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「連続暗殺事件…物騒な世の中」
唄音ウタことデフォ子。MARTで支援を受けて社会復帰を果たしたウタは、小さな広告店でうだつの上がらない毎日を送っていた。基本的にやることといえば、街中で昼前から夕方まで延々とティッシュ配り。彼女は正直、そんな仕事に満足はしていなかった。クールで無気力、それでいて人前...「VOCALOID HEARTS」~第22話・狙われた少女~
オレアリア
≪Music:えいてる 様≫
<A>
何処までゆくの?
繋いだ手と手
白い木洩れ日
眩しく照らしました
<B>
そよいでる風
まるでふたり包むように撫でて
愛おしい刻...Transitory days
迷夢
重音テト、三十一歳。
俺と同じ街に住む彼女は、三十路とはとても思えない若々しい外見と、明るく前向きな性格を持つ――俺の憧れの人だ。
ただ、彼女にはひとつの大問題があった。
「ルコ!」
キュートなネコボイスで、俺は呼びかけられた。
「僕は一応君の先輩だよ? 会ったら挨拶くらいしてよ!」
テト...【欲音ルコ】この声は君にとどかない? 前編【重音テト・重音テッド】
上尾つぐみ
「……あれ?」
死んだかと思ったが、痛くも痒くもなかったので、俺は思わずうずくまった姿勢をもとに戻そうとした。
だが、何かが頭に当たってできなかった。
俺の頭上数センチのところに天井が迫っているようだ。重さから考えると、多分土砂がさらにその上に積もっているんだろう。
――おいおい、まさか生き...【欲音ルコ】この声は君にとどかない? 後編【重音テト・重音テッド】
上尾つぐみ
カイくんのお店に、一人の男の人がやってきた。
「あの、千代紙か、折り紙ありますか?」
「はい、ございますよ」
売場へ案内されて、彼とじっと眺め入る。
「今、人気がある折り紙はどれですか?」
「そうですね、ちょっと和紙のような感じの折り紙とか。江戸の模様の千代紙なんかもよく売れますね」
「なるほど」
...玩具屋カイくんの販売日誌(16) テッドさんの千代紙
tamaonion
ここは、ゆくりさんのお店、「ゆっくり」の売り場。
お茶が飲めるコーナーで、リンちゃんとレンくんが、仲よくケンカをしている。
「人の姿を写真にとって、勝手にブログに上げるなよな!」
キャンペーンの天使の姿のまま、怒るレンくんに、リンちゃんは涼しい顔で言う。
「いいじゃん。天使のテト・ドールの宣伝にもな...玩具屋カイくんの販売日誌(168) “はっちゅーね”をめぐる人たち
tamaonion
[G区画 街‐1エリア]
どうする。
レンは困惑しきっていた。なんて運が悪いんだ。…とは言ってもこのままやられるわけにはいかない…!
どうする、どうする、どうする!?
「…いないわね…」
一方のグミたちはレン探しに手間取っていた。
付近には戦闘の跡。倒れているユキも見つけた。騒がしさが収ま...BATTLELOID「STAGE13 表裏」-(1)
風のファンタジー
[某所 モニタールーム]
「ふう…説明って疲れるもんだぜ…」
ルコ―欲音ルコがため息をつく。
「お疲れ様…といいたいところだけどねルコ、あんた重要なこと言い忘れてるわよ。」
こう冷たく言ったのはテイ―健音テイだ。
「そうそう、せっかく皆が持ってるフォン、高度なやつなのに、何の説明もなしにどう使え...BATTLELOID「STAGE0.5」
風のファンタジー
「どうして泣き叫ぶ?よかったじゃないか、蹴落とす敵を減らしてやったんだぞ」
違う、違う、違う…!
「これで余計な感情なく戦えるんだよ?」
違う、違う、違う…!
「まだ泣くのか、お前は一体…」
「違う!!!!」
ついにグミは叫び、顔をあげた。二人の声が聞こえていたはずだが、視界には姿は移らなかっ...BATTLELOID「STAGE13 表裏」ー(2)
風のファンタジー
せめて奇怪であるように
境目 繋がれた白い鎖背負って誕生したのは完全な正解
声帯はもはや人間その物 現代に継ぐ 盛大に歓声よ!
