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雨が降りしきる中、小さな町のカフェでひとりの女性が窓際の席に座っていた。彼女の名前はエミリー。彼女はいつものように、古い手紙や日記を読みながらコーヒーを飲んでいた。
突然、扉が開き、颯爽とした男性が入ってきた。彼の名前はアダム。彼は濡れたコートを脱ぎ、エミリーのテーブルに近づいた。彼女は彼の眼差しを...岩渕智哉の短編小説:雨の日のダンス
岩渕智哉
「my hero 」
心音萌琉溶 作
1
苦しかった。
なんで自分の周りには敵しかいないのだろうか。
家族、友達、社会
全てが敵だった。母はもうとっくに死んでいる。その死に対して父は自暴自棄に。そのせいで自分に手を出してくる。
数年ほど前に別の人と結婚して3人で暮らしているものの、父さんはパ...my hero
心音萌琉溶
「ねぇ見てあの二人」
「田中と加藤?」
「そう、田中君と加藤君、めっちゃ良くない?」
「…なにが」
「すっごいお似合いじゃ〜ん!」
学校からの帰り道、俺の横で花咲がはしゃいでいる。
「あれれ? もしかして妬いてる??」
「…うるさい」
「可愛い奴よのぅ」
花咲はいつも花が咲いたように笑う。...【小説】俺の彼女が腐ってた。※公式二次創作※
松ノ木製作工房
「さて、ここでクイズです」
頼りない小舟を漕ぐ船頭が言った。
この光景に似合わないクイズというワード。
僕は景色に夢中になっていたので、びっくりする。
「あなたは、なぜここにいるのでしょうか?」
変な質問だと思った。
「そりゃ、死んだからでしょ」
「そうですが、ここは此岸と彼岸の間。つまり、あなたは...彼岸の夕景を臨みながら
CryCry
ある日の夜、シェイドがセツナの家をたずねると・・。
「シェイド!いいことがあったの!」
セツナが笑顔で迎えた。
セツナの婚約者は他のお金持ちの家との結婚が決まり、セツナとの婚約はなかったことになった。セツナにとってこれほど嬉しいことはない。これからは普通に暮らしていけるのだ。ただ両親が積極的に助けて...悪魔のレクイエム(3)
ラピスラズリ
セツナは昨日のことを思い出していた。
部屋に黒い羽をした悪魔のシェイド、エトワール、ブーケが現れ、魔界と人間界の平和を守るために闇を浄化する悪魔たちの「祈り」にセツナが魔力のパートナーとして選ばれたとのことだった。
日付が決まったらまた知らせにくるらしいが、セツナは昨日のこともそうだが、いつもの自分...悪魔のレクイエム(2)
ラピスラズリ
美しい湖の前で読書を楽しむ青年が1人。
彼が読んでいる物語は多くの人に愛されている名作だ。
その物語は、とある少女が愛してもいない人と結婚させられるところから始まる・・
私の高校生活の目標は彼氏を作ることだった。
彼氏がいる友達もいたから憧れていた。
高校生だったら彼氏がいてもそこまで違和感がないか...悪魔のレクイエム(1)
ラピスラズリ
「すみません、放送委員ですが・・?!」
ルイがハンドメイド部の部屋に入ると1人の男子部員がいた。
「はじめまして、ハンドメイド部のアスハです。実は放送委員さんにお願いがありまして・・」
「ねぇシエル、何でルイは落ち込んでいるの?」
「先ほど情報屋の鳥さんに聞いたところ、どうやらルイの片思いのアスハ君...わんこ探偵(1)〜プレゼントの行方〜
ラピスラズリ
この職場で働き始めて半年。
少しは仕事にも慣れてきた。
嫌な上司もいるけど、我慢しなきゃいけないから頑張っている。
入社したばかりの頃はみんな優しかったけど、ある時から上司に怒鳴られるようになった。
私の先輩は私と同じミスをしても上司に怒鳴られないで「人間だから間違いもあるよ!次は気をつけようね!」...旦那さまの秘密(1)
ラピスラズリ
「ヒナタくん!今度のデートどこ行く?」
ヒナタの恋人であるサキは嬉しそうにそう言う。
