タグ「曲募集中」のついた投稿作品一覧(138)
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車道沿いに映える夜灯りをなぞり
目の前にはニーチェ曰くの深淵が在る
私達の定義は透明で幽霊に酷似した
まあ、どうでもいいか
地球がひっくり返れば恐竜も踊る
時代錯誤のアフロ・ポップで
吸血鬼はニューヨークを歌った それは遠い国の話で
まあ、どうでもいいか
奇々怪々は世に憚らず 有栖川有栖を漁った
煙...AM9
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この物語の終わりに 君と薔薇を摘もう
大事な約束を鞄にしまって行こう
この物語の終わりの その向こうで また会おう
お茶会から抜け出すイカしたマッドハッター
三月のウサギは五月病を患う
五月雨に降る雨に さめざめとした気分をさらう
出口のないチェシャ猫のタンゴ
眠らないネズミ 眠らずの夜を明かして歩...この物語の終わりに
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ザリガニの鳴く頃に ディーリア・オーエンズと悪意の滴り
退廃的な暮らしの隅に ニューオーリンズに斧男の醜聞
どうでもいいけど どうしようもないね
蛾と踊れよ 恐怖映画みたいにさ
悪夢の迷路に迷い込んでリタイア
蛾と踊れよ 恐怖映画みたいにさ
このシナリオには約束の処女はいないのね
この手の中から零れ...蛾と踊れ
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路地裏に逃げ出せ せーのでロックンロール・スター
宗教戦争の末に教祖はこの地を去って それから
「あーだこーだ」だの「アレやコレ」を長々費やした原稿用紙に
積年の恨みをぶち撒けて書き散らした それが仇
過食と減食を繰り返して それでも前に進む
人生ゲームはカジノの真ん中で回る それに何を賭ける?って...四畳半神話体系
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懐かしい歌の中に横顔 萌葱色の原色
足の踏み場に気を付けて まるで駄目な僕らで
梅雨の香りの中に我楽多の夢が浮かぶ
大丈夫 猫を被らなくても 一人で歩けるよ
掛け違いのボタン 外して付け直し
祈りや呪いは解かんままで
僕らは行こうぜ
それでも世界は前を向く 答えなんて無いけど
主語の大きさを比べ で...アイリス
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棘張った感情の先端に躓いてら
脛を怪我した 膝小僧もほら
傷だらけで醜いけど これも一つの勲章なんだよ
なんて こんなのも恥ずかしいかい?
あるなしを数えている ナントカを口遊んでいる
風を集めて ほら、ハッピーエンドを歌おうぜ
涼しいのだ 心が吹き抜けて
自分のスピードで世界と踊っている
難しい語...ハリネズミとオッペンハイマー
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ひたすら積み上げた階段の上
あてもなく登り続けている塔
ただ積んでいくばかりの本へ
挟んだ栞 いつかへの憧憬
Dont‘t Look Back in Anger
有線で繋がる過去の日々へ
ひとりよがりのまま救われたくて
フィクションを重ねて嘘を吐く
胸を打つ鼓動 ノックして 扉を開けば神話へ
四畳半...ドルアーガ
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失くしたままの透明な魔法を
手を擦り抜ける さわれない歌を抱き締める
難しい言葉は使わない方がいい
手を擦り抜ける 希望みたいな文字を探した
うるさい世界との距離感 風邪の日の咳と体温計
好きなものだけを それだけを愛して
捨てたくない感情を探した 手探りのまま探した
くしゃみの中に紛れた記憶の香り...プルースト
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古い扉絵の向こう 幕間の景色と城壁
巨人達が歌う みなの隣人を讃える歌を
バックパックの中に仕舞い込んだままの思い出が
産声となって咲かす 夏空に橙の油絵を
命を捧ぐに相応しい感動を
記憶の中の言葉 パズルみたいに組み合わせ
答えを探している あの日、飛んだ鳥の意味
時計仕掛けの作劇は 伏線と踊り狂...ワールドトレードセンター
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サラゴサ手稿の木阿弥
千夜一夜の謎に熱に悩むんだ昼夜
夕暮れ沿いに鳥の群れ ヒッチコック
ミイラ取りに美しい棺を!
マッドマックス 主役はギークボーイ
剣を取れ ここだってゾンビランドさ
三番打者は見透かしたフォアボール さあ、ほら
君の番が来たようだ
引用は素晴らしき教養のインフレ
熱帯に浮かされ...ベイブ・ルースにサンキューを!
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季語のない季節を飾るサーチライト
色取り取りの間で踊ろうよ
筆が折れても描かなくちゃ 僕達はどう生きるの?
