タグ「切ない」のついた投稿作品一覧(186)
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その旗が振られないことを知っていた
なし崩しの約束は容易く千切れてく
裏返りの言の葉も荒波に飲まれて
今日も誰かが誰かの終わりを決めた
星の数だけあるのなら光る星も光らない星も
ただそこに居られることを願っていた
大きな重力に引き寄せられて今も
どこかへ落ちていく最中なんだろうね
今鳴り響いているな...synthetic-active
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多分さこれってすごくわがままだと思う
大切な気持ちもう少し気軽でいいなんて
満面の笑みで「ありがとう」なんて照れるし
どうしたらいいかわからなくなるから
消しゴム拾ったときくらいの感じでさ
「ありがと」ってこっち見ずに言うくらいが
流れに乗せてすぐ消えていくと安心できる
言葉に詰まって「うん」ってだ...だめだなためらい
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飛び降りた星には赤い靴だけ
ヒールは折れてくたびれていた
足跡のない道を音もなく歩く
なにか残せると憧れていた頃
鉢植えの木は大きくなったかい?
花も実も小さくてふわりと薫る
そのまま夢にまで届きそうなほどに
なにを気に病んでいたのだろうって
どれも大切だったのにたくさんの歯車
時間と数字が惜しくて...持続可能性残響
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魔法があると思ってしまった
錆び付いた現実を投げ捨てて
手にできるものは全て満ちて
ありふれた幸せを撫でていたい
穴の開いたポケットにはもう
君からの手紙も落としていた
ついでに涙も消えてったから
軽い頭で夜空を見上げたよ
縋っていたのは誰しもが夢を見る
御伽噺のような不思議なチカラ...悲しい雨は降らない
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放っておいてしまえばすぐにでも
瓦解を始めてしまうんだろうって
キナ臭い話題に埋もれていくのも
忘れ去られた方がマシだってきっと
この先に線路が無いってわかってる
立っていることしか出来ないのなら
駅が無いことも不思議に感じなかった
振り返ればどこに向かうかも知らない
使われないチケットを飾りながら...夜色の笑い方を
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羽ばたく音が一斉に聞こえて
穏やかな波と汽笛が誰かを連れてくる
岬に住まう風が思い出を熱にして
やがて春を誘っていくように
静かな黒が鬱蒼と張りつめ
鮮やかな闇が雲間を指さし消えていく
梢に宿る水が遠い日を土にして
それは空に還っていくように
足取りは夕暮れに傷痕は落ち葉に
細胞をふるわせた扉の音は...足取りは夕暮れに傷痕は落ち葉に
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いつまでも波の来ない湖が好きだった
寄せる波をずっと見つめてしまうから
小さな飛沫はいつか私に触れようとして
知らない誰かの思い出へ連れ出そうとする
正直に言ってしまえば浮かんでしまいたい
水の上でもいい星のそばでもいい
小さな飾り付けからこぼれた欠片のように
気付かれないまま静かに反射していたい
...役立たずの消波堤
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聞こえてた鼓動からは少しだけ焦りが見えてた
ここにいる私の気持ちも知らずにきっと
答えが出ていても募る不安に立ち向かうのは
一人きりなんて思わないで欲しいけれど
呟いた言葉も味わう感情も届いていたの
だって巡るものは同じなんだから
最後に少し忘れてしまうだけで今もほら
それまでが手に取るように分かる...デシリアライゼーション
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押し寄せてくる言葉を形にしてしまった
醜いだけだから諦めていたのに何故か
そして音は遂に途切れてしまった
何も聞こえなくなった砂浜は乾いてる
夜を忘れてしまった夕暮れはどこに行く?
貝殻の数だけ後悔を沈めたって無駄さ
引き出しにしまっておいた哀れみの数々
鍵を無くしたからご自由にどうぞご自由に
さな...Dryer Diary
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呼吸の浅くなってしまう夜に
見つからないと諦めてた音を見つけた
鼓動なんて要らないと思っていたのに
今だけは耳にしても良いなんてズルいね
落ちることのないルーレットのボール
当たることのない色も数字も見飽きてた
そのままどこか遠くへ飛んで行って
新しい月にでもなってしまえばいい
姿見に映るのは私の姿...姿見は偽物の始まり
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指先から解き放たれていくの寂しくて
いつまでもずっと触れないでいました
そうして檻に閉じ込めておくように見えて
健気に笑いかける姿に耐えられずに私は
それは恐らく求められる希有な形をして
誰もがこぞって手を伸ばし続けている
向き合って戦って傷ついて手にしようとする
それを見ていることしか出来なくなっ...泣き虫ドライアイ
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揺らぎの中にいた気がしていた
持ち寄った切なさのカケラ輝く
誰も言わなかったけど綺麗だね
すぐに無くなってしまうものばかり
確かめ合うことにもう疲れていて
言葉を諦めてもう何世紀経った?