「サキさんはどこか行きたい場所はあるの?」
恋人達は次のデートの話を続ける。
ヒナタに恋人ができたのは人生で初めてのことであった。
そのことを知ったヒナタの友人達はそれはそれは驚いた。
だかヒナタは妹のリンにそのこ...好きって言えない!(2)
ラピスラズリ
咲水村(さくみむら)にある、3階建ての、珍しい恋の神様をまつる桜雲神社(おううんじんじゃ)の言い伝え。
昔、道文(みちふみ)と言う少年が、紙で作られた花の風船を飛ばして遊んでいる、歌乃名咲水姫(うたのなさくみひめ)と言う可愛らしい姫君が居る庭に忍び込み、姫君と友達になって、内緒で城の庭で一緒に遊ぶう...海へ続く鳥居
sari
とある海に、この世のものとは思えないほど美しい歌声を持ったセイレーン達がいました。
セイレーン達は、自分の歌声が美しく、それは人を狂わせて溺れさせてしまえるほどの力があることを知っていました。
そして、その美しい歌声で毎日のように何人も海に来た人間達を溺れさせては、自分の歌声の美しさを見せしめて自慢...海から花の道標
sari
むかしむかし、大きなお城にビョルンと言う、絵本と花が好きな王子様の少年が暮らしていました。とてもこころが綺麗で、優しい少年です。
ですが、母親のウイユドシャは花も絵本も大嫌いです。なので、お城の庭には花の一本も咲いておらず、お城には一冊の本もありません。
「城で花を見つけたら、すぐ、刈り取りなさい。...絵本の少女に恋をして
sari
あたしは【イジメられっ子】で友達がいない。学校でも【仲間ハズレ】にされていつも一人だったけど、自分に都合のいい妄想で気を紛らわせていたから全然平気だった。
そんなあたしの最近の趣味は【オタク】活動で、イチオシは超絶イケメンなアイドル。女の子にキャーキャー騒がれても気にも留めないほどクールで、私生...大喜利短編
白羽鳥
あるところに、ドルミーレと言う名前の少女がいました。彼女は、生まれた時から体が弱く、家の外に一度も出たことがありませんでした。
なので、他の子供達と遊ぶこともできずに、家に篭りきりで、友達もひとりもいませんでした。
ある日、それを可哀想に思った父親と母親が、彼女の9つの誕生日の日に彼女に初めてのお友...first friend
sari
この物語に出てくる少女には、名前がありません。あなたが名前をつけてあげてください。
あるところに、春のひだまりに咲く花のように美しい女性がいました。彼女は気立がよく、こころが優しく、誰からも愛される女性でした。
そして、天使のような歌声を持っていました。
彼女には恋人がいました。彼は、まるで向日葵の...花びらの便箋
sari
「はじめまして!ミナトの姉のサクラです!来てくれてありがとね、カエデちゃん!」
サクラさんもミナトくんと同じでとても明るくて笑顔の素敵な女性だった。
3人はリビングでお菓子を食べながら話す。
「ミナト〜、カエデちゃんと女子トークしたいから少しだけカエデちゃん借りてもいい?」
「・・俺は今から本気の掃...春の楓(11)
ラピスラズリ
それは映画館の帰りのこと。
「カエデちゃん、このあとって用事ある?」
「ううん、あとは帰るだけだよ?」
「姉さんがさ、お菓子もあるしよかったら話したいって言ってて、カエデちゃんどうかな?」
ミナトくんのお姉さんってどんな人だろう・・?
「私も会ってみたいなぁ〜、どこかで待ちあわせするの?」
するとミ...春の楓(10)
ラピスラズリ
20XX年、人々は産業発展による効率化のため、遺伝性のICチップを埋め込まれていた。それはマッドハニーに含まれる毒が利用されるため「ハニカムゼーション」と呼ばれていた。
その内容を知っている者は一部の上流階級のみであり一般人が知ることはない。18歳になった時点で体に埋め込まれたICチップが作動し、人...道の果て ストーリー
みっつ
初音ミクは考えた。
「そうだ。レン君の家に遊びに行こー!」
ピンポーン!
