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椅子に背をもたせ掛け、カイトは本を読んでいた。開け放たれたままの窓から吹き込む風が、白いカーテンを小さく揺らす。部屋の隅に置いた蓄音機から流れるレコードの音が部屋の空気を静かに揺らしていた。
ぱらり、とページをめくる。と、次の瞬間、紅い花弁がひらひらと頭上から本の上へ降り注いだ。本の世界に没頭し...鳥篭と蔦3~カンタレラ~
sunny_m
~この話はぬるいですが性的描写があります。
苦手な方はご遠慮ください。~
「それで、あの少女は何者なんだ?」
そう問いかけるカイトにカムイは、ある有名な貴族の娘だ。と言った。
「貴族と、その愛人との子供だ。この屋敷で愛人である母親と一緒に暮らしていたのだが、先日、母親が死んでしまって。今はあの...鳥篭と蔦2~カンタレラ~
sunny_m
~この話は、ぬるいですが性的な表現があります。
苦手な方はご遠慮ください。~
長い髪を二つに結い上げた少女は、光の中であどけなく微笑んでいた。
少女を中心に、世界が色を取り戻した。止まっていた時計が時を刻み始め、消えていた音が再び流れ始めた。
―カンタレラ―
「本当に瓜二つだろう?」
窓...鳥篭と蔦1~カンタレラ~
sunny_m
レン「ココロー。
ココロ「・・・・・・・・・・・・
レン「ココロ??
ココロ「・・・・・・・・・・・・
レン「ココロ゛ーーーーーっ!!!!!!!!!
ココロ「・・・・・・・・・・・・
レン「どうしたんだよぉ・・・・・そうだっ!
ココロの嫌いな脇をくすぐってやる・・・・
こちょこちょこちょこちょこちょ...ボカロと僕の生活。15
ココロ
「公子」
先触れもなく現れた影が、足元に膝を突く。
待ち構えていたように、カイザレも前置きを抜きに要点だけを短く尋ねた。
「戻ったか。どうだった?」
「近隣三つの村が焼き払われました。娘だけは助けられましたが、他の村人は・・・」
手短に報告するハクが、歯切れ悪く言葉を切る。
彼女は確か父親がいると言...「カンタレラ」&「悪ノ娘・悪ノ召使」MIX小説 【第18話】
azur@低空飛行中
注意:流血、吐血表現あり。ご注意ください。
華やかなドレスをまとった貴婦人としっかりと正装した紳士たちが集う祝賀パーティの席は、僕にとっても父にとっても最悪の場所だった。この権力抗争で敗れた父がパーティに参加していることは、他の政治家たちにとってもいい笑い話になっているらしい。ちらちらと視線を向け...ある毒薬にまつわる物語4
あっく
彼女と別れてから一週間がたとうとしている。あれ以来決して僕からは彼女とコンタクトをとろうとはしなかった。別れて二、三日のうちは、仲介をしてくれたメイドを経由して、彼女から手紙が届いたが、どうしても読む気にはなれず、さりとて捨ててしまうほど冷徹にもなりきれず、机の引き出しへしまいこんだまま封も開けな...