騙されるお花畑踏み笑う 存在しない重なるその音色
赤いバベル 偽物で本物だ
名前はキメラ 覚えとけ馬鹿め
せめて奇怪であるように
切断 囚われている人間は 廃れて朽ちた生命...せめて奇怪であるように_歌詞
お砂糖大好き花崎音子
一京ある方程式より複雑な感情とさ
出会ったら何を思えばいい?
鍵拾ってINしてもいい?
最初から知りたくもないお前と俺で踊ってみたくない?
あ、質問ばかりごめんなさいって
GOOD LUCK and 楽観してるFINDER越しに
一点だけ気になることがあるから確認したいのさ
知ってたらでいいから
そ...ブラックジョークシンドローム
きーち
苦しめ苦しめ苦しめ苦しめ
この世の終わりに出逢ってしまって
このまま朝まで精神異常で
泣き叫んでも救わない感情論
人生最後に思いたいことは
ノートに書いたけど破り捨てた
脳内妄想は超スピードで
還ってくることはもうないみたいね
...I'm a knot loser
愛したい人が悲しむんだって...バイバイライフラバー!
きーち
作詞作曲 月(つき)
歌 唄音ウタ(デフォ子)
空を切って放たれた 狂った世界でラッパを吹いてた
イメージ通りの向こう側へ 開け放つドアから広がる未来へ飛び立つよ
宙へ舞って放たれた 繋がれた世界で円を描いてた
巻き戻る時間の流れ 羽広げ僕らを 受け止めてくれよ
混在した存在しないようなイメージの中...ムーンサルト・バックフリップ
月(つき)この手だけは離
「♪HAPPY BIRTHDAY TO YOU」
歌声が、お店の中に響きわたる。
店員さんとお店に来ているお客さんが、声を合わせて歌っている。
「♪ハッピーバースデー・ディア・キディディランド♪
♪ハッピーバースデー・トゥ・ユー」
パーン!と鳴らしたクラッカーの音に、みんなワッと声をあげた。
お客...玩具屋カイくんの販売日誌 (21) キディディ2周年、おめでとう!
tamaonion
愛してるって言ってこの世界で一番の嘘つきになって欲しい
遠い遠い記憶の中で信じたこと
闇に閉じこもったら思い出したい言葉を
大切にしようって決めた心臓
でも脈打ってるから流れて溶けてくんだ
恨みはしないよ
儚いのは知ってる
だから教えてよ
僕が何も知らないってこと
終わっちゃいないから...ミスト
きーち
ディズニーのエイリアンの人形が、置いてあるカウンター。
その横の椅子に座って、りりィさんが湯栗さんと話をしている。
湯栗はいり(ゆくり・はいり)さんが経営する、雑貨とキャラクター商品のお店「ゆっくり」。
カウンターの上には、エイリアンと並んで、“はっちゅーね”の人形も置いてあった。
「まあ、面白い人...玩具屋カイくんの販売日誌(196) りりィさん探偵団、発動!?
tamaonion
「愛して」が確かに虚ろに
欲望の渦に沈んでった
煌びやかな何かは言ってた
「最後まで最低なお前がいい」
闇は切り裂けたかい?
ハッピーエンドだなぁ?
拍手は喝采、OK。
満足したなら聡明
後に残った現実のゴミクズに
「本当」を観てこの映画は終わるはずなんだ...Carcass of Tragedy
きーち
そういえば諦め方とか知らないまま
ここまで来ちゃったな
明日には捨ててしまおうと思っては
大事に集めてきた僕
叫んでは虚しさがこだました僕が転がる部屋
普遍が無味なら後は僕ら自由じゃない?
これで最後だって時に愛すべき何かに
自分を選ぶために生まれてきたでしょう?