肝心の想いはまだ見つからないのに
ため息だけがこの星を支配している
大丈夫大丈夫こないだからそればっか
痛々しい...笑顔の記憶と嘘つきの言葉
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どうしても俯いてしまう夜に
いつまでも傾いてしてしまう朝に
握っては開いて繰り返し繰り返し
即席のインスタントお星さま
叶わないこと全部情けないこと全部
お星さまにのせて流してしまおうか
今ならキャンペーン中で無料なんだ
ついでにその涙ものっけていこうかな
毎日を流星雨にするくらいに
悩ましいたくさ...てのひらほし
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拙い文字たちを眺めてくれました
歌は少し好きだけど上手くなくて
多分声を無くしても気付かないくらい
泡になって見えるから水の中は苦手
肝心なことを毎日落としていくいつも
叶わないことだらけで埋まってくページ
願い事を言おうとしては何度でも躊躇う
足下を見続けても将来は見えないのに
疑問感じる脳みそ消...パラシュートてくすと
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早足で追い越して待っててくれないのなら
とりあえずそこでしばらく踊っててよ
振り返らないで止まるだけそこに
何にも言わないから分からなくなる
追いつかなきゃって焦らせている
待ち時間は楽しく過ごせましたか?
私が今逃げ出したらどうするんだろ
死ぬまで待ち続けているんだろうか
ちょっとくらい確認したく...雨上がり、踊り場にて。
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光が色を帯びていく滲んでく
止められなかったできるわけもなくて
焼かれていくのを目の当たりにしながら
次を待つことを諦めようとしてたんだ
落とし物を尋ねていた誰のものでもない
持ち主には価値がなくたって構わない
自分のじゃないことくらいわかってるさ
でもそれを知らない人が沢山いるんだ
大きな山も水底...ハナマルの至近距離
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ヒグラシが鳴き続けている
足先を離れた靴を探して
振り返って見上げる空はオレンジ
湿度の濃い空気がまとわりつく
いくつもの些細な傷が痛んでも
どうしても走らなきゃいけなかった
わがままを煮詰めたような衝動で
考えなしのまま成長もしないで
満天の星空泣きながら星座描く
叱られた記憶も枕の上でリセット...夏のエアポケット【再投稿】
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ヒカリの輪郭が全てを包む頃
私は忘れているでしょうか
誇らしげな毛並みも今はもう
誰の指も触れることはなくて
知らない内にすり減ってしまう
どこかの国の幸せな人形みたいに
勘違いだっていいから刻ませて
一足先に雨が熱を奪っていく
星を天に帰すような秘めごと
新しいモノだけが残された地上...ヒカリノリンカク
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網目の上に落ちていく感覚は
記憶を粉々にして容赦ない
色は付いてないけれど
結晶になれば良いなって思う
私の成分に混ざっていないのは
きっと誰もが持っている当たり前で
気付かなければ良いのになって信じては
網膜がお節介に見せつけてる
そのまま丁寧に布でこしてみてよ
どうしようもないポタージュができあ...鏡のポタージュ
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俯いたままで見上げる事もなく
高く帆を張った月を見ないでいた
お小言もお構いなしでどこ吹く風
見つめられるのが怖いだけだったのに
洞窟みたいな壁際で丸まったって
野生には戻れない愛情寄生動物
謎多き生態はきっと解明されない
何笑ってるのさつねってやる
大きな空を知るのが大嫌いだ
月まで浮かんで笑って...月の空を陽の水底を
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おとしものをひとつ見つけたの
手のひらにのせたらそれは消えちゃった
届けたくて手を伸ばしてみたら
「ありがとう それはあなたにあげる」
小さな雪の結晶をもらった
おとしものをひとつ見つけたの
指先で触れたらそれは落ちちゃった
届けたくて指を掲げていたら
「ありがとう それはあなたにあげる」
微かな雨...おとしものきえちゃった
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訂正も修正も痕が残っていく違和感
間違っていないことだから消し去りたい
企んだ私の顔どんな風に見えてた?