いつかの巨匠の為体 必要な言葉も無くなって
文末に句読点を付けたのなら こんな小節も簡潔さ
一聴じゃ分かんなかった 事も沢山、知ってきたけど
いや、まあ言いたい事はもう無いんだけど
さあ 次の...羊をめぐる冒険
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怪我をした 怪我をした
瘡蓋を剥がさないまま恥を晒して
ささくれみたいな太陽の光線が
突き刺して 心臓ごと
焼き切れるぐらいの火を点けた
幸福になって消えるわけなくて
雨に唄って、とか焼き直して
同じ定型句を打ち直している
ショーシャンクの終わりとか くだんない
そうだ 僕らずっと囚人なんだ...ジュブナイル
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愛は降り頻る事はなく 孤独の淵で素知らぬ顔
お菓子のガムボールが笑う チョコレートの鳥が手を握ってくれる
ねえ、大丈夫 きっと大丈夫 おかしな僕らは
ひとりぼっち でも、寂しくない
ブラウン管の向こうで作劇が涙を拭いてくれる
そうだ 銀河に願いを、とか言ってみない?
書いた小説は誰かの物真似みたい ...ガムボールと賢治の日々
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蜃気楼を駆けるピーター 功罪の海を抜けて
正しさを問い掛けて ずっと待っているよ
出鱈目なシュルレアリスムを描き直したくてさ
踊り狂うのだ マグダラのマリアと
言葉を餌に撒いて 世界の果ては圏外の様でね
クラップ・ユア・ハンズで平和を宣うんだ
だーだば どぅっどぅっどぅー
それ なんて意味だっけ?
...苦悶にラブソングを
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願い一つ しょうもなくて 誰にも言えないまま隠したままで
ランドセルに 古い映画に 埃を被っても褪せないもの
小さな世界 当たり前の日々 転けたり笑ったり忙しなくて
恐竜と遊びたいなとか 将来の夢はお医者さんだった事とか
扉絵の向こうで心臓がノックして 太陽が僕を迎えに来る
正しくないまま 勇気もな...流星群
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未完成のプロットを
組み立て直して あの続きを描いている
まだ届かなくて 休んでばかりで
それでも歩き出した
言葉に嘘は吐けない
とても大事で 捨てられなくて
胸の中で 諦観の淵で
透明にならないフレーズが澱んで
誤解ばかりが ほどけなくて思想になって
午前未明のスコールに曝され...サイドオーダー
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じゃあ 出掛けようか
新しくした定期を握って
怖がってきた改札の向こうへ
君の勇気で
君の中の名前を無くした
ただごとじゃない物語を越えて
瞼に隠した約束の為に はじめなくちゃ
毎月購読した読み飽きない雑誌
誰にも言えない秘密の覚え書き
殺したい奴の数以上に救われたかった自分を...Flash
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鯨の子達 悪夢の滴り
他愛無い友情にハイボールの気泡を想ったり
それから 続いて行った
それから いつか終わってしまった
言いたい事とか、もう無いんだけどさ
海賊船と革命の海の果てに
僕らの間違いもいつかは世界史になる とかは
そんなの あるわけないし
そんなのを妄言って云うんだって
ワンピースの少...言いたい事とかもう無いですけど
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何かが苦しくて息継ぎが出来なくて
肺が潰れそうなほど エーテルを吸った
私が私を愛せるまで
魔笛が聞こえる 風の音が連れ去ろうとしている
長く伸びた影を踏んで
今日という日の輪郭をなぞった
貴方の短所を貴方が愛せるように
本当に優しい言葉をたくさん探すからさ
怖くて震える その手を握って
嵐の向こう...嵐の向こうへ
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夕闇通りを行け! X雨にアンブレラ
つまり、書き出しからトリックなのさ
叙述主義にトリュフォー
砕けた人間強度を補填する為の理論武装
それでも 今日もどうにもならないなら
冷笑の終わりに花束を
どうでもいいとか どうでもいいのさ
そう最初から返信不要だったのだ!
オルタナティブによがり 独り善がりた...理論武装の終わりに
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人魚姫の最期 泡になって消える
こんな日々もいつか嘘みたいになる
村上春樹の小説の一行を切り取った様な世界は
何処にもなくて 見てみぬ振りしていた
言葉を切って貼って 何を見つけた?
何も無かったよ 世界の果てには
真っ赤な夕陽が
はじめからあった様に そこにあったのです
人魚姫の最期 届かなかった...ナイトライダー
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産声を一つ 青い星のすみっこ
祝福の花に囲まれていた様な
理由を後にして書き出しが最初
貴方たちの私小説の独白の中で
名前を貰った
迷いながら淀みながら足跡を残し
携えていた銃弾も失くした帰還兵
眼の下に出来た隈と口元の皺は
これまでを言わずとも雄弁に物語った
鏡の向こうで泣き腫らして...ドント・ウォーリー
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頭を擡げた月の端っこが
欠けた様に見えたのは 気のせいか
排気ガスが夜景を彩るのなら
あのプルトニウムも風を束ねる
手を擦り抜けた記憶を想う度
背中を蹴られた錯覚があるから
机の引き出しに眠るクイズ集
忘れたまま 未提出の課題
薄い鉛筆で線を引いて投げた
明日 明後日 昨日からの残穢...夜の真ん中、煙に巻く
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昨日残った火傷痕が
私を殺すアマリリの銃口が
いつか救いになってくれると信じて
眠るのです リッケンバッカー
歩き出す、リヴァー・フェニックス 荒野の果てで
世界の終わりを見据えた 違えた「I Love you」は
街の灯りとなりてモダンと踊るのだ
僕らは気の狂えないピエロ
ゴダールの映画は趣味じゃ...アマリリ
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そして 僕達は産まれてから ずっと孤独なままで
半月に照らされながら 口遊むよ 愉快な唄
泣き虫を隠さないで 苦くて拙いママレード
喉の奥に詰まった言葉を吐き出そう
君も知らない四半世紀の
誰も知らない バイオグラフィー
ささくれみたいな思想の渦
夜の街 空き缶と雫
降り出すスコールの流れ 身を任せ...バイオグラフィーのダンス
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スニーカー鳴らすハイハット
鼓動と呼応する景色にコーラスを
始まりを嘯いた季節の
形容に相応しい語彙にオーラスを
対極に位置する言葉や理由が
意味になっていく
散り散りになっていく足跡と
やけに強い日差しの皮肉と
海底トンネルの向こうに
何かがある気がして走り出した...春
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最終章を打ち切って 新時代を迎え撃って
喝采の前哨戦で僕らトーキングヘッズ・ユー!
