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「連続暗殺事件…物騒な世の中」
唄音ウタことデフォ子。MARTで支援を受けて社会復帰を果たしたウタは、小さな広告店でうだつの上がらない毎日を送っていた。基本的にやることといえば、街中で昼前から夕方まで延々とティッシュ配り。彼女は正直、そんな仕事に満足はしていなかった。クールで無気力、それでいて人前...「VOCALOID HEARTS」~第22話・狙われた少女~
オレアリア
デフォ子さんが入居する施設、「ニコニコ・デザイナーズ・ビレッジ」、通称・ニコビレ。
ミクさんは、彼女と2人で作っている人形の“はっちゅーね”の打ち合わせに、ここに来た。
ティールームでお茶を飲んだあと、2人はニコビレの「作業室」に向かった。
デフォ子さんが部屋の引き戸を開けると、室内には先客がいた。...玩具屋カイくんの販売日誌(161) “はっちゅーね”との、ひととき
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雑貨店「ゆっくり」の店の前にやってきた、リンちゃんとモモちゃん。
2人は、店のドアを開けて、中に入ってみた。
雑貨に古書マンガ、アニメのDVD、キャラクター雑貨などが、いろいろと置いてある。
「いらっしゃいませ~」
店の奥から、のんびりした声が聞こえた。でも誰も出てこない。
「ゴメン、ちょっと手が離...玩具屋カイくんの販売日誌(160) デビちゃん、売り出し作戦開始 ~その5。
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「ワタシ、ちょっと“オカルト”っぽいことが好きで、いろいろ想像しちゃうんだけど」
レイムさんは、作っていた粘土の小物を置いて、言った。
「この部屋で、デフォ子さんが“爆発”事故を起こしたときに、不思議な作用が起きたのかもしれない」
「不思議な?」
マコさんが聞いた。
「どんな、不思議なことです?」
...玩具屋カイくんの販売日誌(155) レイムさんの推理
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壁の穴をふさいだベニヤ板の向こうから、聞こえてきた男の人の声。
そばにいた3人は、思わず顔を見合わせた。
「んー、なんやろ? 男の人の声、聞こえましたよね」
マコさんが、首をかしげて言う。
「ええ、たしかに」
ぱみゅちゃんも、眉をしかめて答えた。
マコさんとレイムさんは、部屋を見回した。男の人はもち...玩具屋カイくんの販売日誌(154) ニコビレ、作業室の謎の穴
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「なんか、よくわからないけど…」
デフォ子さんは、お茶のカップを机に置いて言った。
「ウワサでは、たまに、人の話にあいづちを打つんだってサ」
話を聞いていたマコさんは、目を丸くした。
「はぁ。でも、それって、中にはいっとるマイクロ・コンピュータで、反応するだけとちがうの?」
アーチスト支援施設の「ニ...玩具屋カイくんの販売日誌(153) はっちゅーねと、不思議な穴
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「これも、わりとカワイイ」ですよね、どう思います?ガクポ先輩」
メグさんは、向かいに座っているカムイさんに聞いた。
雑貨店「トーイパーク」のスタッフルーム。
机の上に、新製品の人形「はっちゅーね new version」 が、ちょこんと置いてある。
この少女のすがたの人形は、言葉をかけてやると、内蔵...玩具屋カイくんの販売日誌(148) ミクさんの「はっちゅーね」
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「よろしくおねがいします!」
「こちらこそ、どうぞよろしく」
「ふふ、いい先輩そうで良かった。ヨロシクお願いします!」
なんだか、昔からの友達のようになじんでしまった、一同だった。
ここは、新進のデザイナーや、創業して間もない、将来有望な企業を支援する施設の「ニコニコ・デザイナーズ・ビレッジ」。
1...玩具屋カイくんの販売日誌(144) ニコビレの新たな仲間!
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りりィさんの雑貨店「星を売る店・上海屋」。
レンくんとゆくりさんが、オーナーのりりィさんと話していた。
「彼女のたくらみ?」
金髪を掻きあげながら、りりィさんは答えた。
「ええ、モモさんの“ギャラリー・ゆうひ”で、景織子さんの原画展を観たとき、気付いたのよ」
「ふぅん」
二人の話を聞いていたゆくりさ...玩具屋カイくんの販売日誌(143) デビちゃん誕生!
