タグ「応募用」のついた投稿作品一覧(110)
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自灯明
君は目を見ないで 話す癖があるんだね
不器用な人間なのは悪いことじゃないよ
呼吸を忘れても この公式は忘れずに
目を閉じても聞こえるんだ 昔聞いた怒号
前は暗闇 後ろは崖ぷちで もうイヤだ
君は自分のこと 許したまま 生きてみていいと思う
上手く笑えなくて 辛いときは 私が歌うから
泣きたい...自灯明
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守れない命なんてないんだよ 君は話す
それなのに、僕は君の一人も守れない いつか
世界を救って! そんな大逸れたこと 僕はできない
君は悪を倒す そのためなら 命さえ捨て去ることができた
二人 目を瞑って夢を描いた(のに)
君の手に 引かれて歩いていた
泣かないで暮らすことができるのは幸せだよ
ごめ...Knock Side Over
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夕陽に匿れた誰かの字は千々に茜空に消えて
この世界の呪いとなろう 燃え滓を偲んでも
戻らない屍の海 揺れる白を映した黒
揶揄に消えた 電子の中 遠い話だから
ほら、これが現実、終わらない小説だ、といやに饒舌
解れて、ほしいだけ?
今、燃える町が煙の中 最期の音を奏でている
私の白 貴方の黒 どちらか...Undone Towne(アンダーンタウン)
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時の思潮に潜む迎合 都市や地方に届く閃光
これが希望と崇める烏合 流れ弾
皮肉にも流れる星霜
生と死の もはやパレード
これも至高と称える烏鷺 君は何処?
明日は楽しく生きていられるよ
空は見上げないで
そしたら楽しく生きていられるよ
明日も僕とお喋りしよう?
そうだ これが僕らの世界だ!...ギフテッド
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誰かのことを想う そんな日が続くように
夜遅くに胸のとびら 開いて
夢よ 終わってしまえ 叶えられないだけで
物に当たってしまって どうせ世界は って歌で
言葉に乗せ 憂いて 涙はちょっと隠して
明日に託して今日は 帰ろうか
誰かのことを想う そんな日が続くように
夜遅くに胸のとびら 開いて
煌めく...Overslept
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マリア……リア
窓辺で唸る君の傍受機
言葉に滲む偏愛風手記
寝床で語る鬱と思春期
肩から伸びる 右手のパラノイア
物陰で黒ずんだ
「ねぇ、気付いてマリア」
先天性の偏愛が
君を食い荒らせと囁き
限定的な寵愛がまた...ポルターガイストス
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消えない痛みは「勲章」なんだって 音楽が僕らに言う
じゃあこの痛みも生きていれば 「勲章」に代わるのかな
言いたいことの端(はな)も ついに誰にも言わなかったな
そびれたものを眺めてたら 一日が終わるかな
何がしたいか 何を残したいのか
この両手には何ができるはずだったのか
言葉を飾りつけて 心を紛...インステッド
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藍色の世界 真ん中でチカと輝く非常灯も
剥き出しのパイプも もうココにはいられないの ワカッテルと
AIテクノロジーに守られた 故に壊れた感情を
山積みにされたボクの 黒い目が俯瞰している 世界を
隔絶された場所のことを 故郷と呼んだキミが
赤い目を擦って 少し笑って 冷たいその手で 寂しくないから...セルフセクター (最新歌詞版)
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八月の朝 星の残り香 君が嫌ってた 暑さの中
ラムネ瓶から 翅を広げた 羽虫が空へ 勇んで飛んだ
空しさが いつの間にか この部屋の中 充満してた
ただ君が いないだけだ 蒸し暑さの弊害
麗和な宇宙を越えて 越えて
黎明の天 唸れ 唸れ
今日がいつかの八月なら 瞬く涼風
揺れる街中 息を潜めた 夏雲...サマーワーム
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あなたは大馬鹿者 涙ながらに書き残す 言葉で
頭をぐるり巡る あなただけを愛してる と
耽美で かつ 無責任な
ただ忘れたいだけなの 幸せすぎた時間を
通り雨が頬を濡らして
正しい恋があるなら はじめから教えて
素直な人の愛し方から
忘れようとすればするほど また蘇る
あなたが残したもの 今でも心...正しい恋の忘れ方
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標本
埃りまみれの本棚の上 子どもの頃の自由研究
虫を集めて 麻酔を射した あの日の景色のまま
詩を書き殴って 埋もれた想い出は
まるで忘れられた標本みたいだ
針の先に眠る 蛹の中の色
アゲハチョウ
まだ あの夏のまま 君を探していた
繭に閉じ込めた後悔を
蝉時雨の中で 奏でた小さな音が...標本
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At a sign