そうやって答えにたどり着いた瞬間に...REASON
きーち
UV-WARS
第一部「重音テト」
第一章「耳のあるロボットの歌」
その18「三人vsタイプH(その4・死闘)」
小隊長の胸に小さな光点が現れた。
タイプHが気づいたのはその光が伸びて、自分の左胸を貫いた時だった。
「そんな、仲間ごと?」
小隊長の背後でビームサーベルを握っていたのはテトだっ...UV-WARS・テト編#018「三人vsタイプH(その4・死闘)」
仮免美紀
倫理カルテ 隣りの基地へ
禁忌開天 空いてる壁面
心身配転 奥底地点
隣りの基地へ 隣りの基地へ
倫理カルテ 隣りの基地へ
禁忌開店 怪しさ満天カルメン
心身配転 と言うなら言葉心機一転
デジタル時限 地雷を飛び越えて それは
マインスイーパー 弾けるお数字 好きなだけ土地を使いましょう
マインスイ...マインスイーパー_歌詞
お砂糖大好き花崎音子
日曜日の午後。
キディディ・ランドの「雑貨コーナー」で、店長のカイくんが商品を並べていると、
お店にデフォ子さんとルカさんがやってきた。
お店には玩具だけでなく、木製のナチュラルなスプーンやフォーク、おしゃれなキッチン用品も置いてある。
「かわいいキッチン・グッズね」
ルカさんは目を輝かせた。
「こ...玩具屋カイくんの販売日誌 (23) デフォ子さん、ルカさんと野菜ジュース
tamaonion
ある日の午後。
カイくんと一緒にお店の売場に出ていた、アルバイトのミクちゃんは、
さっきからお店の中を歩いている女の子が、ちょっと気になっていた。
「可愛い子。でも、何を見ているんだろう?」
紫色のベレー帽をかぶったその女の子は、ミクちゃんが書いた商品の説明文の紙をじっと見たり、
ときおり、ミクちゃ...玩具屋カイくんの販売日誌(20)テトさん・ウタちゃんでぬいぐるみ
tamaonion
待ち合わせ
(1,2,3)
駅から徒歩5分の距離の
いつものカフェのテラス席で
待ち合わせ【UTAU ゴスペル アカペラ】待ち合わせ【オリジナル曲】
Red Eleven
カボチャ (Punpkin)
ミイラ (Mummy)
ドラキュラ (Vampire)
魔女 (Witch)
おばけ (Ghost)
ゾンビ (Living dead)
今日は
ハロウィン (Halloween)
白々しく夜が明けて
いつもと同じ朝が始まる...Alter Halloween
のば
UV-WARS
第一部「重音テト」
第一章「耳のあるロボットの歌」
その6「リツvsサラ(?)」
テト、モモ、小隊長の三人が発生装置の穴を出ると同時に、発生装置は大きく揺れた。
その頂上から火柱が立ち上ぼり、空をおおう雲に突き刺さった。
同時に、地平線の向こうから日が昇り始めた。かすかな雲の...UV-WARS・テト編#006「リツvsサラ(?)」
仮免美紀
ここは、アーチスト支援施設「ニコビレ」の作業室。
ちょっと不思議な人形“はっちゅーね”について、レイムさんが熱心にしゃべっている。
「この人形が、“異界”とつながってるすると、どこか他の場所の声が聞こえても、不思議じゃないですね」
「それって、フシギなんじゃな~い?」
のんきそうに、デフォ子さんが言...玩具屋カイくんの販売日誌(169) “はっちゅーね”をめぐる人たち (その2)
tamaonion
「やった!やった!デフォ子さん!」
ルコちゃんが、メールを印刷した紙をひらひらさせながら、飛んできた。
「どうしたの?」
雑貨店「つんでれ」の売場に立っていたデフォ子さんは、
あいかわらず、のんびりした調子で聞いた。
「ほら、これです」
ルコちゃんが見せた紙には、“キッズ・グッド・デザイン賞ノミネー...玩具屋カイくんの販売日誌 (34) デフォ子さんの事務所 計画
tamaonion
心が織りなす言葉から
美しさを剥ぎ取って
愚かで稚拙な配列は
蜘蛛の巣に捕まって泣く
絶叫、憤慨、惨劇は
色褪せて消えてく
信じ続けてた存在が
原理に消されてくように
さぁ、どれをちゃんと僕としよう?
閉じた世界で抱く劣等がこのザマさ...正義モドキ
きーち
雑貨店「つんでれ」の近くにある、テッドさんの事務所「重音舎」(かさねしゃ)。
テトさん、デフォ子さん、テッドさんの3人が机を囲んで話をしていた。
「だいじょうぶ、ウタちゃんならできるって」
「そうかな」
デフォ子さんは、テトさんのことばに頬を赤くしてうなずいた。
ちなみにウタとは、デフォ子さんの本名...玩具屋カイくんの販売日誌 (26) グッズ化!クロミク・ドール
tamaonion
一瞬だけど猛ダッシュ
せめて追いつかれたくないんだ
鬨の声はすぐそこまできてる
生前もっとスローペース?
僕の知ったこっちゃない時代
教科書の中で遭難してる
幻想の平常を
劣等感の猛ラッシュ
たまに来るけど暇なんだな
時に救われる朝もあるけれど...スピードライフマン
きーち
がたごとゆれる電車で
どこまで行くか
決めてない!
