中
流されないよう押し戻されないように 届かないと分かっていても歌う
届かなかった声を叫...蒲公英
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都会の真ん中 一人ぼっちなら 砂漠にいるのと 変わりは無いよね
夕焼けに燃える 真っ赤な雲の 行き着く場所を 僕は見てみたい
都会の真ん中 朝に霞む空 暗がりは融けて 星は空遠く
寒さに怯えて 朝日に怯え 人々の営みの 足音が迫る
暁に燃える太陽は 赤々と地平線を這う どれだけ朝を憎んでも お構い無...陽の影
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掘り返した穴を埋めて 掘って埋めて また掘って
忘れようとしたものがほら いつの間にか 目の前にあるよ
見失ったものを探して 屈んで立って また屈んで
見つけようとした物がほら 探すたびに 僕から逃げてく
あり得ないかもだよ でも現実なんだよ
死にたいかもなんだよ でも生きてくんだよ
願い事が嫌いに...生きる