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【03 24:00:33】
とある場所で、ひとりの学者が机の隣に立っていた。
彼は、メカクシ団がその場所へ向かっていることを知っていた。
レコーディング・キューブ。
その場所へメカクシ団を、絶対に行かせてはならない。
彼らがその真実を知ってはならないのだから。
知ってはならない。知られて...カゲロウプロジェクト 32話【二次創作】
aurora
カゲロウ計画とは二十一世紀前半、とある国の高名な科学者がその概論を完成させたものだ。
世界がメデューサを見つけ、それを公式に発表しようとした科学者もいた。その中にその高名な科学者もいた。
高名な科学者は罰せられることを避けられた、そのかわりにカゲロウ計画の代表として開始を命ぜられる。
既にカ...カゲロウプロジェクト 31話【二次創作】
aurora
わたしはその話を聞いて、まず一言目に思ったことは、『幻想話が暴走したんじゃないか』と思ったことだ。
彼女が死んでしまったことにあるだろう。
何度彼女が死んでしまったなんて、受け入れることは出来ない。
したくないのかも、しれない。体がそれを拒否しているのかもしれない。
数え切れないほど繰り返...カゲロウプロジェクト 30話【二次創作】
aurora
八月十五日。
僕は何をしていただろう。
八月十五日。
僕は、彼女のことを一度も諦めたことだってなかった。
八月十五日。
八月十五日。
八月十五日……。
忘れたいくらいにあのループが今も夢にこびり付いてくる。きっと、これはいつまでも夢に出てくるんだろうな。
あれから、一年が経った。い...カゲロウデイズafter
aurora
パッと通ったトラックが君を引きずって……それはもう例えようのない永遠を感じるほどに。
僕はいつになったらこの空間を抜け出せるんだろう。
思い出したのは、遠い幼い事。
ヒヨリの親戚の家にいた、背の高い青年。誰だったか、忘れてしまったけど。
一緒に野球をしたときに、いつもホームランで必ず助っ人...カゲロウプロジェクト 29話【二次創作】
aurora
-Artifical Enemy-
「ご主人! 起きてくださいよ!」
「うう~ん……エネ……あと五分だけ……」
「だめです! 起きないと不愉快なサイレンを24時間流し続けます!!」
「それはやめて……」
そうでもしないとご主人は目を覚まさない。
このパソコンに根付いて数ヶ月。刺激的なことが好きな...カゲロウプロジェクト The animation 第四話
aurora
-Ene's electric journey-
……という夢を見たんだ。
なんて言ったら隣にいるコノハに殴られるかもしれない。彼は意外なところで怒るからね。彼のそういうポイントがまったくもって解んないよ。
「エネはなんでここにいるの?」
「……なんだろう。時々夢を見るんだ」
「夢?」
「うん、...カゲロウプロジェクト The animation 第三話
aurora
やっと、着いたんだ。
ここに。
ヘッドフォンから声はうんともすんとも聞こえないけど、きっとここに間違いない。
そして――私は目を疑った。
「素晴らしい、貴音! 今はエネと呼ぶべきかな?」
一番会いたくない、目を見たくもない人間の姿がそこにはあった。
白衣を着たそいつはニヒルな笑いを浮かべ...カゲロウプロジェクト The animation 第二話③
aurora
世界はもう、轟いていた。
なんて言えばいいのかわかんないけど、つまりはそんな感じ。
摩天楼は人が犇めきあって、もう誰が誰やら解らない。
「……あの丘、解る?」
「町外れにある、古い教会があるところ?」
「そう、そこ。そこへ行って」
「どうして? 政府が言ってたシェルターとかじゃダメなの?」
「...カゲロウプロジェクト The animation 第二話②
aurora
ゲームは大好きだ。
なんてったって自分の時間にどっぷりとはまりこめるからね。
その日はずいぶんと平凡で、なんてたって当たり前すぎた一日だった。あれひとつがテンプレ展開だと疑っちゃうくらいに。
ゲームってのはやっぱり楽しませてくれる。とてもいいものだ。クーラーのかかった部屋で、優雅にゲームで狩...カゲロウプロジェクト The animation 第二話①
aurora
こんなに雨が止んで欲しくないと思ったのははじめてのことだろう。