爛れたニヒル 贄の肋 グシオンの炯眼を巡る
木霊する叫き 泣き喚き 「仕合せ」をと阿呆らしく希った
因縁果の顛末でさえ 薄ら嗤みの翳りに燻る
様あ見ろ これが褒賞だ 後は精々 零から死に直せばいい
ヴネメデ 言葉に隠せ ヴネメデ 抗う意志を
ヴネメデ 言葉に託せ ヴネメデ 彼方の...At A Sign
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喰らえ 街の空を塗り潰せば
夢も何れ壊れてゆく
何処へ 向かうんだ その御御足で
煙る野に咲く アルストロメリア
寂れた文字列 爆弾で凹んだ三日月
言葉 詰まる正常 断頭台からアルペジオ
窓辺 暗い夜 文明に呑まれた海
其れがニヒルでしょう 貝の音に訊くアムネジア
生きる意味を 探した僕らが
与えら...アルストロメリア
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幽花に聞こゆ
僕の頭上を廻る サテライト
痛くもないよ 君のあいうえお
机の落書きを辿る岬
そこから見える 歪んだ三日月
意味を探して 歩いた
落ちているのは吸い殻だけだ
何でもない言葉 だったはずなのに
痛むんだ 何故か
夢に凭れて 着いたターミナル...幽花に聞こゆ
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Aide エイド
返却日に休んで 一時の午後が失けてく
見馴れたとは虚ろな 逃げこんだ先の異世界
路地裏の隅 猫の足跡を追いかけて最果てへ
潮風の匂いに 胸が弾んだ
ここがきっと ボクにとって
居場所だって そう思った
あの場所で 生きていて
泣くのなら ここでずっと 歌えばいい
正確には惰って 身...Aide エイド
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傷悴インターセクト
俯瞰的謬見(ロジック)の溜まり場で煙草を燻らせ
威風堂堂と典型の溝へ 排水を垂れ流す
標準を定めた破落戸の声 油を抱えて
正義の形をして悄然と注ぐ 二進も三進もないな
酷く脆い善と悪が 網膜に貼り付いて
気が付けば ただ正解(それ)だけを求める
悖理した中毒(ホリック)みたいだ
...傷悴インターセクト
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Mad Hunter と 迷子のフォリア
ビターな夢に霊 天使 集るパーティ 真っ赤な身体に
薔薇 薔薇を染め切った Qと えっと その続きは?
逃げて 冷えた目 大体逃げられない
緋色を 故の命乞い
時化て 出来立て 恣意な 書き換え版
失敗作アリス
チェンソー左右に咲いた 白い薔薇はもうない
鈍...Mad Hunter と 迷子のフォリア
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デザーテッド・デザート
砂漠の中 歩く 仙人掌が宙を舞う
照りつける太陽 目を背けながら
背中には夢 希望 あと水と寝袋と
右手には腑抜けた ラムネを持っていた
少し休もうか 小蔭でバーベキューだ
もう歩けそうだ 未来はもうちょっと
見渡す限りは何もない場所だ
僕は独りきりで歩いているのだ
面白がっ...デザーテッド・デザート
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アルテミスの説教
「世界なんて」と呟いて
晴天を煽る 自棄に青い
それが慰めのつもりか
手すら差し伸べなかったのに
卑怯者め
放て 空の向こうへ
ボクラがまだ 未熟で 脆弱だとしても
必死に生き抜くことが
正しいとは言わない 言えない 今の君では...アルテミスの説教
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ノアの夢
赤錆びた小道にペチュニア
土埃に塗れた機械
目指して歩いたユートピア
瞳から消えた薄灯り
突然 雨が振り出して
濁水が命を溶かし
誰かが舟を漕ぎだして往く
晴れた丘から見える景色が
新時代だといいな...ノアの夢
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光
理不尽な十字架でも
背負わなきゃいけない
屁理屈で固められて
真面に動けない
ただ自由に生きていたいだけだ
それなのに不自由に支配されて
いずれ生きるのも強いられるのなら
もっと我儘でもいいのに
やがてまた 時間が過ぎて...光
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ラストモンキー
天啓に飢えた天上信者 合掌に覗く煩悩
劣等を廃せ 中層階級 現代 鳥獣戯画 茹だる摩天楼
救え 救え 創始神よ 巣喰え 巣喰え 悪知恵ども
軈て 歴史と綴られて 教科書は落書きで断つ
林檎の奪い合い 罪科の擦り合い
狡猾な命に溢れる箱庭
猜疑的馴れ合い 古傷の舐め合い
神話への反抗 ...ラストモンキー
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Nothing
吐いてしまいなよ 簡単に言うけど
喉に閊えるのはそんなに小さくないんだ
飲み込んじゃえば済んでいたことだろうに
咳込んでしまうんだ マスクもしないで
正直に述べる者を冷凍庫に突き落としたら
偽善に濡れた「可哀想だ」で溢れ返る
呪った 呪った 嘘まみれの世界
放った 放った 本当に地球...Nothing
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もし私が飛び降りていたら