ある毒薬にまつわる物語3
あっく
屋敷へ帰った直後、待ちかねたように怒り狂った父に呼び出された。
「お前には失望した」
押し殺した声で父は言い放った。大変結構なことだ。
暗く陰気な部屋。暗色で統一された部屋。正直、彼女と数分前まであっていたことが嘘のようだ。
しかし、そんな思いにうつつを抜かしていてはさらに父の不興を買う。僕...ある毒薬にまつわる物語2
あっく
小さなカフェのテラスでカップを傾ける午後。目の前でルビーの色に輝く紅茶の香りを楽しんでいた深緑の髪の少女が顔を上げ、明るいエメラルド色の瞳を輝かせて、はにかんだ様に微笑んだ。
恐ろしいほどに整った幸福は、彼女にとってこれ以上に望むものなどないほどに満ち足りたときを与えてくれているらしい。
「大学...ある毒薬にまつわる物語1
あっく
待ちかねた勅使の帰還を告げる報告に、ミクは謁見の広間へと駆け込んだ。
いきなり飛び込んできた公女に勢いよく詰め寄られ、驚いた顔の勅使が後ずさる。
「こ、公女殿下・・・!?」
「お兄様は、何て!?」
「は、いえ、詳しくは大公閣下に・・・」
「お父様は今、臥せってるのよ!言葉なら私が伝えます!」
それこ...「カンタレラ」&「悪ノ娘・悪ノ召使」MIX小説 【第17話】後編
azur@低空飛行中
王宮へ戻ったカイザレを待ち構えていたのは、不機嫌さを隠しもしない王女の姿だった。
自室に戻る間もなく呼びつけた青年をねぎらいもせず、気に入りの長椅子に凭れた少女が、険を含んだ視線を向ける。
「随分と遠出だったようね。城下ならまだ分かるとして、辺境の村にまで何の用だったの?」
その言葉に、カイザレは訝...「カンタレラ」&「悪ノ娘・悪ノ召使」MIX小説 【第17話】前編
azur@低空飛行中
マスターとの音楽生活。第八話。
メッセージ返信・服部様へ。
服部様!毎度毎度ありがとうございます!多分三角関係が出来上がると思いますよw MEIKO→KAITO←ルカ という感じな。では第八話!
ルカ視点!
「・・・・」(あの人は不思議。)『ありがとうございます。』
(私なんかに御礼を言うなんて。別...マスターとの音楽生活。第八話。
閻音 雷
「せっかく訪ねて来てくれたのに、何のおもてなしも出来なくてごめんなさい」
「構わないで良い、こちらこそ急に訪ねて失礼をしたね」
申し訳なさそうに謝るメイコに、突然の客人は笑って首を振った。
その貴族然とした振る舞いと同時に、不思議なほど拘りのない鷹揚さは、以前に押しかけた離宮で会った時と何ら変わる様...「カンタレラ」&「悪ノ娘・悪ノ召使」MIX小説 【第16話】後編
azur@低空飛行中
「公子に、伝令?」
「本国より至急の知らせを預かっております。恐れながら、殿下へのお目通りを願いたく」
謁見の広間に張り詰めた男の声が響く。
公子の故国から火急の知らせを携えてきたというその勅使を、玉座の王女は気のない様子で見やった。
当の公子は、またぞろ町や都市を見たいと言って城下に下りている。
...「カンタレラ」&「悪ノ娘・悪ノ召使」MIX小説 【第16話】前編
azur@低空飛行中
「ボカリアへ・・・?」
「――・・・父が倒れたと知らせが。容態が思わしくないそうなのです。看病に戻ることをお許しください」
母国からの知らせを携えて、玉座の前に跪いた王妃は暇の許しを願い出た。
深く顔を伏せて、王の返事を待つ。
僅かな間に痛々しいほど憔悴した姿は、彼女こそが今にも倒れそうなほどだ。
...「カンタレラ」&「悪ノ娘・悪ノ召使」MIX小説 【第15話】後編
azur@低空飛行中
深夜。控えの間で休んでいたローラは、鋭い叫びに眠りを破られた。
俄かには夢か現かわからず、暗闇で目を開いたまま、ほんの一瞬前の記憶を辿る。
