タグ「鏡音リン」のついた投稿作品一覧(12)
-
真っ直ぐな地平線 平らなのセカイ
描かれたような雲 天井なのソラ
スクリーンの【向こう側】
見えない糸が垂れ下がる
その先に捕らわれているのは誰
Genuine or Replica
目に見えるものが全てだと
誰が証明したと言うの?
真っ直ぐな地平線 セカイは狭い
描かれたような雲 ソラは壁なの...外のソト
-
【A】
恋したのは罪 届かないは罰
声を喪くした歌姫【なぜ?】
【B】
1と0を彷徨い
狂ったままに続くワルツ
継ぎ接ぎに気付くともう遅い
【S】
白黒(モノクロ)の渦の中
呑まれた虚構...そしてかのじょは。
-
縫いとめられた輪廻の向こう 無常なまでに蒼い空
ひび割れた硝子の世界が歪んでいるなんて当然
取ることを望んでいた楔は捕らわれているほうが楽で無気力
壊れた翼はもう羽ばたくことができなくて足掻くほどに血の涙
指先から這い上がった茨はやがて私の視界を奪うでしょう
砕けた足ではもう立てない
泣きじゃくる私...それは。
-
崩れ堕ちてしまう前に
さぁ 収穫してあげましょう
今年も多くのモノが実りました
夢 愛 理想
望むモノに手を伸ばして
一面に実りしモノたちを
望むのならばその手で
もぎ取って行きなさい――
そうしないと私が貰っていきましょう
腐れ堕ちてしまう前に...実り
-
秘密の屋根裏
オモチャ箱持ち込んで
ばらまいて笑い合って
何気ない日常
見つけた遊び場
入るコト禁じられた屋根裏
大人の目盗んで
入り込んだ幼い双子
「誰も居ない場所
わたしたちだけの場所...ヒミツの屋根裏
-
デフォ双子
-
――その国にとって【双子】とは
呪われた存在 穢れの象徴――
生まれなければ良かったと
そういった私を怒る顔
私と同じ 幼い顔
逃げようと手を差し伸べた
君の優しさ覚えてる
どうか君だけでも生きて
時は回る逃亡劇
運命の女神はよほど...禁忌の双子
-
――語られた物語
「楽しんでいただけましたか?」
ガラスの破片
枯れた茨
「全ては起こるべくして」
毒の林檎
狼の毛皮
騙られたモノガタリ――
「めでたし めでたし」...童話(ものがたり)の――
-
古びた鏡が語り出す童話(ものがたり)
錆付いた歯車のずれる音 耳障りに響いて...
Meine Mutter... Mein Vater...
背徳の色 甘い甘い罪の果実
無邪気なおろかさ故に噛り付く
知らず刻まれたのは【罪の烙印】
世界に溢れる音符たち
私にはもう歌えない 【白】じゃなくなってしま...Schnee weischen
-
まぁるい体 つぶらな瞳
わたしと同じ黄色の頭
小さいあなたを 抱きしめて
もふもふしてやりたいわ
よちよち歩き
こちらへおいで
きっと おいしいものをあげちゃうわ
卵から産まれたばかりのあなた
無垢な心にそっと言うの
「わたしがお母さんよ」...ひよこあっとまーく
-
闇の中に沈みこみ
黒の中で身を清めよ
さすれば忌まわしき紅の舞台は
我の為に始まるだろう――
消え逝くは理(ことわり)
捕らわれるは抗えぬ運命(さだめ)
昏(くら)き水面の向こうへ誘いし灯火
輪廻の向こうから続きし契約
鈍く輝く銀色の鎌
月影の下鮮やかに舞い踊る...死神の戯曲
-
唯...朽ちて逝くだけの祭壇に
静かに捧げられるのは
果たされなかった約束のみ...
揺らぐ焔は何を求める…
追憶を抱(いだ)き眠る
過去へは永久(とわ)に還れぬから
追悼に手向けの花を
遠き空へ鎮魂の唄を
無数に漂う星屑へ
心を重ねるは何の為......葬送