タグ:ファンタジー
545件
昔々のお話です――
とある大陸で、国々が争いをしていました。
兵器を用い、民を、田畑を、資源を滅ぼし尽くした国々。
多くの傷痕を地や人々に残した戦も幾年の後に終結しました。
戦が終わり、それぞれの国の民は喜び歌を歌いました。
国を越え、心を繋ぎ皆が声をあわせて歌える時が来たのだと――
そうして、国々...うたものがたり ~プロローグ~
ちかお
西の国で歌声が途切れてから幾年か後の話です。
「今日はどこに行こうかな?」
「今日はどこに行こうね?」
顔を見合わせて微笑む、鏡合わせのような顔(かんばせ)の二羽の金糸雀。
無邪気で少し威張りんぼうな姉と心配症で生真面目な節がある弟。そして二人揃って好奇心旺盛なところが玉に瑕。
歌が大好きな二羽の金...うたものがたり ~二羽の金糸雀の話~
ちかお
西の森の中には木々に囲まれた大きなお城がありました。
綺麗な像や美しい庭園に彩られた城。でもどこか寂しく、人々の表情にも陰りが見えます。
「おかしなところ…東も南も北も歌声で溢れていたのに、ここは鳥の囀りさえ聞こえない」
「動物の気配もないね。噂通り魔物がいるのかな…?」
「でもこのお城で働く人々は...うたものがたり ~西の森の城①~
ちかお
[サビ]
終焉の宴を始めよう
真紅の雨の下 銀の刃を手に走れ
[A]
歴史の後も先も全てはただ繰り返し
如何なる者であろうといずれは消えゆく運命(さだめ)
[B]
都合の良い幻想(ゆめ)に愛を求める愚者が
切なる悲劇に安い憐憫の涙流し
揺るがぬ絆求めて虚空(そら)に手を伸ばし叫ぶ...終焉の宴
あさぎ
(わわっ、みんながピンチだ!
よーし、とっておきを使うよ!
ん?おかしいな・・・上手くいかない・・・
って、あれ?MPがたりないー!)
私が握るステッキは 通信販売で買いました
時々 物干し竿にも変われる優れもの
ミックポイントはカードで お買い物したりで貯めてます
節約上手は 私に必要なスキルです...MPがたりない!
しゅいそ
かつて魔法の都と呼ばれた地は、遺跡と化していました。
その地は大陸の中央に位置し、どの国からも干渉されることなく存在しています。
昔、その地を巡って今も語り継がれる大戦が繰り広げられていました。
戦が終結した後に、国々は中央の遺跡を不可侵と決め、条約をたてました。
そうして、その地はどの国からも干渉...うたものがたり ~魔法の都と紫の魔法使い①~
ちかお
――痛みに目を覚ました二人。
薄暗闇に目が慣れた頃、二人はどこかに閉じ込められたことに気づきました。
意識を失ってからどれ位の時が過ぎたでしょうか。
斬撃は姉の右翼と弟の左翼を貫きました。
裂かれるような激しい痛みを堪え、震える体を抱きしめあう二羽の金糸雀。
「ここはどこだろう…」
「どこかしら…」...うたものがたり ~緑の女帝~
ちかお
1.
博士はずっと水をあげていた、口笛を吹きながら。
博士はずっと様子を見ていた、話しかけたりもして。
「まだ咲いてないね。」
博士はずっと夢を見ていた、この花の目が開(ひら)くのを。
2.
ある日博士が部屋に入ると、花が歌っていた。
いつも口ずさんでいた曲。博士の子の好きな曲。
「目はまだ開(あ)...【KAITOで】人植物【パラレル歌詞物語】
月條現矢
【A1】
ハラヒレ ハラホレ 腹減りハロウィン
今宵は お腹が ペコペコリン
ほら ハレルヤ 食べるや 腹ぺこハロウィン
アナタの ほっぺを ぺろぺろりん♪
【B1】
魔女製の マドレーヌ 「おひとつどうぞ」と Trick or Friend
おいでよ 美味しいよ オバケのパーティーは
スクリーム ...ハラヘリハロウィンナイト【作曲:ぽてとくん】
つきふみ
ねぇ覚えてる?