高く響く、若い女の声。場所は壁をはさんで、すぐ近く。――隣の部屋にはミクがいる。
一気に繋がった思考に、彼女は跳ねるように身を起こし、主人の部屋へ通じる扉へ駆け...「カンタレラ」&「悪ノ娘・悪ノ召使」MIX小説 【第15話】前編
azur@低空飛行中
「お兄様」
軽いノックの音に続けて、少女は扉の隙間から室内を覗きこんだ。
「お忙しい?今入ったら、お邪魔かしら」
扉から半分だけ顔を出し、遠慮がちに声をかける。
その声に、調べ物のために自室に篭もっていた彼女の兄は、手にしていた書物から顔を上げた。
いつも穏やかな蒼い瞳がこちらを向く。
「そんなこと...「カンタレラ」&「悪ノ娘・悪ノ召使」MIX小説 【第14話】後編
azur@低空飛行中
開け放した窓の外、遠く教会から響く三時の鐘が、昼下がりの心地よい風と共に入ってくる。
テーブルに並ぶのは、焼き立てのタルトと砂糖漬けのオレンジピール、チョコレートにミントティー。
小さな一輪挿しに飾られた可憐なミニバラに、注がれるお茶を待つ少女の唇が綻んだ。
「狩りに?」
「そうよ、準備をしておいて...「カンタレラ」&「悪ノ娘・悪ノ召使」MIX小説 【第14話】前編
azur@低空飛行中
錆びついた門を潜った先、狭い中庭を囲んで、その小さな屋敷は建っていた。
外壁の半分を蔦が覆っている。
庭も建物も、最低限の手入れはされているようだが、どこか寂れた印象を漂わせていた。
「ここは・・・」
先を行く王女が振り返った。
「母の生家よ。私が生まれた場所でもあるわ」
「誰も住んでいないのですか...「カンタレラ」&「悪ノ娘・悪ノ召使」MIX小説 【第13話】後編
azur@低空飛行中
「街が見たい?」
怪訝な顔で王女は聞き返した。
「街って、城下のこと? そんなものを見て、何が楽しいの?」
「その土地にあった生活のための優れた工夫というのは、私の国にとっても勉強になりますから。それに、良く出来た建築や都市の景観というのは、それだけで美しいものですよ」
また訳のわからないことを言う...「カンタレラ」&「悪ノ娘・悪ノ召使」MIX小説 【第13話】前編
azur@低空飛行中
「随分と回りくどい真似をされる」
夜の闇に沈む部屋に、ひっそりとした声が落ちた。
室内の明かりはない。窓の外、時折雲間から顔を出す微かな月明かりだけが、僅かな光源だった。
「何のことだ?」
静かな声を返す部屋の主は、暗闇を気に止める様子もない。
暗い色の髪は周囲の闇に溶け込んで、その輪郭も定かではな...「カンタレラ」&「悪ノ娘・悪ノ召使」MIX小説 【第12話】
azur@低空飛行中
「薔薇がお好きなんですか?織物も細工物も、薔薇の意匠の入ったものをよく手に取られていましたが」
壁際に設えられたマントルピースに咲く薔薇の細工を眺めながら、青年は少女へと声を掛けた。
お茶とお茶菓子の用意が出来るまでの時間を待つために、ふたりは別の一室へと場所を移していた。
常に王女の傍に控える召使...「カンタレラ」&「悪ノ娘・悪ノ召使」MIX小説 【第11話】後編
azur@低空飛行中
リンは唖然と目の前の光景を見つめた。
自慢の美しい王宮の広間に、今日になって忽然と現れた物の山が、洪水の如く溢れている。
大理石の床を無遠慮に覆い尽くす、色取り取りの布地や服、絨毯や織物、眩いばかりの金銀細工、置物、花瓶や茶器、積みあがった木箱に気圧されて、天井の壁画さえも霞んでいる。
一体、この王...「カンタレラ」&「悪ノ娘・悪ノ召使」MIX小説 【第11話】前編
azur@低空飛行中
その日彼女とは三曲踊った。他の娘の相手もしたけれど、一番楽しかったのは彼女とのステップだった。
「お会いできて嬉しいです」
「僕もですよ」
ワルツの合間に交わすそんな言葉も今日は親しげで。