「……はーい」
「こんにちわー、お姉ちゃんだよー」
ガチャッとドアが開いた瞬間、ミクは勢いよく家の中に飛び込んだ。
「お邪魔しまーす!」
「あのね……」
「ん?」
「今日、家に僕しかいないんだけど」...(※小説)ミクレン話
mikAijiyoshidayo
大好きな歌手が亡くなった。
飛行機の墜落事故。
離陸前の安全点検を怠ったらしい。
連日ニュースでは乗員乗客の安否が伝えられ、
映し出される機体の残骸や救助の様子に毎度喉の奥がひゅっと冷たくなるのがわかった。
そこに彼が乗っていたという知らせは一気に国中を不安にさせ、その夏いちばんの衝撃を与えた。
『...さよなら涙ちゃん ①
あるく
"この世は悲しいことばかり"
でもそれは
あなたのせいじゃないよ。さよなら涙ちゃん
あるく
初めて学校を休んだ。
ものすごく具合が悪くて、こんなことははじめて。
布団から起き上がる力もない・・。
ご飯も食べたくない。
どうしてこうなっちゃったのか。
理由はなんとなくわかってる。
大好きなお兄ちゃんに彼女ができたって知っちゃったから。
私、こんなにショックだったんだ・・。
今ごろお兄ちゃんは...好きって言えない!(1)
ラピスラズリ
「with you」
(from Blue Renaissance)
はなればなれで つらく凍えた
長い夜にも 消えない絆
信じてたんだ 君を抱きしめた
夢の中へと走るのさ
記憶の海を泳ぐ
イルカは僕なんだ
もぐる もぐる もぐる もぐる もぐる
もぐる もぐる もぐる もぐるよ...『with you』(feat.RYO)歌詞
Babyblue《ボカロPユニット》
「あー、映画みたーい」コウイチくんが嘆く。
「ヒット作って気になるからね」シロップくんが答える。
「フフフ」ミナトくんが笑いながらある物をとりだす。
「あー!ミナト!それ!おい!」
「手に入れちゃったんだよねー!偶然!」
どうやらチケットらしい。
「ミナト〜!お願い!サービスでウインクもしちゃうよ?...春の楓(9)
ラピスラズリ
「ミナト姉ちゃん女神だわ〜!」
「いつもありがたいよね」
「わー、おいしい!ミナトくんお姉さんいるんだね!」
ミナトくんのお姉さんの作ってくれてクッキーを私達はいただいていた。
「姉さんは何でも作るよ!ケーキとかも!」
女子力の高さ・・。
「俺コンビニ行ってくるわー!」
「俺も行こうかな」
シロップ...春の楓(8)
ラピスラズリ
大切な友達を予想外の出来事で失った私は女子が苦手になってしまった。
だけど男子はなんだか話しやすくて、それから私は男子と話すことが多くなった。
性格は色々あるけど男子だって優しい子はいるし友達になれる。
今の私は学校では基本的には1人で過ごしてる。
休み時間は男子と話すけど、お昼ごはんはみんなグルー...春の楓(7)
ラピスラズリ
あの出来事のあとも私達は友達ではいたけど、確実に以前よりも心が離れてしまった。
そんなある日また事件がおきる。
ユカはある男子に恋をしていた。
私もそれは知っていて応援していた。
ユカはバレンタインデーに好きな人にチョコをわたした。
ホワイトデーの日にロッカーでユカと私はユカの好きな男子と会う。
「...春の楓(6)
ラピスラズリ
私にはとても仲の良いユカという友達がいた。
本当に仲がよくていつも一緒にいた。
色んなところに出かけたりもしたし、ユカは大人になっても私の大切な友達だと思っていた。
ある日私達はいつものように出かけてとある女性に声をかけられた。
「すみません、この近くにコンビニはありますか?」
「はい、ありますよ!...春の楓(5)
ラピスラズリ
月曜日になった。
試練には失敗したけどこれからもミナトくんと話せるのなら私はそれで嬉しい。
午前が平和に終わりお昼休みになった。
荷物を片づけているとミナトくんが声をかけてきた。
「カエデちゃんこのあと用事ある?」
「ううん、お昼食べるだけだよ」