空が青く見えるよ
ずっと遠くに行こうか
がたごとゆれる電車で
行けるとこまで行ってみよう
行ってみよう!ずっと
ムシフミ
「デフォ子さんの声が、聞こえたの?」
りりィさんは聞き返した。
ゆくりさんのお店の棚に置いてある“はちゅーね”人形。
それが、急にしゃべったのだ。
いままで、リンちゃんと言い合いをしていた、天使のコスチュームのレンくんまでが、
不思議な顔をして、人形をのぞき込んでいる。
りりィさんは、モモちゃんに聞...玩具屋カイくんの販売日誌(163) “はっちゅーね”との、ひととき (その3)
tamaonion
UVーWARS
第三部「紫苑ヨワ編」
第一章「ヨワ、アイドルになる決意をする」
その29「実技試験その5~採点~」
ドアがドンと開け放たれた。
〔ビックリした!〕
ドアを開けて出てきたのは、デフォ子さんだった。
デフォ子さんは、耳に当てていたスマホをゆっくり下ろした。
「聞こえてる」
デフ...UV-WARS・ヨワ編#029「実技試験その5~採点~」
仮免美紀
いま活躍中の、デザイナーたちが入居している施設「ニコニコ・デザイナーズ・ビレッジ」。
レン君はここを訪れて、友達のテトさんたちと話している。
「そうなんですか。ここのデザイナーさんたちも、メンバーが変わるんですね」
レン君が言った。
「そうなのよ」
テトさんたちはうなずいた。
「じゃ、皆さんは今度、...玩具屋カイくんの販売日誌(198) 不思議ゾーンと、不思議な人たち
tamaonion
「いらっしゃいませー」
元気な声がイベント会場に響く。
ルカさんの会社の移動自動車のカフェ、「ドナドナ号」が、
会場の一角にとまっていた。
東京・有明のビッグサイトで開かれている
「エコロジー・フェア」の会場。
ドナドナ号は、クッキーと、おいしいコーヒーを積んで、イベントに参加した。
スタッフの、ル...玩具屋カイくんの販売日誌 (35) 動き出したドナドナ号
tamaonion
ちょうどこんな雪が降ってたな
道行く人は迷惑そうで
何も考えてないようなスノーマン
君は今幸せかい?
そうだ 写真を撮っておこう
何度でも思い出せるように
それさえも忘れてしまったら
やっと歩き出せるから
ずっと前に見つけた思い出の中で生きてるんだ
スノーマン きっと僕は今年もひとりでいいよ...ロストスノーマン
きーち
テトさん、デフォ子さん、ルコ坊の3人は、
いっしょに「ナチュラル・ハウス アディエマス」にやってきた。
東京の都心から、かなり離れた町にある、
ちょっと見ると、小さくて素敵な、白い壁の家。
ここが、新しくできた、“ナチュラル”がテーマのお店、「アディエマス」だ。
●ナチュラル・フードや、グッズがいっ...玩具屋カイくんの販売日誌 (40) ナチュラル・ハウスにやってきた
tamaonion
土曜日の午後。「つんでれ」の売場をモモちゃんにまかせ、
テトさんとデフォ子さんは、喫茶店でルカさんと話をしていた。
「ルカちゃんの勤めてるところは、ぬいぐるみとか、あつかってるでしょ?」
「ええ、そうね」
テトさんの問いに、ルカさんはうなずく。
「あのね、いま私たちが作ってる、ミク人形の事なんだけど...玩具屋カイくんの販売日誌 (28) ルカさんで、コミカルなぬいぐるみ
tamaonion
「それでは、ひととおり自由に見てくださいね。ただ、アーチストさんのアトリエや事務所は、遠慮してくださいね」
「はい」
“村長さん”とよばれる、順さんという人に言われて、レン君は頭を下げた。
そして、一人で廊下を歩き出した。
ここは、アーチストたちが仕事場を構える「ニコニコ・デザイナーズ・ビレッジ」(...玩具屋カイくんの販売日誌(197) レン君、ニコビレに潜入!
tamaonion
まだ解けない心の糸は
絡まるのをやめずに
静かに疼いて消えない
脳裏を焼き尽くして
鋭利過ぎる言葉の刃は
もう錆び付いたはずだと
息もできない時だけが
囁いて戻りはしない
「人は悲しい生き物ね」
それは誰かの為の嘘で...Labyrinth
きーち