Sad_Junoの投稿作品一覧
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雨混じる風告げる
遠い地の歪む陽は
淀む空隠せずに
諦めを滲ませる
繰りかえす過ちに
苛立ちも力なく
薄れゆく灯(ともしび)と
褪せたまま朽ち果てて
沈みゆく未来さえ
望めない日々に倦み...翼待つ夜
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ありふれた暮らしの陰に
ふきだまる悲しみ踏んで
足早に立ち去る人の
横顔は煤けて滲む
戸惑う日々忘れて
傷つく瞳
あなたの声が語りかける
ここにいるよと雨のように
方舟は行く先知らず
賢しらに舳先を飾る...呼応
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いま溢れる悲しみ抱えて彷徨う荒地は虚ろに乱れて
失くした昨日と望めぬ明日の狭間で漂い錆びつく虚しい夜
澱む景色揺らぐ涙
また渦巻く憎しみ嘲り歪んだ心の引き裂く安らぎ
愚かな過ち燻る目論見果てなき諍い貪り蠢く鵺
潜む悪意捻じれ狂う
繰りかえす過ち辿る足跡を断ち切るために
兆すその予感を胸に翳す手で呼ぶ...光の足跡と
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荒れ果てた災い満ちる日々
あてどなく移ろう魂
擦り切れて彷徨う指先は
枯れ果てた光の痕触れ
乾涸びた望みを手放せず
錆びついた願いを頼りに
凍てついたこの世の果てでなお
仰ぎ見るいつかの青空
抗う術無きこの地を覆う
憎しみ湛えた羊の群れ...墓標
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はじまり
広がり
重なり
交わり
さかさまの未来に
瞬いた明日は
年老いた世界の
束の間のため息
あふれて
揺らいで...引き潮に寄せて
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激しい雨
貪る夜
慄く目の
見落とす影
叶わぬ夢
見果てぬ空
荒ぶる波
解けぬ日々
かそけき声
引き摺る髪...facing the underpass
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激しく昂る叫びを断つその目の
見据える幻捻じれて闇貪る
滲む憎しみ
恐れる心の求める安らぎさえ
嘲る哀れな魂死を呼び込む
僅かな願いも認めぬ愚かな鵺
過ち重ねて手放す望みの糧
揺らぐ足元に縋る亡骸の
騙る空蝉はまやかしを
隠す口元で曝け出す枯れた声...亡骸の背で
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流れ星駆ける夜更け
口ずさむ歌を託し
見知らぬ街思い
面影浮かべ祈る
眠れない夜を数え
朝を待つ君は一人
夜明けの空見上げ
調べを受け止める
アカシアの花を探してた遠い日の
想い出は二人隠し持つ守り神...アカシアの咲く丘へ
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待ち焦がれた光の中まだ
瞬きさえも忘れて
行方をただ追いかけてたその
残り火だけを抱えて
求めた祈りなら
叶わぬ夢と散り
傷つけあう言葉はなおその
憎しみだけと戯れ
許せぬまま閉ざされてく目に
届いた未来捨て去り...道端から
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雨交じりの風荒れる夜
泣き疲れて声涸らす朝
積み重なる偽りの影
刺しこまれた錆びつく棘
書き残したあの日の恐れ
切り離した憎しみの種
巻き散らした密やかな夢
踏み潰した凍てつく足
焼き尽くした怒りを手に
立ち尽くして...Beyond the Force
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雨飾る空にただ願う明日は
憎しみや哀しみの影なくした陽炎
まだ叫ぶ過去のその底に沈む
偽りも過ちももうかすれて遠のく
迷う日々の中探した望み告げるその後ろ姿
薄れてまた滲む
窓閉ざす朝の外兆す光
喜びや微笑みの痕探してうつろう
つのる想いまた響けばあの日見た夢の残り香
なお漂い揺れて消え...密やかな追想と
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駆け抜けた日々置いて
歩き出す朝は木漏れ日散り
香る明日の
誘(いざな)う世界追い
めくるめく夜飾る
鮮やかな夢はちぎれて消え
残る呪いの
ためらい捨てて行く
臨む理(ことわり)
読み解く鍵探して...再びの朝
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溢れる光重ねて
隠れる願い呼び起こす
微かに密かに
溶けだしてく
戸惑う怖れ紡いで
躊躇う心救い出す
偽り過ち
捨て去っていく
駆ける身に証刻み
遠く遥かな地目指して...Future reflected in your eyes
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霞む景色に沈む黄昏と
たたずむ日々果て無く過ぎて
閉じた口元閉ざす心には
ただ終わりの兆し浮かぶ
縛る理揺らぐ潮にも
なお隠れた望みは
包む苛立ち隠す賢しらな
言葉はただ虚しく響き
何もわからず惑う声はまだ
その静寂の襞に潜む...ほどく、つなぐ
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まだ覚めぬ目に射す淡い影の
残す涙濡らした夢
雨止まぬ日々ただ刻む時は
空の色知らず過ぎて
揺らぐ想いと騒ぐ心を
塞いでなお惑う願い
この果ての夜をいま飾る枷は
尽きぬ声を奪い隠す(or 呼んで歌う)
その響きさえ待ち望む闇は
降る星のかけら捨てて...明ける空へと
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花色褪せた地に降り注ぐ
星屑飾る空にたたずみ
また繰り返す波受け止めて
重なる知らせ解く鍵探す
輝く月の告げる声
