+ふたたびの投稿作品一覧
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現実が愛撫してきて
チアノーゼ チアノーゼ
つらいことだけなら
どんなによかったかな
霙(みぞれ)気味のわだかまりを
ドレナージ ドレナージ
膿を吐き出せば
あなたが汚れていく
傷つき傷つけても愛してる
苦しみ求めても会いたくないの...チアノーゼ
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0時になったことに
気づかないふりをする
火気厳禁の液体窒素に
タバコを投げる妄想して
あの日の足の冷たさ
メッセージつきのじゃがりこ
眠ったふり ほこりまじりのブランケット
悲しみの匂いだけが追いかけてきて
もうわかってるさって振り切って
死にたいって思わないけど...ロイヤルブルーのつくりかた
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count
ぼくの幸せを数えよう
ぼくの幸せを数えよう
ぼくの幸せが100個あったって
1個の不幸にかなわないや
ぼくのイイトコ数えよう
ぼくのイイトコ数えよう
ぼくのイイトコが100個あったって
1個の欠点にかなわないや
気づいてしまった帰り道...CoUnT
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明るいニュースはささやかで
暗いニュースは大々的だ
退屈で意味の無い生活も
がむしゃらに頑張った日々も
夏に冬が思い出せないように
遠い夢の中だ
うまく生きれない私にだれか
優しくない言葉をかけて
頬をつねりながら
冷たいキスをして欲しい...冷たいキスを
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小説のような愛をねだるけど
この部屋には落ちてないよ
それは月の子 もとはひとつ
僕は僕の半身を探すけど
世界中を旅してもいないよ
それは孤独 もとはひとつ
ああ、どうにか、どうにか
1つに戻れないかと
腕を回し 愛を交わして
君と僕を貫く一本の痛みはマボロシだった...origin
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雪でも降りそうな
瑞々しい寒さだな
星は少なくていい
夜が明るくても困るから
持っていないものを
指折り数えるのはやめた
諦めが心地いい
ことを知ってしまったから
スピッツが普通に聴けるよ
意味もなく夜に泣かないよ...午後11時59分のシンデレラ
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ミッドタウンの前
燃え盛るイルミネーション眺めて
路地に座り込んで煙草を吸ったぜ
あたし どうしたらいいの
どうしようもないな
眉間に突きつけられたアジェンダ
こころそのまま身体を動かすんだ
あーあ もう大人だなあ
残念ながらここでゴロゴロ転がってさ
淡く泣き叫んでみてよ...足りないや
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わたしのとうめいな精神を
おろし金でしゃりしゃりに削る音がする
ハラハラ落ちて積もってかき氷みたい
それに赤すぎるイチゴシロップ
ふかく沈むとつらいから
浅いところをばしゃばしゃと泳ぐ思考
はあはあ息継ぎして犬かきみたい
それに青すぎるブルーハワイ
朝焼けと見まごうような夕焼けが
ゴミのような街をて...それに赤すぎる、
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こっそりと降り始めた雨にまだ誰もきづいてない
泣きながら歩く女の子は街灯に照らされてた
すれ違う人たちはそれを心にとめる
気まずげに目を逸らして1秒で忘れた
ねえ濃紺の空が風に揺れる わたしはどこに向かってるの
ねえ脳天気な顔で笑う君が見たくてたまらない
夢を見て何かになれると信じてた私はもういない...豆電球
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今晩はあなたきっとお楽しみでしょう
ひとりぽっちのわたしを置いて
目眩のような光の下で
はがれかけたマニキュアに辟易しそう
うすぺらい林檎の塗装みたい
軽すぎるただの張りぼての果実
ねえ ねえ だれか
甘え下手なわたしをベタベタにあまやかしてよ
ねえ ねえ ねえ だれか
甘え下手なわたしにベタベタ...Lady in desolation
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裸足のままネオンの真ん中
元少年少女の癇癪
ばらけはじめたら
逃げるように 駆け出せ 駆け出せ
人格に押された赤点
無関心な嫌悪と憂鬱
視線刺されば
もがくように 駆け出せ 駆け出せ
朝陽が昇る前に
一瞬だけ風になりたい...心臓のピアス
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空気が揺れるような暑い夏の
ひっそりとした路地にある
大きな屋敷の木々に遮られた
涼しくて暗い坂を歩く
苔むしたベージュの壁に
ひとり張り付く蝉の抜け殻が
きっと私は羨ましいのだ
鬱屈とした土の中の
好きになれない身体から
夕暮れに這い出て...蝉の抜け殻
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a
切りすぎた前髪は
私を隠してくれない
何からも守ってくれない
a
開きかけた唇を
震わせてそっと閉じた
わざとじゃないって知っている
b
椅子取りゲームが怖かった...椅子のない部屋
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a
いつも空を見上げてた
雲は白いのに 覚えているのは
夕暮れの苦しい橙と
痩せ細った枝の境界線
a
なんだかドラマみたいだね
つぶやいた唇は 乾燥してて
手持ち無沙汰に皮を剥いたら
血が出た唇の赤い肖像...涙の影
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駅の階段の一番下に
赤いリボンが落ちている
ひどい少女の残り香が
私の心臓を握りつぶす
渋谷交差点の真ん中で
1人 脚を肩幅に
開いて立ってる少女の
爪が心臓を掻き毟る
背伸びして艶気が含まれた
眼差しに震えががとまらない...モールド
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いつまでだってここにいたいと思う
張り付く白いシャツ 揺れるスカート
五千円のローファーが
シャネルより高い価値を持つ
どこまでだってきっと行けると思う
はばたく長い髪 透けるまつげ
屋上のコンクリが
生ぬるい熱を持っている
水の滴る箱庭で 永遠の時を過ごした
青空のアイスをサイダーに入れる...失楽園
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生まれた時からもう無重力だった
三半規管バカになってる
気を抜けばみんな離れていくから
さみしさにぎゅっと手を繋いだ
大事な相対性 周りの服装ちらちら
合わせるのに必死になってる
空気も読んで深入りはしない
そんな自分たちが結構好きだよ実は
メモリ測る透明な 数字なんてない定規で
数えるのに目を凝ら...無重力時代
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買ったばかりのオートバイで
海まで流星をみにいこうよ
泣くほど嫌なキスはもうしないから
わずかばかりのダイヤモンドで
後付けの恋を許してくれよ
泣くほど好きだと訴えたりしないから
大事なものを傷つけたくなる
矛盾を抱えたとしても
同じ気持ちでなくてもいいなんて
強がりは疲れたんだ...i 愛
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瑞々しい身体だった
日焼けのしていない網膜で
色褪せない夢を見る
瑞々しい身体だった
透き通った世界だった
薄いままの水晶体で
果てのない空を見る
透き通った世界だった
もう望遠鏡を覗いたって
目の前のがらくたに遮られるだけだ...19
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あーーー!!