まだ君と離れたくないからかもしれない。
絵本を読んでと縋る君も、一緒に本を読んでわからない漢字を頻りに私に聞く君も。
なんだって可愛いんだ。守ってあげたくなるんだ。
母親だから当たり前だろうけど……。それでも。
晴れたら――...群青レイン【二次創作】
aurora
これは平凡な雑踏と独り言――。
「ねえ、きみ」
「なんですか?」
「もし、君が時間を操れるとしたら、どうする?」
「……彼女を救います」
「大切な人なんだね」
「はい。……どんなものにも、かえられない……」
「コノハ……なんであんなところに……!!」
もし、あの日あなたに出会わなければ――
―...カゲロウプロジェクト The animation 第一話
aurora
「世界の外……ってどういうことですか?」
「私はアザミって言います」
「話を聞いてください」
よく見ると彼女のまわりにある糸のようなものがはっきりされた。
――蛇だ。
「……メデューサ?」
「あら、私のことが解るの?」
「まあ、よく物語とかで見るじゃないですか」
「くふふ……そうかね。でも私は他...カゲロウプロジェクト 28話【二次創作】
aurora
【彼の昔のお話】
人一人は涙を流して、
「また君に会いたい……」
と呟いた。
【コノハの世界事情】
目を覚ますと、そこはどこかの研究所らしく。
目の前の白衣の科学者は、僕についての説明をした。
僕の名前は「コノハ」だということ。
僕は意味と夢と命を集めて造られた──いや、造られてしまったということ。...コノハの世界事情【自己解釈】
雪りんご*イン率低下
これは、少年少女が、立ち向かうお話。
その、ほんの始まり―――
【目を逸らす話】
…つまらない。つまらないつまらないつまらない。
答えが分かる問題しか存在しないこの世界は、なんてまらないんだ。
「また満点なんだねー」
隣の席の君は、そう言って笑う。
「…そーゆーアヤノは、また50点か?」
「なっ!?...カゲロウプロジェクト Ⅰ
友愛@in不可
「寝れないね……。まだまだ実験は始まったばかりさ」
実験室とは到底思えない塞がれた地下空間で男は笑っていた。
このオコサマたちの抗う姿を見て、笑っていた。
「ほら、早く。まだ……この実験は終わらせてはいけないんだ」
そう言って男は沢山の機器類のひとつのボタンを押した。
「うまく、逃げられる...カゲロウプロジェクト 27話【二次創作】
aurora
(はじめに『カゲロウプロジェクト【二次創作】』1~23話をご覧いただけると更に楽しめます。)
次の日。
「……あのやろう。さっさと電話を切りやがって」
「どうしたの? キド」
キドの苛立った表情にモモは気づいて、尋ねた。
「シンタローから電話があった。なんでもヒビヤを見たんだと。馬鹿らしい。ここ...カゲロウプロジェクト 26話【二次創作】
aurora
「……白紙だらけだ」
「ん、どうかした?」
「いや、別に……」
そこで――ふとコノハは気づいた。
「あれ、先生。なんでこんなところにいるんです?」
そこにいるのは化学の先生、名前は忘れてしまっている。覚えるほどでもなかったんだろうか。
「おお、コノハ。それに**。ちょっと忘れ物をしてだな」
「実...カゲロウプロジェクト 25話【二次創作】
aurora
(この前に『チルドレンレコード【自己解釈】』をご覧いただけると、更に楽しめます。)
「……」
テレビを見ていたメカクシ団員全員はこれを見て、唖然としていた。顔文字にするなら「(゜д゜)」って感じだろう。
「いやぁー、どうでした? カノ特製メカクシ団紹介DVD! 結構素晴らしい出来じゃない?」
「…...カゲロウプロジェクト 24話【二次創作】
aurora
「意味と夢と~機械らしい」
→8月14日と15日が繰り返される「意味」
→「夢」=終末実験の狙い
→「命」=カゲロウデイズ(以下カゲデイ)の2人の命
→「身体」=コノハ=カゲデイの世界(後説)に入った者
→「機械」=ループの原因
「これは~呟いた」
→「彼」=ヒビキ
→「昔」=過去の結末
→「人一人...コノハの世界事情:自己解釈
友愛@in不可
―ずいぶんと平凡な日だなぁ~…。
勉強してるのにはもったいない。
お気に入りのラジオチャンネルをつけて、お気に入りのゲームの電源を入れた。
大好きなヘッドフォン付きiPodは、ちゃんと充電中。
『―…曲の途中ですが、どっかの国の大統領から話があるそうなので切り替えます。』
―はぁ!?