もう少し早く電車は止まっていたかもね
急ブレーキが歌った
閑静を裂くブラウザ
線路が朱く染まった
18時はもう過ぎた
もし私が飛び降りていたら
もう少し早く電車は止まっていたかもね
エゴだ
でも、もし代わりに君が生きていたら...E g o
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遠い青を思い返そう 淡い空と鈍の海とを
陰る夏に枯れ木の山 どれも嘘にならなかったな
最後の夜に口笛吹いて 焚火に思い出を組み上げる
そんな君を僕は見た
君の好きな花 勿忘草は
この青い惑星に 咲いた花
さよならだ 青いそれとは
君の涙で生き永らえ
青い空が懐かしくて 君は少し憂いた目をした
海のよ...ワスレナグサ
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眺めている 一人で 君の作詞フォルダ
拙い言葉で綴った君の思い出
ハロー ハロー ハロー
「言葉って凄いんだよ」と君がよく言っていたなぁ
私は意味も分からず歌ってただけだけど
こうして見てたら ばかみたいだなぁ
命の無い私には些とも分からないけどさぁ
数日前 突然 君が居なくなってしまった
画面内 ...ハローハローハロー
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掠り傷は時が経てば 消えてしまうが
胸の傷は今になっても 疼いて
片した思い出から「どうして」「どうして」と問いかけても
あなたは何も言わず 冷たい目で私の奥をジッと見ていた
浮遊感と墜落 どちらが正しいのか私には分からない
背徳感と快楽ばかりを貪っていたあなたにも分かりはしないんでしょう?
昨...浮遊感と墜落
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暈けた朝に君の体温と 少し濡れた黒い髪と
僕に向けられた柔和な寝顔と
微かに残る君の香水と 雨に打たれた窓際と
喘鳴を吸い込んだ水溜りと
羽が左を向く そして右を向いた
甲高い音を背に 弱風の止んだ部屋で一人
さよなら 刻は戻らない
だからって 泣いていられない
二人で組み立てた積み木が
ふわりと ...Tim:eR
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教室の中へ 投影
僕の妄想癖 故 戦場と化した脳内
君の瞳は 透明
僕の擬似世界さえ 見透かしてるようだ
茹だるような 夏の街 君の肌 水飛沫
純とした 制服に 熱の魔法 陽炎
廻るような 靴の跡 僕の夢を踏み躙る
ぱらのいあ?
掴む筈の君の手が
夏に遮られて消えたんだ...サマースパイラル・ヒーロー (Summer spiral Hero)
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やがて世界は廃れて消えるから
誰も愛さないように生きてきたのに、
君は私のすべてを受け入れて
「魔法使いは凄いね」って笑っていた。
「脆い身体でよく笑えるよなぁ。
君には命の重さとか分からないのかい?」
君は笑顔で図鑑を抱えて
「死んでもいいと思っていた」分からない人間の言葉は
それから君は何度も...アンラスト・スノウ
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不変ばかり騙る報道 忽に消えた貴方と墜落後
人為的な陰謀に則り 深く掘らず河原に埋めた
こうして心に猜疑が 蔓延るこれこそセオリー
闇と明るみ 何だって今の世界じゃ塵同然だ
ボーッとしてるんじゃねぇ 終焉は足元から蝕む病原
ザーッと流れ出す砂嵐 糸の千切れた糸電話
為せば成る 生きよう 死にたくはな...ディストピア
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ラストタグ
雨が止んだ放課後 傘を忘れて飛び乗った
帰省時刻 烏の鳴く二番線
付箋だらけのノート 開いた儘夢に落ちた
駅に着けば俄雨 傘が無いことに気付いた
そっと 目を閉じて
降りる筈の駅を通り過ぎたら
隣の他人が教科書だ
知らない街灯りが流れ込む
アンダーラインを引いたように...ラストタグ(最後の付箋)
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自由に生きたいだけ 以上も以下もない
適度な退屈感で月を見る
君が目指してるのは栄えある臨終
完璧なAIにも出来ないこと しようとして
勝手な壁にぶつかって泣いている
そこが行き止まりじゃないってことを
見上げた蒼穹
君に授けよう この僕の翼を
君よ 羽搏け 世界を蹴り上げて
まだ痛む心を抱いて...不死鳥
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朝焼けに鱗雲
目を閉じて
「もういいかい」
向こうから声がした
幼い君の
暈けた陽炎に隠れた
大人になれば風化して往く
嘘の幻
夏の蒸し暑さに溺れて
君は笑った...嘘の幻
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呼吸を整えた夏際の視界に
潮騒を響かせて海が待っていた
足が浸るとこまで歩いて冷たくて
あの視線とは違う心地よさだ
目標に向かって走るだけなら
簡単だったのに叶えろなんて
息継ぎの仕方も分からないから
握り拳のまま泣いていた
空を見上げて
なぁ、これでも一生懸命生きてる...空を貫け