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「へぇ、こんな展示もやってるのね」
テトさんとデフォ子さんは、店内に入ってきて、展示を見回した。
ギャラリー「ゆうひ」では、いま、イラスト作品を展示している。
人気ブロガー「ぴこ」さんの描く犬のイラストは、ユニークで、目を引くものばかりだ。
「いらっしゃいませ。ゆっくりしていって。これ、ルコちゃんの...玩具屋カイくんの販売日誌 (128) 新ドールと、「ガリバー・コーヒー」
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「ふぅん。僕も見てみたいなあ。その、“しゃべる看板”」
「びっくりするわよ」
興味シンシンの顔で言う、カイくんに、アン店長が説明した。
「アタシも最初に見たときは、じっと見入っちゃったもの。発明するの、大変だったでしょ?」
「んー、そうですね」
アンさんに聞かれて、デフォ子さんはのんびりと答えた。
...玩具屋カイくんの販売日誌 (109) デフォ子さんの、しゃべる看板 (part1)
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明日へ UTAU/デフォ子
天気がいいな散歩だ
ウキウキするな
準備はできた?
ハミングしながら
歩こう
暖かい風春だな
ワクワクするな
つくし、たんぽぽ
眺めててくてく...明日へ
もちごめ
「へえ、面白いね。ウタちゃん、おめでと!」
「うん、ありがと」
テトさんの言葉に、照れくさそうに笑うデフォ子さん。
二人が座っている「ニコビレ」のロビーの、机の上にあるのは、「アノニマ・マガジン」という雑誌だ。
この雑誌で、来月から4コマ・マンガがスタートする。
タイトルは、「マイティ・デフォ」だ。...玩具屋カイくんの販売日誌 (94) 4コママンガ「マイティ・デフォ」
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【ズレた!】
たいしたことじゃないよ
ふとした時に気付くんだ
頭空にしよう
些細な嘘で騙してベイベー
あいつら気に食わない
些細なことがあったんだ
どうやって繰り返そう
たいしたことのない日常を
嗚呼、涙も出ないくらいに擦り切れてる...ズレた!【デフォ子】【歌詞】
ゲドウ
●ミクさんの悩み
「おや、ミク。どうしたんだ?店にくるのは、久しぶりだね」
カイくんが、キディディ・ランドに入ってきたミクちゃんに言った。
「兄さん、ちょっと相談したいことがあって」
めずらしく沈んだ表情で、ミクちゃんは言った。
スタッフルームで、紙コップにジュースを注いで、カイくんは聞いた。
「じ...玩具屋カイくんの販売日誌 (86) ミクさんと、黒のはっちゅーね
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日曜日の午後。
新しくできた、美里さんたちのカフェ「カフェ・ドナ」で、
テトさん、モモちゃん、デフォ子さんの3人が、お茶を飲んでいた。
「ふぅん、ウタちゃんの発明を、らら”がねぇ」
テトさんが、おどろいて言う。
「そうなんだ」
デフォ子さんは、コーヒーをすすってうなずく。
「それ、どんな発明?」
モ...玩具屋カイくんの販売日誌 (82) デフォ子さんの大発明
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「よーし、この辺の壁に、青い星を光らせよう」
デフォ子さんは、店内の見取り図を広げた。
カイくんは、カフェテーブルの上に、彼女が書いたランチョンマットを並べてみた。
「なかなかいいじゃないですか、シックで」
「だよね」
カイくんの言葉に、デフォ子さんはちょっと得意げだ。
彼女たちが取り組んでいるのは...玩具屋カイくんの販売日誌 (71) クロミク・カフェ、スタート!