君が教えてくれたあの物語を
離れ離れになった後でも
ずっと追いかけてたんだ
沢山の回り道をして
たどり着いた 答えのようなもの
曖昧なのは残りの答えをくれる
君が隣にいないから
未完成の地図を拡げて
諦めず 君の姿を追いかけるよ...物語
cyaro
おぼろ気な記憶の声が私に語り掛ける。
指輪を大切にしてね――
誰がくれたのか覚えてない、黒い石の古びた指輪。そういえば机の中に入れたままだったっけ……。
私は何故か突然思い出した指輪を、出してみようと思いつつ眠気に負けてベッドに潜り込んだ。
爽やかな朝の光がキッチンに降り注いでいた。木の家...凍りの心
リオロ
【A】
高い空 零れ差す光 きらきら
誘われて 目覚め出す 水面 ゆらゆら
【B】
Orior,orior,oriens ほら 準備はいいかい?
Veni,veni,venias 新たな旅路
【C】
羽撃く鳥の手招き 遥か Horizon 果てしなく
皆誘うよ 何処までも 胸の鼓動も踊り出す
【C】...【曲募集】La fata
紗綺
「姉様に会わないように逃げて…!」
黄緑のお姫様は二人を城から逃がしました。
「…歌が嫌いなんてどうしてかしら…あの国で何が起こってしまったのだろう?」
そう呟く姉と頷く弟。
――その日から、二人は時折黄緑のお姫様に会いにいくようになりました。
悲しそうなお姫様の瞳を見て、少しでも元気付けてあげられ...うたものがたり ~西の森の城②~
ちかお
もしかして呪文を忘れちゃった?
大丈夫無詠唱でも効果はあるの
中二病のフリして封印したの?
大丈夫その魔法は消えることない
消えてないなら必ずあなたに在る
それを忘れているわけじゃなく
必要なときに必ず現れる仕組み
あなたの想いが在り続ける限り
自分には関係ないって思っていても
フッと妙な感覚が胸を...その魔法はまだ使える?
ろろあ製菓堂
金糸雀が女帝に捕らえられる数日前のお話です。
東の国では歌が途絶えた西の国を心配する声が王のもとに届きました。
どの国の民もまた先年の戦を繰り返したくないと思っているからです。
国王は家臣の青の騎士と赤の女騎士を呼び、西国の視察に向かわせることにしました。
「国王の命を受けたからには気を引き締めて行...うたものがたり ~青と赤の使者~
ちかお
赤と青の騎士が王城に向かって歩いていると、綺麗な衣を纏った黄緑色の髪の少女が横を通り過ぎました。
「お嬢さん、ちょっといいですか」
青の騎士が通り過ぎ様に少女を呼び止め、彼女は驚き振り返りました。
赤の騎士は青の騎士を呆れた顔で見ています。
「瞼を腫らせてどうしました?何か悩みがあるのでしたらどうぞ...うたものがたり ~赤と青の騎士と黄緑の姫君~
ちかお
姫君達は女帝の執務室に駆け込みましたが、そこに女帝の姿はありませんでした。
女帝を探し城内を探索していると、微かに音が漏れる部屋をみつけました。
「ここは金糸雀(あの子)達がいる部屋…」
部屋から漏れ聞こえるその音は、まるで歌声を絞り出そうとするかのような苦しげな声音。
声は音色を紡ぐことができず、...うたものがたり ~緑の女帝の秘密~
ちかお
深い森の裏側で 踊り狂う同胞(はらから)を
這い回る虫達だけが 呆れ顔で眺めてる
獅子が吼えてる紋章の動き出しそな封筒
見覚えのないドレス 心当たりのない招待状
迷わずに 包まれて フィリングのように 蕩けよう
暗い森の入り口で むせる程の香り満ちる
甘い焼きたてスコーンと合いそうもないカモミール
...あやしのもりから
laf_hern
青は静謐
静まる水のように
It heals it.(癒す)
昨日までの思い出を凍らせる
流れ流れ流れ続ける
私の手足の血脈のように
赤は情熱
燃える炎のように
Burn it up. (焼き尽くす)
明日への道しるべは白い灰...colors ★
ぶち。
「ごめんなさい…ごめんなさい…」
啜り泣く声と小さな呻き声が響く部屋の中。
女帝が二羽の金糸雀の羽をもいだ後、毎日黄緑の姫君は女帝を止められなかったことを悔やんで泣いていました。
片翼ずつをもがれた二羽の金糸雀。
彼らは裂くような痛みに顔を歪めながらもお姫様に応えました。
「…泣かないで、お姫様。...うたものがたり ~黄緑の姫君とおとぎ話~
ちかお
穏やかな風が吹く
広く大きなこの大地に
キミはただ 佇んでいた
まるで 一輪の花のように
いつからだろう?
