タグ「オリジナル」のついた投稿作品一覧(7)
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まだ寒い
薄焼けた朝5時
あなたのくれたメロディーをまだ聴いている
ねぇ、あの街は今も寂しいままですか?
小さく震えた息を吐いて
消えそうな鼓動をギュッと握って
懐かしい電車の音が聞こえた
どこかで同じようにあなたも息をしてる
それだけで毎日救われたの
まだ頼りないでも温かい手に涙がこぼれる...ホワイトノーツ
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温かい手のひらに触れて思った
君も昔こんな風に泣いたことがあるの?
優しさとか安心とかじゃ
君を満たせなかったね
それでも側にいたかったんだ
愛情って怖くて触れたら散ってしまう
あの花びらみたいだね
悲しそうに笑った君のごめんを
今隣で聞いてる
昔と同じ仕草で微笑む君を夢に見た...花雪
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忘れないと言ったあなたの言葉がループする
ネイルの瓶が音を立てて割れたみたいな
心から落っこちたようなそんな夜
本当のことは誰も知らないでいい
本当のことはふたりのままでいい
いつからか好きだと言った
その言葉が怖かった
足りないものばかりを集めては泣いたあの日
信じたかった
繋いだふたりの指先を星...嘘つきな指切り
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言わないでほしかった
見えないでほしかった
嘘で隠した本当を
あの花火を
いつも思い出している
あの藍色の夜を
ひとりになると怖くて泣いていた私を
抱きしめた左手がまだ愛おしい
言わないでほしかった
見えないでほしかった...ラストソングまであと一秒
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もう二度と言うことはない
もう二度と失うこともない
もう貴方に愛してるを伝えることもない
今までの言葉たちがどれほど
小さくて意味のないことだったのでしょう
今貴方に愛してるを伝えるとしたら
私はどんなふうに触って
どんな言葉を尽くすのだろう
それを知るのは貴方だけ
ここにいないあなただけ...指先が触れたら
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この唇の傷はあなたが僕に付けた
ガラスの箱に閉じ込めたままもう
いつもわかっていた
あなたの優しさが全て嘘だって
認めたくなかったから
甘え続けていた
こんな僕をそんな目で見ないで
朝陽が昇ると
薄い素肌をしまってあなたは
この家の鍵を置いていく...氷華
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カーテンの隙間から見えた
君の指先が冷たく冷えて心が震えた夜
"いらない"と零した君の涙が
いつまでもいつまでも僕を離さない
もしあの時君のこと待ってるねって
言えていたのなら
あんなふうに君を泣かせたりしなかった
"わがままで勝手だね"
君と出逢わなければ僕は変われなかった
いや、今もまだ変われて...月を抱き締める