もうやんなっちゃうよ そうやんなっちゃうよ
疲れちゃったんだよ もう歩けないよ
周りみんなにこにこしててさ
上っ面の付き合いばっかでさ
別にそれでもいいんだけどさ
てかそのほうが楽なんだけどさ
私にこにこできなくってさ
仮面なんて被れなくってさ
言葉ナイフにしちゃっててさ...クライベイベー
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透明な傘越しに見る
水滴に塗れた世界
晴れかけの雲の隙間から
射すのはあざやかな笑顔
虹が入ってるのかも
ビー玉を覗く視界
閉じた瞼の向こうでも
見えるのまぶしい髪の毛
名前のない「ぼく」や「きみ」に
淡く名付けていく感覚を...3ステップ
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黒茶ベージュのコートの群れ
色の足りない陰鬱な街で
こぼれそうな色彩を押さえつけてる
ビビットなあたしの輪郭
俯きがちに歩く人の旋毛
ぶつかりそうな狭窄の中を
駆け抜けそうな加速を締め殺してる
バレットなあたしの車輪
あたしを蝕むもの全部取り除きたい
あたしの一部ごとでいいから...虹色の心臓
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生乾きのトワイライト
何もかもが憂鬱な夜に
甘い甘い星を食べたくて
誰かの涙を眺めてた
向かい風が戦慄する朝に
透いた透いた嘘が愛しくて
諦めた夢を振り返る
現実が愛撫してきて
チアノーゼな僕
「ねぇ 明日もたぶん...生乾きのトワイライト
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水面が頬を撫でて
ぬるま湯に髪が揺らぐ
目を閉じれば水中から
心臓の鼓動が聞こえる
重力は孤独の力で
上したは錯覚で
ぜんぶもしもの仮説らしい
耳からぷくりと泡が出る
充電はずっと10パーセント
誰とも繋がれる端末を...エーテルの水槽
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白いコートに飲みかけの
コーヒーが だんだん広がる
叩いても叩いても消えない染みの影は
こぼした涙と似てる
歩きつかれてすり減った
ヒールが ふと立ち止まる
背中から背中から吹き付ける春の風は
頬を伝う髪の弧を描くの
もうどこまで来たかな
何をしてこれたかな...すりガラスの向こう
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クリーム色の毛布にくるまる
サナギみたいに 弱虫みたいに
まるいひかりがいくつも重なる
嗚咽みたいに 思いでみたいに
僕は強くなった 柔くなった
なんにも忘れてしまった
かなしい かなしい かなしいことを
椅子のない部屋から出たのだから
秋に目覚めたとんぼの羽が
とおくとおくとおく 透きとおってゆく...とんぼ
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思っていたより気分は晴れない
退屈をつれてくるんだ客人
何杯の夢をみても
満たされることなんてないんだよ
特には花粉症じゃないけれど
なんだかちょっと泣きたい気分なんだ
放射状に飛び
緩慢に愛すべきものを失う
なんで終わりがあるのだろう
どうしたら終わらないのだろうって...春を絞殺する方法
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a
君の歩く速度に合わせて
自転車をこぐのだ
追いついたり追い越したり
したくないから
a
後ろ姿ぼんやり見つめて
頭のてっぺんから
あかく覗く夕陽に目を
ほそめたりして...夕暮れのうた
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耳を澄ませば 聴こえてくる
いつか聞いた讃美歌
もしもあたしが神様だったなら
思い返すの すれ違った
星をまぶした世界で
可愛い人に寄り添うあの人を
涙なんか出てこないよ
ただ胸が痛いだけなんだよ
優しい想い出みたいな夜だから
ああサンタクロース...星降り雨のクリスマス
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今日は大して寒くもないのに
息が白い 熱を持つジレンマ
箱庭の向こう側までゆこう
明けてしまったばかりの夜空を
ノスタルジー だけどもう決めたこと
ブレスレットにして慈しもう
降りかけの雨粒が 右の瞼に落ちて
瞳に染み込んでくるような錯覚
今を永遠と喩えるなら
きっと何もかも亡くすのね...ラピスラズリに口づけを、そしてさよなら