クスクス笑ってないで教えてやっぱ嫌
穴蔵から出られなくなった野生動物さながら
退化していくヒカリへの反応鈍る本能
読めなくなった文字たちに別れを告げていたら
自分の名前すらも失ってしまったけれど...やっぱり言わないで
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もう着られないままでいる何着も
買いたかった頃には戻れなくって
時間だけクルクルン流れ続けてた
閉じ込めるにはもったいなさ過ぎて
流行じゃなくなっても少しくらいサイズも
どうにかすればそばに居られたはずなのにね
何もせずに捨てることも出来ない糸の束
解いて紡いだってお気に入りにはならない
誰にも見ら...空っぽのクロゼット
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夜を起こさないように静かに
今日をまだ生き延びていたい
うれしい出来事のあった日は
いつも必ず失敗するんだけど
カラフルなソックス詰めこんだ
色違い柄違い長さもバラバラ
両手を包み込んで浅はかな人形劇
脇役だらけで主役は来なかった
コンビニで立ち読みするのが夢
読みたい記事なんてないのにさ...さびつきフランネル
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鳴らなくなった踏切の前で轍に沿って
追いかけたかったものを思い浮かべてみた
どれもこれも軽はずみで恥ずかしいんだ
だからって捨てることも無いんだけど
星を覆い隠す雲が妙に温かくて困った
気がつけば風に飛ばされて月が見えるかも
今のうちに泣いておかないと星に見られる
夜露に紛れてしまえば証拠もなくなる...crossway.crossover.
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その場所に君が戻るとしても
少しずつ変わってるはずだから
どこかで安心してしまうね
繰り返しも焼き直しもしないんだ
ため込んでいく罪悪感で息苦しくて
雨の音にノイズが混じっていくとしても
走り出す夜は朝を呼びに行くから
あがきながらもがきながら待っててよ
強く握っていないと離してしまいそう
近く見つ...朝のダイアル
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小さく両手をすぼめて息を吐いた
靄になって空に溶ける頃にはもう
君の足音が聞こえなくなるだろう
内側にどの感情も残さないでいる
折りたたまれた手紙のインクみたい
あちこちに滲んで意味を為さない
限られた狭い空間の中ではそれが
とびきり上手な生き方なんだってさ
何を吸って歩んでいけば良いと思う?
まだ...吸気温度
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何もしなくたって同じだし
何をしてたって変わらない
呟きながらぼやきながら
終わらせることができなくなった
前だって見えたためしがない
振り返っても何も残ってない
日の光を見る前に星が落ちていく
私にはアシもアシタもないんだ
それでも千切れそうにねじれた
引きつった今日を繋いで逃げる...ヨワキカヨワキ
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いろんな事を読むのに飽きたから
使わない情報もいないない空気も
どこでもない感じないままが楽で
幸せな永遠をたぶらかしてたのに
鼻唄が駆け抜けた解いた金縛り
詰め込んでフタした記憶は爆発
片付ければ見てしまう無視すれば薫ってる
思い出すには残酷なアルバムだった
上書きしたい吹き飛ばしたいの
言い訳で...はらいせのたむけ
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私の成分をスポイトで取りました
不純物は含まれていますか
カルシウムは足りていますか
酸化は進んでいますか
異臭を放っていますか
沈殿物に硫黄分はありますか
紫外線に耐性はありますか
溶けた脳が混じってますよね
ねぇ科学者さん聞いてよ
どうしようもない下らないこと...すぽいと人間
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気持ちの最低温度を更新した
重みのない涙はこんなにも温かい
突き抜けていくあの頃の匂い
サイダーの泡みたいキラキラ消える
手を触れるのを躊躇っていると
傷つけてしまうんじゃないかって
自信が無いままの指先を君はずっと
確かめるように見つめていたよね
消えるのを知ってて消えないと思ってた
全然先送り見...キザムメロ
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プライベートな話立ち入る
興味なんかないの知ってる
星空でも見てた方が良いね
間違いに気付くこともないし
ほんの少しほんの少しだけ
扉を開ける勇気があるとしたら
そこに風は流れると思いますか?
でも聞かないふりしてください
満つる果つる川面の上にガーベラ
おまじない唱えたってほらね...えきせんとりりりりっく
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規則正しい響き鳴らして
さえずる波の飛沫は鼓動
繰り返しては薄れてく意識
目を開けるまでこうしてたいな
聴かせてるわけじゃないんだよね
聴かれてしまうだけなんだよね
そんなこと気にしないで生きてけたら
足跡ははみ出ずに済んだのかな
許すように揺らすように波が
少しだけ残った靴跡消してった...おすそわけセグメント
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玄関に靴がない夢を見る
キッチンに水のない夢を見る
天井に明かりのない夢を見る
窓に光りのない夢覚める
何度開け放ってもカーテンがある
何度閉じても開く冷蔵庫がある
誰と話しても聞こえない電話がある
何を喋っても伝わらない私がいる
全員の家に押しかけたいのに
私は動けないままでいたんだ...mil-Girl
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まっすぐなライン引かれてく
無音無振動無伝導非公式
噛みつかれた記憶おざなりに
針が振れるのをずっと待ってた
臆病モノの名札が外せないから
裸になって余計に無様でしょ
寂しがり屋は叫べないんですよ
きっとここが最後の場所でも
こじれつかせていましたよ一本
勝手に失っては増やして...Gete/monoオシロスコープ