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「こんな感じでいいの?」
コーヒーカップを持ったルコちゃんが、不安そうにたずねる。
「うん。それでいいよ。普通にコーヒーの入れ方のコツを、しゃべってね、ハイ!」
ビデオカメラを持ったデフォ子さんが、しゃべりだしたルコちゃんを撮影する。
カフェ・つんでれの厨房で、撮影をするデフォ子さん。
キッチンの横...玩具屋カイくんの販売日誌 (61) デフォ子さんの発明
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モモちゃんたちの働く「カフェ・つんでれ」がある、区の区民ホールで、
『フォト・コンテスト』がいま、開催されている。
一般の人が応募した、いろんな写真の「入選作」が展示されているのだ。
写真のテーマは“カフェ”。
「カフェ・つんでれ」の協力で、店内の風景や、テーブル、食器など、
一般の方に、自由に写真...玩具屋カイくんの販売日誌 (59) モモちゃんの激写
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「……あれ?」
死んだかと思ったが、痛くも痒くもなかったので、俺は思わずうずくまった姿勢をもとに戻そうとした。
だが、何かが頭に当たってできなかった。
俺の頭上数センチのところに天井が迫っているようだ。重さから考えると、多分土砂がさらにその上に積もっているんだろう。
――おいおい、まさか生き...【欲音ルコ】この声は君にとどかない? 後編【重音テト・重音テッド】
上尾つぐみ
重音テト、三十一歳。
俺と同じ街に住む彼女は、三十路とはとても思えない若々しい外見と、明るく前向きな性格を持つ――俺の憧れの人だ。
ただ、彼女にはひとつの大問題があった。
「ルコ!」
キュートなネコボイスで、俺は呼びかけられた。
「僕は一応君の先輩だよ? 会ったら挨拶くらいしてよ!」
テト...【欲音ルコ】この声は君にとどかない? 前編【重音テト・重音テッド】
上尾つぐみ
カフェ・つんでれに、ひさしぶりにカイくんが来ていた。
デフォ子さんと、話をしている。
このあいだ行われた、「トートバッグ展」で、
デフォ子さんが描いた「クロミク」の柄が、投票で人気2番目。好評だった。
それが、商品化されることになった。
絵は、ミクちゃんをデフォルメしたクロミク。
ラフスケッチ風に描...玩具屋カイくんの販売日誌 (49) クロミク・ワールド始動
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「じゃあ、いまはファッション・デザインをされているの?」
「ええ。もう一人のデザイナーと一緒に、“天和”というユニットを組んでいます」
電車のシートで、デフォ子さんとマコさんが話していた。
新進のデザイナーを支援し、安い値段で事務所用の部屋を貸す設備、
「ニコニコ・デザイナーズ・ビレッジ」。
デフォ...玩具屋カイくんの販売日誌 (46) 新しい事務所がスタート
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ある日の昼下がり。
「カフェ・つんでれ」で、テトさんとデフォ子さんが、お茶を飲んでいた。
●クリエイターを支援する施設
「ふぅん、受かるといいね」
テトさんが言った。
デフォ子さんは今日、安い値段でオフィスが借りられる施設の、
面接を受けてきた。
ファッションやデザインの業界での起業をめざす、デザイ...玩具屋カイくんの販売日誌 (43) デフォ子さんの仕事場 計画
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日曜日の午後。
「カフェ・つんでれ」のテーブルで、デフォ子さん、ルコちゃん、ソラくんの3人が、お茶を飲んでいた。
新しくカフェとしてスタートした「つんでれ」。
忙しいテトさんに代わって、モモちゃんが店長になった。
調理のスタッフに、カレー料理の上手い、恵那ソラ(えな・そら)くんを雇っている。
デフォ...玩具屋カイくんの販売日誌 (41) コーヒーとカレー
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テトさん、デフォ子さん、ルコ坊の3人は、
いっしょに「ナチュラル・ハウス アディエマス」にやってきた。
東京の都心から、かなり離れた町にある、
ちょっと見ると、小さくて素敵な、白い壁の家。
ここが、新しくできた、“ナチュラル”がテーマのお店、「アディエマス」だ。
●ナチュラル・フードや、グッズがいっ...玩具屋カイくんの販売日誌 (40) ナチュラル・ハウスにやってきた
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「いらっしゃいませー」
元気な声がイベント会場に響く。