キミがそんな
悲しい笑顔をみせるようになったのは
もう一度 優しい笑顔を取り戻したい
永遠に続く空の下
少女はずっと待ち続ける...聖剣
zerin
1A
たゆたう
深海から
恋焦がれて奏でる
光の向こう
1B
出会ったのやわらかに
微笑む唯一のひと
時も忘れ
混ざりあいたい...人魚恋歌/or/人魚想【曲:お声かけあり】
catacleco
【A1】
闇に繋がれてた 光など諦めていた
夜と語るだけの 呪われた存在(いのち)だ
【S1】
ただ 覚えている ぬくもりは
細く枯れた母の手
Finsternis 濡れた瞳と
光を固く閉ざした 世界を呪った
【A2】...Finsternis ‐魔王と姫君‐ 【作曲:Na-naさん】
つきふみ
ココロなんて何処か 置いてきて
キミはボクの顔を覗き込ん(だ)
こんにちは はじめまして
ワタシと 旅に出ませんか?
(ボクはすぐ)手を差し伸ば(した)
作りモノの(冷たい手を取り
キミはボクの顔を見上げた
ココロもカンジョウもないけど)
ボクをどこかに つれだ(して)
(青い空と ガラクタの街で...ココロサガシ (歌詞修正版)
エクレア大佐
【A1】
闇を照らす 神の指は折れ 羽は灰へ
我は深き 深淵に落ちた Aftermath of War.
【B1】
捧げ奉られた 花は踏み躙られ
讃美歌(うた)は嘆きとなり 人は神(われ)を呪う
【S1】
Holy light 光あれ 羊達に再び愛を
天(そら)は目を閉じて 暗雲(くも)を抱きしめて...マスティマ -Mastema- 【作曲:songさん】
つきふみ
竜眠る地の伝承歌(バラッド)
N
それは気の遠くなるほど過去の物語
悪夢が覚醒と共に忘れ去られるように
古びた物語がその色彩を失っていくように
彼等の存在もまた 歴史の闇へと葬られ
今では散逸した史書の断片にその痕跡が残るばかり
時は 無情にも流れ続けた…
A
対の鐘が響く...■竜眠る地の伝承歌(バラッド)
nIbom
紫の魔法使いが加わった一行は西の国に無事帰り着きました。
四人が城にたどり着くと、城門のところに桃色の髪のメイド服を纏った女性が立っていました。
「姫君、また無断で外出しましたね。王は大変お怒りでしたよ」
桃色の髪の女性は厳しい顔でそう告げました。
「ごめんなさい…。
あ、途中で東の国の使者の方々に...うたものがたり ~黄緑の姫君と桃色の従者~
ちかお
「やっと西の国にたどり着いた…」
赤の女騎士と青の騎士が西の国にたどり着いたのは、金糸雀が捕らわれてから二日後のことでした。
しかし、西の国の現状を国民にきこうとしても、民は多くを語ってはくれません。
国が乱れた様子もなく、国民は歌を忘れた以外は普通に暮らしているようでした。
「おかしいな…。
西の...うたものがたり ~西の国の現状~
ちかお
透き通った紺の空に
ちりばめられた真珠のかけら
ぐらり傾いて落ちてくる
きっと愛が重いからね
繋いだ手を揺らして
ほら何か流れてるって
その大きな手の温もりが大好きで
ただ 強く握ったら はじけた!