仮面のない、他の娘よりずっと薄化粧の彼女の顔はとても綺麗に見えた。
「貴方に会える日を心待ちにしておりま...VOCALOID曲より『カンタレラ』 その2
椎名 葵
仮面の向こうからの視線が真っ直ぐに僕を射ていた。
彼女の振り分けた長い髪に飾られたレースが揺れるのを視界の端に捕らえながら、その視線を受け止めて。もう何度目だろうか、この閉じた世界で出会うのは。他の娘たちならどんなに着飾っていても、向けられるものを気づかないふりをして受け流すことができるが、どう...VOCALOID曲より『カンタレラ』 その1
椎名 葵
「あなた、私を馬鹿にしてるの?」
豪奢な玉座から、うら若き美貌の王女は冷たく相手を見下ろした。
広く天井も高い室内に、高い声が余韻を残して鈴のように響く。
壮麗な大理石の柱と贅を凝らした黄金に飾られた謁見の間に見えるのは、玉座のリンと背後に控える家臣が2名、そして目の前に跪かせた蒼い髪の青年の姿だけ...「カンタレラ」&「悪ノ娘・悪ノ召使」MIX小説 【第10話】後編
azur@低空飛行中
おぼつかない足取りで自室へとたどり着く。
「ミク様?どうなさいました」
扉を押し開き、出迎えてくれた侍女の優しく気遣う声に、ミクは糸が切れたようにその場に座り込んだ。
「ミク様!?」
「ローラ・・・お兄様が」
どこか呆然としたままの声音に、駆け寄った侍女の顔に動揺が浮いた。既にどこからか知らせを聞き...「カンタレラ」&「悪ノ娘・悪ノ召使」MIX小説 【第10話】中編
azur@低空飛行中
「お兄様が・・・、クリピアの王女に求婚・・・」
届いたばかりの知らせを、ミクは緩慢に繰り返した。
簡単なはずの音の羅列が上滑りして、まるで頭の中に入ってこない。
全身をすっぽりと薄い膜に覆われて、周りの全てが遮断されてしまったかのようだ。
目の前で安堵に沸く閣僚達の姿さえ、ひどく遠い景色に思える。
...「カンタレラ」&「悪ノ娘・悪ノ召使」MIX小説 【第10話】前編
azur@低空飛行中
『私を襲ったものは間違いなく、クリピアのものです』
『噂は真実だ。王妃に謝罪の必要はない。クリピアは王妃を襲った不届き者を捕らえて、差し出すべきだ』
公式に発せられた二人の言葉は、そのままクリピアへと伝えられた。ボカリアへも同様に。
知らせは王女の耳に、そろそろ届いている頃だろう。
城内は慌しかった...「カンタレラ」&「悪ノ娘・悪ノ召使」MIX小説 【第9話】
azur@低空飛行中
波音を背に橋を渡る。
あんなに追いかけて来るようだった波音は、今は穏やかに包み込むようだ。
大通りに出たところで、ミクは人気の無い通りにひとり佇む人影に気付いた。
供も連れない姿の、金髪の青年に目を見張る。
「どうして、ここに?」
驚く少女に、男は呆れたように肩を落とした。
「この間、恐ろしい目にあ...「カンタレラ」&「悪ノ娘・悪ノ召使」MIX小説 【第8話】後編
azur@低空飛行中
街も寝静まった夜中、ミクはひとり城を抜け出した。
どこか行きたい場所があるわけではない、ただ部屋でじっと考え事をしていることに耐えられなくなっただけだ。
外套に身を隠し、何かに追われるように人気の無い街を当て所なくさ迷う。
やがて、ひとつの場所でミクはその足を止めた。
「ここは・・・」
港と街を繋ぐ...「カンタレラ」&「悪ノ娘・悪ノ召使」MIX小説 【第8話】中編
azur@低空飛行中
人知れず保たれた平穏に、火種を投げ込んだのはひとつの噂だった。
シンセシス国王妃の命を狙ったのはクリピアの手の者である、というものだ。
密かに囁かれるこの噂を知った王妃の父であるボカリア大公がクリピア王女へことの真偽を問い、それが真実ならば速やかに犯人を差し出し、シンセシス国王と王妃に詫びよと告げた...「カンタレラ」&「悪ノ娘・悪ノ召使」MIX小説 【第8話】前編