ルカさんの会社の移動自動車のカフェ、「ドナドナ号」が、
会場の一角にとまっていた。
東京・有明のビッグサイトで開かれている
「エコロジー・フェア」の会場。
ドナドナ号は、クッキーと、おいしいコーヒーを積んで、イベントに参加した。
スタッフの、ル...玩具屋カイくんの販売日誌 (35) 動き出したドナドナ号
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「やった!やった!デフォ子さん!」
ルコちゃんが、メールを印刷した紙をひらひらさせながら、飛んできた。
「どうしたの?」
雑貨店「つんでれ」の売場に立っていたデフォ子さんは、
あいかわらず、のんびりした調子で聞いた。
「ほら、これです」
ルコちゃんが見せた紙には、“キッズ・グッド・デザイン賞ノミネー...玩具屋カイくんの販売日誌 (34) デフォ子さんの事務所 計画
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土曜日の午後。「つんでれ」の売場をモモちゃんにまかせ、
テトさんとデフォ子さんは、喫茶店でルカさんと話をしていた。
「ルカちゃんの勤めてるところは、ぬいぐるみとか、あつかってるでしょ?」
「ええ、そうね」
テトさんの問いに、ルカさんはうなずく。
「あのね、いま私たちが作ってる、ミク人形の事なんだけど...玩具屋カイくんの販売日誌 (28) ルカさんで、コミカルなぬいぐるみ
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水曜日の昼下がり。デフォ子さんがカイくんの店「キディディ・ランド」にやってきた。
彼女はカイくんに、自分たちのミク人形シリーズの売れ行きを、聞こうと思ったのだ。
●男子でもぬいぐるみ?
黒い色のミク人形「クロミク」を、トートバッグやケースなどの小物にしようと、ゼロ・ジー文具、ルートート社などの企業が...玩具屋カイくんの販売日誌 (27) ミクちゃんが黒化粧
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雑貨店「つんでれ」の近くにある、テッドさんの事務所「重音舎」(かさねしゃ)。
テトさん、デフォ子さん、テッドさんの3人が机を囲んで話をしていた。
「だいじょうぶ、ウタちゃんならできるって」
「そうかな」
デフォ子さんは、テトさんのことばに頬を赤くしてうなずいた。
ちなみにウタとは、デフォ子さんの本名...玩具屋カイくんの販売日誌 (26) グッズ化!クロミク・ドール
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日曜日の午後。
キディディ・ランドの「雑貨コーナー」で、店長のカイくんが商品を並べていると、
お店にデフォ子さんとルカさんがやってきた。
お店には玩具だけでなく、木製のナチュラルなスプーンやフォーク、おしゃれなキッチン用品も置いてある。
「かわいいキッチン・グッズね」
ルカさんは目を輝かせた。
「こ...玩具屋カイくんの販売日誌 (23) デフォ子さん、ルカさんと野菜ジュース
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「♪HAPPY BIRTHDAY TO YOU」
歌声が、お店の中に響きわたる。
店員さんとお店に来ているお客さんが、声を合わせて歌っている。
「♪ハッピーバースデー・ディア・キディディランド♪
♪ハッピーバースデー・トゥ・ユー」
パーン!と鳴らしたクラッカーの音に、みんなワッと声をあげた。
お客...玩具屋カイくんの販売日誌 (21) キディディ2周年、おめでとう!
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ある日の午後。
カイくんと一緒にお店の売場に出ていた、アルバイトのミクちゃんは、
さっきからお店の中を歩いている女の子が、ちょっと気になっていた。
「可愛い子。でも、何を見ているんだろう?」
紫色のベレー帽をかぶったその女の子は、ミクちゃんが書いた商品の説明文の紙をじっと見たり、
ときおり、ミクちゃ...玩具屋カイくんの販売日誌(20)テトさん・ウタちゃんでぬいぐるみ
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カイくんのお店に、一人の男の人がやってきた。
「あの、千代紙か、折り紙ありますか?」
「はい、ございますよ」
売場へ案内されて、彼とじっと眺め入る。
「今、人気がある折り紙はどれですか?」
「そうですね、ちょっと和紙のような感じの折り紙とか。江戸の模様の千代紙なんかもよく売れますね」
「なるほど」
...玩具屋カイくんの販売日誌(16) テッドさんの千代紙
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