扉絵から、はみ出した理不尽な鬱鬱が
日々の最悪を彩って 渋滞中のスクランブル
一つ一つ数えて また振り出しに戻って もう
切りのないグランブルー 空の端っこで
サヨナラの代名詞をいくつ思い付いても
あれからの後日譚は...トーキングヘッズ・ユー
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ノーチラス号の沈没 深海からのノンマルト 東京
瓦解する平和 核融合炉の分裂 いないゴジラ
僕はどうかな? 最終兵器になれるかな
他愛無い最終回の手前で 歌を歌う 歌を歌う
声高に叫ぶ主義主張を前にして 歌を歌う 歌を歌う
主語のデカい僕らの枕詞を以てしたとしても
手に出来ない この世の全てを
壊す...浸水東京
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水族館に掛かった 少し不思議な魔法の力で
幽霊少年は相も変わらず孤独なまま走り出した
明日のシフトは夜勤で コンビニのアイスが希望で
読み掛けの小説 ウォッチリストの映画 瓦解した約束
環状線 僕にとっての名盤 あのバンドの3rdアルバムは
幽霊少年 彼の拙い語彙では及ばない奔流の秘宝
明日のご飯は...花束みたいなサヨナラをしようぜ!
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石英が群れを成す地平に 掠めた蜃気楼は普遍
まだ変わらない、あの光へ
風に吹く栞に土煙 この日々が教えてくれた
色んな故郷の名前を
碧玉は不可説を越え 二条に照る不可説転
反射する瞳は賭けるに足る 始まりの景色である
思想は途方に置いてかれ 括弧付きの倍数へ
質量を越えて走り出す 僕の筆跡がこれまで...塵劫記
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オシャレの合言葉は「ぱっぱらぱら」
擬音弱者の鐘が鳴る
井の中の蛙の為のテレキャスター
憂鬱って言葉の書き方
杓子定規じゃ測れない空想も
机上でサンバを踊っている
僕の好きな映画は あいつにとってはゴミクズで
考察の考の字も知らん奴には
分かりもしない呪いが僕らの共通言語なら
冒険の書は消えないのさ...ホップ・ステップで百年戦争
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銀河に願いを 恥晒しのノスフェラトゥ
地下室の手紙
太宰治の引用は今更 拙いね
でも 嘘のない祈りだよ
上手じゃない呼吸しか出来なくて
あなたがそんなに悲しむぐらいならば
僕が夜鷹になりましょう
さようなら、マザーグース
冬の世界に全てを失った 孤独な蜂は それでも、と巣を探す
春風がともに吹く事を...さようなら、マザーグース
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タイラー・ダーデン 僕らは夜を明かして
扉絵の向こうで縮こまっている
ショートしそうな心臓の鼓動
眩しい朝を怖がる 幽霊の様に
押し込まれた棺の中で
美しい最終回を夢に見る
素晴らしい未来を手に入れたとて
そんなもの手放せよ スーパーヒーロー
フィール・グッド・トゥ・ビー・コンティニュード
幕間を越...Feel Good To Be Continued
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蛇足の後日譚 大長編の後は焼け野原
草臥れたテレパシーは受け売り 安い商売
賭けるに値もしない夢
「あんたはヒーローだよ。私はずっとファンだよ」って
ずっと信じてくれた おばあちゃん
その言葉だけ信じて 拙い生き方をしているよ
人生の正体はきっと しょうもない暇潰しであって
何ともなしに生き伸ばして...描く事について
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怪獣少女は夕焼け色の瞳 世界の終わり
命の最中に投げ出せない白紙のキャンバス
怪獣気取りは己を看取った諦観状態
結局、何も為せないまま終わったなあ
ぐちゃぐちゃの思想感情を何とか繋ぎ止めて
起承転々転々 転ぶだけの日々を転がって
もう、死にたいとか通り抜けて なんとなく
明けない夜を明かす
それから...僕はマーロウに唾を吐いて