タグ「鏡音」のついた投稿作品一覧(12)
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「何でレンがいるの?」
「るせぇ、お前のせいだろ。」
重い。空気が重い。
「あの…仲良くしt」
「もとはと言えばお前のせいだろ。」
「わっ、私!?」
「ルカは悪くないよ。レンが引き下がってくれればいいだけの話じゃん。」
「警察沙汰になるだろ!!」
「あの、私が悪いんです…」
「空気が重いっ!!」...ある少年と‥⑪
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ある冬の日のこと。
鏡音リン―ここではリン―はいつも通りに帰宅しようと友達と玄関を出た。
「リンさ――って、どうしたの?」
「いや…これ…」
「あぁ、花?それがどうしたの?」
「こんな時期なのに咲いてるんだ…」
「それ、ベゴニアっていうんですよ。」
急に話しかけられて肩が跳び跳ねた。
「だ、誰!?」...花言葉
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「はあああ!?」
「メっ、メイコ静かに!!」
「あ、ごめん。でもねぇ…」
「私だって、女だと思わなかったし…」
「会ってみてどう?」
「え?どうって?」
「だから、ドキドキしたりしなかったの?」
そういえば何ともなかった。
好きになった(?)相手にドキドキしないということは…
「もう手紙なんて関係な...ある少年と‥⑩
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数年前のことだ。
「リント君、宿題、写させてくれません?」
「また?ホラ。今度はちゃんとやってくるんだよ?」
「はーい。」
「リント、宿題写させたらコイツの為になんねぇだろ?」
「レン君、私のことを…?でも私はリント君が好きなので♪」
「ちげぇよ!!大体、リントはミキに甘すぎんだよ!!」
「困ってる...ある少年と‥⑨
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「あっ、ルカ!!」
「リ、リント君…」
さっきの話を聞いて少し、いや、かなり恐怖を感じたが、約束は約束だ。
ルカは真面目なのでリントに罪悪感を感じてしまったらしく、行くことを決意したらしい。
「じゃあ帰ろっか!!」
「はい…っ」
「?ルカ?どうしたの?」
「え?いやっ、どうもしてませんよっ」
少々焦...ある少年と‥⑧
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「あ、あの…失礼しまーす…」
「よう。」
「何か…?」
「リントに何か言われたか?」
「え…っ!?な、何でですか…!?」
「顔に書いてある。」
「えっ、ウソ!?」
「ウソに決まってんだろ。」
内心ほっとした。
「リントは危険だ。」...ある少年と‥⑦
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「結局どっちなんだろ…」
はぁ…と憂鬱に溜め息をつく。
「ルカどうしたのよ?」
昨日は寝れなかった。
好き(多分)な人のことを考えたことなんて初めての経験だった。
「メイコはさ…」
「いいんじゃない?」
「え?いや、何もいってな…」
「どっちでもいいんじゃないかしら?手紙のことは置いといて、それから...ある少年と‥⑥
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「今のって―――」
「分かった?」
「手紙の人…なんですか…?」
沈黙。
「で、でもっ、レン君が…」
「え?レン何か言ったの?」
「“俺だ”って言ってました…」
「そっか…」
レンがウソをついていたということか。
それとも――...ある少年と‥⑤
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「……♪」
「ルカ、上機嫌ね?」
「え?そう?」
「そうよ、何かいいことでもあった?」
「……べつに。」
というものの、顔がにやけてしまう。
好きな人に会えて、話せて、嬉しくない人なんて恐らくいないだろう。
「あっ、レン君♪」
「っ!!」
思わずドキッとした。...ある少年と‥④
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嬉しさに満ちた顔で廊下を歩くルカ。
はたと立ち止まった。
「リント君じゃないとしたら――」
「おい、ピンク!!」
ピンクって誰だろ…
と後ろを振り向くとレンがいた。
「お前だよ!!」
「え…私?」
「お前以外に誰がいんだよ。」
どうして私を呼んだのか分からないルカはあたふたしている。...ある少年と‥③
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あれから一週間、彼女は何度も声を掛けようとした。
しかし、いざ近付こうとすると緊張して、その一歩が踏み出せない。
しかも…
「仲良くしてくださいっ!!」
「あっ、ズルイ!!」
女子の取り巻きが邪魔だ。
名前は人伝に聞いた。
やはり彼らは双子らしい。
背の低い髪を縛っているのが鏡音レン。
そして背の高...ある少年と‥②
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「ぜぇったいこっち!!」
「リンはおかしい!!」
「おかしいのはレンだよ!!」
「まぁまぁ…どうしたのよ?」
「メイコ姉聞いて!!レンってばコーラよりペプシの方がいいって言うんだよ!?」
「絶対ペプシだろ!!」
「いーやっ、コーラだねっ!!」
「あんな炭酸強いヤツ飲めっかよ!!」
「はぁ!?あれがい...鏡音のけんか