波打つきもちは きっと伝えられない
光るきらきらは お姫さまのおとしもの...お星さまの愛のうた
春
「まさかこんなことになるとは思っていなかったわ…」
「まあ何かあるんじゃないかとは予想してたけれどもね~」
心配顔の赤の騎士と呑気な青の騎士。
「西の女帝の歌声の噂は聞いた事があるけれど、妹君の噂は聞いたことがないもの…大丈夫かしら…」
緑の女帝の美声は、他の国々にも知れ渡り、人々から迦陵頻伽(かり...うたものがたり ~紫の魔法使いと黄緑の姫君の歌声~
ちかお
「君の願いをきかせてもらったけど、二つも叶えてほしいなんて強欲すぎじゃあないかい?」
普通は遠慮してひとつしか言わないもんだけど。まぁ君みたいに沢山願い事を言ってくる輩もいるけどねぇ…と魔法使いは面倒くさそうに呟きました。
「…そう…ですよね…」
姫君は魔法使いの言葉に驚き、瞳に涙を溜めています。
...うたものがたり ~魔法の都と紫の魔法使い②~
ちかお
風が、優しく吹いて木の葉をそよがせる。
此処に来たのは、ずっとずっと前。
私が、まだ小さかった頃。父様も、母様もいた頃。
父様のお気に入り遺跡。お弁当を用意して遊びに来た。
忙しかった父様が、珍しく私を膝に乗せて。
楽しそうに、子どもみたいに目をキラキラさせて、お話をしてくれた。
遠い...この腕につかまって
村上夏木
――歌を歌えない私にできることは国を治めることしかない…――
歌声をなくしてしまった女帝は、それ以来民の前に姿を表す事なく政務に没頭した。
いつしか街から聞こえる民の歌声に嫉妬し、焦燥を覚える程に女帝は自らの歌声を欲していた。
城内の誰もが歌えなくなった女帝を気遣い、歌うのを止めた。
ある日、木々に...うたものがたり ~緑の女帝の懺悔と希望①~
ちかお
街に微かな歌声が響きます。
まだ以前のようには遠く響かない、けれど清く澄んだ美しい歌声。
歌う女帝の傍らには共に歌声を奏でる姫君の姿が。
晴れ渡る空には二羽の美しい金糸雀が飛んでいました。
西の国には、再び沢山の歌声が溢れています。歌う人々の顔には希望に満ちた笑顔が。
もう西の森に魔物は現れません。...うたものがたり ~エピローグ~
ちかお
「メイコ、おはよ!あ、ついでにカイトもおはよ」
「ルカ、おはよー」
「僕はついでなの!?」
棒読み気味で挨拶をしたのが咲音メイコ。
ルカの一言で傷ついているのは始音カイト。
共に俺、神威がくぽとルカ(巡音ルカ)の 幼馴染である。
ちなみに、こいつらは『Krアパート』の101号室と102...幼馴染とぶっ飛んだ世界【オリジナル】3
Tea Cat
永久の花を咲かす言葉は知っているのに
唱えたIFはすぐに崩れてゆく
切れない剣でいくら美をうたっても
たったひとつの心は語れない
魔法にかけられたのは わたしね
どんなにあなたを求めても 奇跡は起こらない
この手に罅を その目に色を
やがて癒える傷が真実
「もう二度と戻れないよ」
...(♪)剣の魔女
coe※PC不調
もっともっと
触れていたいのに
すり抜けてゆくように
離れてくあなたの後ろ姿
もっともっと
そばにいたいのに
深い闇に埋もれて
遠ざかるあなたの後ろ姿
いま私はどこにいるの
扉の鍵をなくしたままで...睡りの森
momiji1225
【0:05】
クローバーの碧さで ひと夏の恋をしたの
アマリリスの甘さで 初めての恋をした
ラベンダーの青さで ニンゲンに恋をしたの
花の蜜の魔法で 一輪の恋をしたの
【0:27】
花開くハートの 蕾が咲いて
触れ合えるヒトの姿になれば
貴方との距離も ココロがあれば
届くはず きっと…...Ever End Summer Flower 【作曲:MEGKENさん】
つきふみ
ある日散歩をしていたら
わたしの足もと
きらりと光る
小さな鍵 みつけた
それをひろって
見ていたら思い出した
子供の頃にね 読んでもらった
不思議なおとぎ話
金の鍵を手に
虹を探しましょう...応募用【金の鍵、みつけた】
目白皐月
後日、東国からの使者の二人は正式に女帝と謁見を果たしました。
「我が国も出来る限り貴国に協力したいと王が申しておりました」
赤の騎士と青の騎士は恭しく頭を下げました。
「それは有り難いこと、東国の王によろしくお伝え願います」
女帝は微笑んで返しました。
「この度のこと、ご心配をお掛けして大変申し訳無...うたものがたり ~それぞれの穏やかな日々~
ちかお