還らぬ時を超え知る運命(さだめ)
ツキノワ
遥かな記憶を照らすその光
いま満ちる影透かして舞う
羽震わせる風追いかける...ツキノワ
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空 雲 雨 降る
吐く 息 舞う 夜
見る 影 射す なお
去る 来る 待つ 断つ
掘る 繭 擦る 痕
裂く 編む 解く 読む
這う 声 撒く 汗
噛(は)む 蜜 剥ぐ 悪
問う 声 狩る 突く
ただ まだ ほら そら...孤独の鼓動と共に
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流れる光浴び
絡まる怒り解く
漂う恐れ捨てて
眠れる望み求める
さざめく想い触れ
導くその指の
届かぬ先見据えて
あまねく地の兆し掬う
咲く
散る...泡立つ月、浮かぶ路
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漂う星屑に沈む
かたちを奪われた涙
薄れる面影を糧に
はかない時の果て臨む
水底揺らめいた影に
溺れて怯むその心
渦巻く憎しみはいつか
偽りの顔さえ捨てて
過ち押し殺す日々に満ちる怖れ
溢れるほど強く傷重ねて...星屑降る地より
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ゆらゆらゆらめく影踏み
ざわざわざわめく空見る
ふらふらふらつく足取り
うかうか浮かれてよろめく
暮れる陽によぎる陽炎
長々流れる季節に
つらつら連ねた想いは
まだまだまだらな心を
そこそこ損ねず伝えて
昇る月照らす明日は...薄夢の天使たち
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淡い恋に捨てられた君の背中はかすれて
長い吐息ついて一人立ち尽くしてた
苦い涙をこらえた僕の淀んだ心は
迷い抱いたままで枯れた声隠してた
劣等感に悩む僕らの存在感はいつも希薄で
現実感に欠けた世界の絶望感に耳を塞いでる
暗い日々のその先に何も見えない二人が
伏せた望みいまも消えず息づいている
感動的...劣等感に悩む僕らの存在感はいつも希薄で
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波打ち寄せる瀬に揺れる光
ただながめてたあの遠い日の
行方探して
風呼び覚ますそのぬくもりなら
この胸の中まだまどろんで
朝の気配待つ
涙溢れてた昨日忘れて
明日に夢送る今日を
月照らしてた夜肩を寄せて
星数えてた目に射す兆し...茜射す空に
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はじまりはいつだってありふれた一言からだと
つぶやいた君はまた僕を見て笑っているけど
知ってるよ大切なことだからたしかめてるのを
何気ない日々の呼ぶたくさんの奇跡数えてる
履き慣れた靴の底気にしてちゃはじまらないから
踊りだす人の波飛びこんで楽しまないとね
さまざまなありかたで胸を張る風変わりな肌
...Rainbow Future
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さざめく夜更けの風
汗ばむ体を過(よ)ぎる
淡い香り呼びさました
霞む哀しみ振り返る
寂れた通りの果て
佇むあなたは独り
雨の雫浴びたままで
涙隠して泣く
色褪せてく街はもう
閉じたその目には写らず...色づく夜の
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風花の散る褪せた狭間から
叫ぶ憎しみに暴かれる虚ろな空
雨濡らす道隠す哀しみに
沈む怒りさえ流し去る淀んだ河
乾く街彷徨う抜け殻告げる
閉ざす心投げ出して痛み探す この
身体(からだ)に刻む印に残すため
神縛る枷探るいくつもの
願い呼び起こすさざなみは祈りに似て
空蝉の偽り眼差し晒す...Rise to
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刻むビート誘う身体(からだ)
知らず響き重なる影を踏む
跳ねるリズム呼びだす声
囲いこむ壁激しく揺さぶる
伸びるトーン耳を刺して
記憶探り悲しみ焼き尽くす
飾るノイズ高鳴る胸
救い出すのは震える魂
すべてを彩るあらゆる光の交わる刹那に渦巻く想いは
流れる汗から広がる熱気と溢れる希望に生まれる夢...Dance 4 'R'
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甘い香り探した帰り道の二人は
知らない街の片隅隠れて笑う
欠けた心沈めて冬の初めに消えた
さざめく風の行く先忘れたあの日
ささやかな証(あかし)交わした
唇はいつしか乾いて
苦い言葉焼けつく喉の奥にいまなお
宿る願いは乱れて激しく痛む
うつろな闇の果てで横たわる影はまだ
変わらぬこの身苛む記憶の鼓動...しるしのゆくえ
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赤く染まる空切り裂いた雷に
青く燃えあがるこの地より生まれ出て
恐れ悲しみを得て育つ身体(からだ)
歪む憎しみに染まり
深い絶望に荒れ狂うその力
すべて薙ぎ払いただ独り立ち尽くす
唸る喉の奥宿る言葉探る
望み胸に抱く戦士の
目覚めよと放つ声響き
呼び覚ます心応え叫ぶ...閃光、軌跡なして
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青い空飾る遠い雲白く
夏の陽射し掴み君は抱きしめ笑って
光る波揺れて淡い影照らす
潮の香りの風過ぎる浜辺は輝き
生命溢れる世界をいま
歩くぼくらも軌跡描き
つなぐ掌に満ちる愛感じ
望む未来の夢目指す彼方に探して
捨てた涙を残した道
伸びる先へとまなざし向け...夏色夢模様
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さざめく街の向こうに
うつむく君を探した
何気ない一言に
沈む心抱えている
色づく空はいつしか
隠した想い写して
流れてく悲しみは
遠く霞み気づかれず
胸の奥溢れる涙知る
君はいま独りで...ささやきの渦を