『☆※℃& 仝...作戦実行の目的:目を疑わせる
友愛@in不可
「キドさんって、何の仕事してるんですか?」
「……まるで、俺が仕事をしてないかのような言い種だな」
そんなことをいいながら、キドはヒビヤに冷たい視線を送る。メカクシ団に入り直して月日は浅い(そもそも最初にメカクシ団に入った期間は微々たるものだ)ので、様々なことを聞こうとしたのだが、それがキドの逆鱗...カゲロウプロジェクト 26話【二次創作】
aurora
今日は8月15日。夏休み真っ只中だ。
僕は、今日も宿題をほとんどやらずに、ヒヨリと遊ぶ約束をしている。
待ち合わせはいつもの公園。
おっと、もうすぐ待ち合わせの時間じゃないか。
急いでいかないと、ヒヨリに怒られちゃうかもな。
それにしても、今日も蝉の声がうるさいなぁ。
-この時の僕は、のんきにそんな...カゲロウデイズ 二次創作
恋乃
モモSIDE
メカクシ団は今日も平和である。
団長さんがご飯を作り、食べ終わったらカノさんに(無理矢理)後片付けをしてもらう。
そしてマリーちゃんが頼んでもないのにハーブティーを淹れてきて、運んできて、転んで──顔面からぶっかかる、と。
そしてその状況が今なのである。
「モモ、ごめんッ! 本当にごめ...【カゲプロ】不思議な薬とメカクシ団
雪りんご*イン率低下
希望の消えた世界を、夢ばっかり太り過ぎた僕は飛べない。
依然としてそんな世界から、「間違い」がなんなのかをインポートされるんだ―…
【メカクシコード】
裾が伸びきったズボンを履いて、iPodのコードを揺らしながらイヤホンをあてがう。
とりあえず、フードを被れば問題ないな。
―よし、目隠し完了だ。
い...さぁ、今日から君も目隠し団だ
友愛@in不可
作戦会議の場所へ着くやいなやリーダー格の女性に睨まれた。
「や、やぁ……キド」
「二十分遅れだぞシンタロー。貴様が遅刻とは珍しいな」
「い、いろいろあってだね」
「わぁ~っ!! ここが作戦会議の場所ですか~!!」
「わっ!! ちょっとエネ!!」
なんということだろうか。エネはスマートフォンから飛...カゲロウプロジェクト 23話【二次創作】
aurora
「ご主人様! 遊びましょう! 遊園地! メアリーと遊園地行きましょう!」
「さっそく他曲のネタ持ち込むのやめようか?!」
「何を言ってますかターラッター」
「確信犯だこいつ……」
「あっはっは。面白いですねえご主人様! 契約書は絶対破り捨てさせませんよ?」
「もういいよ好きにして……」
少年は、今...カゲロウプロジェクト 22話【二次創作】
aurora
ホルマリンの香りが溢れかえる部屋で、眠るようにココロと身体が離された彼女は電脳的に糸くずのようにかろうじて心理の糸がつながっていた。
しかし、ディスプレイ端末になってからの彼女は随分派手に動いていたらしい。
電脳世界で、精神がとある時間の間肉体を放置してしまえば、その肉体は息を引き取ってしまう...カゲロウプロジェクト 21話【二次創作】
aurora
10秒で、交差点にひしめき、ざわめき出す悲鳴をかすめた。
それはまるで合唱のようで、なんだかすこし悲しくなり、涙目にもなる。
この状況を、出来れば疑いたかった。嘘だと思いたかった。
だけど、そんなのは無理だった。
たとえ疑っても、この人類賛歌は終わることはないだろう。
「駆け抜けろ、もう残...カゲロウプロジェクト 20話【二次創作】
aurora
雨が降ったのはもうどれくらい前だろう。
彼女がトラックに轢かれるのはもう何回体験しただろ。
――そして、それを見て、吐瀉物を吐き出すのも。
泥棒に刺されたのはいつだろう。
僕が来る前に間に合わなかったのはいつだろう。
そもそも、彼女は何回死んだんだろう。
そんなに僕は生真面目じゃないか...カゲロウプロジェクト 19話【自己解釈】
aurora
窓の外は大きな飛行機がまるで鳥のようにざわめいていた。当たり前のようだがラジオで言っていた「落ち着いて行動してください」云々は無視して、渋滞となっていた。エネは自転車に乗り込もうと思ったが、その渋滞を見て一つ舌打ちをして、歩くこととした。