「よかったらさ、俺たちと一緒に食べない?」
嬉しいお...春の楓(4)
ラピスラズリ
ミナトくんに謎の試練を与えられ、いつもと違う毎日になっていた。
そして私はミスに気づいた。
1週間を勘違いしていたのだ。
金曜日にミナトくんと別れたあと残り2日あるから大丈夫だと思っていたけど、土日を計算に入れるのを忘れていて月曜日で1週間経ってしまうからすでに試練に失敗していたのだ。
この1週間で...春の楓(3)
ラピスラズリ
「おはよー」
近くにいた男子に挨拶をしてミナトくんが教室に入ってくる。
本人が観察を許可してるんだから、もう思いっきりどうどうと謎の試練に挑んでみようと思った。
ミナトくんと目が合った。
私に気づくとミナトくんがニコッと笑って手を振った。
私も手を振り返した。
近くの席の男子が少し驚いたような表情を...春の楓(2)
ラピスラズリ
ああ、またか・・。
私はため息をついて同時に恐怖をいだいた。
それは席替えの日のこと。
私はクラスの女子がみんな恋する男子のとなりの席になってしまったのだ。
彼の名はシオン。
シオンと私は普通にしゃべるクラスメイトというかんじ。
私はシオンに恋はしていない。
ところが最近クラスの女子のボスがシオンに...春の楓(1)
ラピスラズリ
一瞬霧がかかったかのように曇っていた視界が晴れる。
貴方の後ろ姿が見える。 右手には薬缶を持ち、左手の湯飲みに熱湯を注いでいる。
否、貴方が其れを注いでいるのは湯飲みでは無かった。ちょろちょろと流れ出る白湯は、あなたの指を、手の甲を、手首を濡らし、床に滴り落ちる。然し貴方は、その赤く熱する手をま...底が見えない青い夜に
RuBisCO302
窓の向こうから聞こえてくる雨音にふと気が付いた。顔を上げると、またこの鬱陶しい雨が降り出していた。
ため息をついて雨漏りの箇所に手元の空瓶を置きながら、横目で時計を見た。帰ってからもう2時間も経っていた。
余計な昔の想い出に耽過ぎてしまった。 テレビをつけると、観ようとしていた特番はいつの間にか...ありもしない悲喜劇を紡いでいた(下)
RuBisCO302
「サザエさん サザエさん サザエさんは愉快だな~♪」
今日はボカロの特番があると聞いたので。これはチェックをしなければ、と帰るやいなや靴も脱がずにテレビをつけたのだけれど、日付か時間を間違って覚えていたのか。流れているのはサザエさんのEDテーマだった。
スマホでもう一度確認してみると、どうや...ありもしない悲喜劇を紡いでいた(上)
RuBisCO302
夢の続き
私にはよく見る夢がある
真っ暗な中に彼岸花が咲いており
ただ、そこでぼーっとしてるだけ
そんな夢
この夢を見始めたのは小学六年生の時
いつものように9時に布団に入りウトウトし
深い眠りについた
そして気がつくとそこに立っていたのだ
私は今年で16歳になる...彼岸花
マリーヌ
夏への扉
天国か地獄か
ターミナルに佇む
この先余所見注意
「ビッグ・ブラザーはあなたを」
月の裏側のテレスクリーン
タイムマシンから
信号を受け取った
「一方通行」
通り抜け禁止のサインだった...夏への扉
かたゆめデスク
いつも見てくれる人「あんたまた失踪して…たんだな?」
咲「え?なんのこと~(汗)」
見てくれる人「5月で止まってるよ?」
咲「あれ?投稿してなかったか?」
咲「毎日やってたような…」
見てくれる人「それpi◯iv(ピ◯シブ)のことだろ?」
咲「?(・・?)」
見てる人「とぼけんな!もう6月だぞ!っう...咲が失踪していたそうです…
兎岻咲
目が覚めると青空が窓から覗いていた。窓を開け、外を見ると桜の花びらがひらひらと舞い落ちている。突然だが、私には密かに想いを寄せる人がいる。決して仲が悪いという訳ではないのだが、自信が無くて想いを伝えられないまま長い時間を過ごしているので桜の花びらに想いを乗せて相手のもとまで飛ばせたらとまで考えてし...
桜色-小説
Lunamikan