azur@低空飛行中
国王のそれにしては飾り気の少ない執務室で、レオンはぼんやりと過ぎていく時間を数えていた。
何をするでもなく物思いに沈むというのは、彼にしては随分と珍しい行為だ。
刻限は既に深夜に近く、物音ひとつない室内は静かだった。
王妃はとうに部屋で眠っているだろう。
深刻な話がひと段落ついたところで、やっと少女...「カンタレラ」&「悪ノ娘・悪ノ召使」MIX小説 【第7話】後編
azur@低空飛行中
自室の扉を閉ざすなり、彼はその場にしゃがみ込んだ。
「やられたよ。まったく役者だな、君は!」
視線を上げ、傍らで笑う少女を恨めしげに睨みつける。
「どうやって、ここに?ボカリアからは何の連絡も届いていない」
「私、ひとりでも馬にくらい乗れますわ」
「・・・王妃殿は病弱で、慣れない土地に体が合わずに臥...「カンタレラ」&「悪ノ娘・悪ノ召使」MIX小説 【第7話】中編
azur@低空飛行中
王宮内は騒然としていた。
謁見の間に集められた家臣らが、口々に交わす噂や考えが入り混じって、広間をざわざわと人の声が満たしている。
それを一段高い玉座から見下ろして、年若き国王は溜息をついた。
「今日集まって貰ったのは他でもない・・・――」
「城下で王妃様が何者かに襲われたというのは真実なのですか!...「カンタレラ」&「悪ノ娘・悪ノ召使」MIX小説 【第7話】前編
azur@低空飛行中
目覚めは明け方近くのことだった。
小さく咳き込む呼吸に、浅いまどろみの中にいたカイザレは飛び起きた。
良く出来た人形のように身じろぎひとつしなかった少女の睫が震え、うっすらと瞼が開く。
「ミク!」
「お兄様・・・」
カイザレの呼び掛けに、かすれ気味の声が応えた。
ぼんやりと煙る碧の瞳が、まだ薄暗い部...「カンタレラ」&「悪ノ娘・悪ノ召使」MIX小説 【第6話】後編
azur@低空飛行中
扉の開く音に、メイコは居住まいを正した。
「待たせて申し訳ない」
「いえ・・・、こちらこそ、こんな所まで押しかけてすみません」
立ち上がりかけたメイコを片手で制し、部屋に入ってきた青年は小さなテーブルを挟んだ向かいの椅子に腰を下ろした。貴族らしい鷹揚な振る舞いだが、幾分乱れた青い髪や精彩を欠く表情に...「カンタレラ」&「悪ノ娘・悪ノ召使」MIX小説 【第6話】中編
azur@低空飛行中
街の中心を貫く大通りを馬が駆ける。
衛兵達が道の左右に人々を押し込めて、人々はその向こうで常にない事態にざわめいている。
今は丁度、夕刻前の市の経つ時間、最も街が活気付く時間だ。
通常ならばこの時間帯に通りを無理に空けさせるのは極力避けるところだが、今ばかりは彼もそれどころではなかった。
先導を務め...「カンタレラ」&「悪ノ娘・悪ノ召使」MIX小説 【第6話】前編
azur@低空飛行中
カイメイ、ミクメイでカンタレラです。
長いのでいくつか分ける予定です。
お好きな方がいらっしゃいましたら、フーン、くらいにみてもらえれば幸いです。
注意※この小説内でミク→ミクレチア、KAITO→カイザレ、MEIKO→メイコ
となっております。
妄想捏造がかなり酷いですが華麗にスルーして...カンタレラ <M‐Style> 序章
雑食
人混みの中を早足に進みながら、ミクの気持ちは弾んでいた。
知り合ったばかりの友人に会いに行くからだ。
気の進まない結婚の憂鬱も、この時だけは忘れていられる。
その友人――メイコは、ミクにとって特別な友人だった。
彼女はこの国で出来た最初の友人であり、そして数多いミクの友人の中でも類を見ない人だった。...「カンタレラ」&「悪ノ娘・悪ノ召使」MIX小説 【幕間】
azur@低空飛行中