「……ヘッドフォンでもつけるとするか……」
エネは常にと...カゲロウプロジェクト 18話【二次創作】
aurora
その日は、随分と平凡で当たり障りない一日だった。
それはその日を過ごしたどの人間でも言うことかもしれない。
ここにいる少女――エネだって、もしくは。
彼女は暇だったので自分の部屋で最近話題のRPGをプレイしていた。部屋には遠くからラジオの音声も入ってくる。
『――これで正午のニュースを終わり...カゲロウプロジェクト 17話【二次創作】
aurora
空を見ているのは、シニガミと言われる化け物だった。
それは女性のような風体でもあったが、でも結局は化け物として扱われるのに性別なんて関係なかった。
そんな昔のような、今のような、けれど現実離れのようで、空想のような話がある。
*
シニガミは小さくつぶやいた。
「今日もまた、誰にも助けてくれな...カゲロウプロジェクト 16話【二次創作】
aurora
「いやあ、君にちょっと言いたいことがあってさ」
彼女は小さく呟いた。
そして、
彼は不意に携帯電話を見つめた。
そこに書かれていたことは、
『2月17日午後××時、××高校で女子生徒が屋上から転落――』
彼はそこまで見て、彼女の方を見た。
彼女はもう――居なかった。
*
「ねえねえ、昨日...カゲロウプロジェクト 15話【二次創作】
aurora
今日も彼の目に地球なんて見えない。空しかない。
いつも――彼は独りで部屋で何かを考えている。
けれど、アラームはそれを破る。
「冷たいやつだな」と、ぽつり。
屋上には誰もいなかった。
(どうせ、答えが解りきってしまうなら――)
彼は、そう思って鎖を超えようとして――
不意にマフラーが後ろ...カゲロウプロジェクト 14話【二次創作】
aurora
彼が思い出す――たった昔の話。
彼がニートとして生活する――少し前の話。
彼は当たり前のように、男子高校生である。それは分かりきったことなのだ。
だけど。
彼が忘れられない――そしてメカクシ団へ入ることになった一つ目のきっかけ。
*
「眠いなー」
そう言って少年――シンタローは憂鬱ながら...カゲロウプロジェクト 13話【二次創作】
aurora
そういえば、ヒビヤにとって知らない人間の存在が多い。
例えば如月モモがそのひとりだ。
彼女はヒビヤがいる前から居たらしく、ヒビヤの前に入ったマリーよりも前に入ったらしいので、それを知るのはシンタローと、キドともう一人の――確か名前はカノという――男だけか。
「あの……モモさん、ですよね?」
...カゲロウプロジェクト 12話【二次創作】
aurora
「……ここが、箱庭……、僕がいた世界……」
「思い出したかね?」
キドはヒビヤに問いかける。ヒビヤはゆっくりと頷く。
「……さて、実はだな。君には少し難しい話をしておこうと思う」
「なんでしょう」
キドが言ったのはこんなことだった。
「昔々、世界のことをなんでも解ってしまう少女がいました。
少...カゲロウプロジェクト 11話【自己解釈?】
aurora
メカクシ団員は、直ぐ様会議室に集められた。シンタローに、ヒビヤ、マリーに、あのときはいなかった団員もちらほらといる。ヒビヤはどうやらニジオタコミュショーヒキニートの存在を見くびっていた。確かにそうだ。こんなアウトドア派のヒキニートがいるはずがない。しかもコミュニケーション能力ももしかしたら人並み以...
カゲロウプロジェクト 10話【自己解釈?】
aurora
≪メカクシ団アジト≫
「キド、ちゃんと連れてきたぞ」
「ご苦労だったな。感謝する」
「なに、お前の命令だったらなんでもやってやるさ」
シンタローはキドの言葉に、そう答えて部屋から出ていった。
残されたのは――キドとコノハ。
キドはコノハの方を眺め見て、ぽつり呟いた。
「――お前が“命を蒸し返...カゲロウプロジェクト 09話【自己解釈?】
aurora